「仕事を辞めたい」と思う人が、そのままでは「豊か」にはなれない理由

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。

仕事で調べものをしていたら、おもしろいデータを見つけた。
2004年から2019年10月までの「仕事 辞めたい」と「仕事 楽しい」の検索ボリューム推移だ。

(参考:Google Trend https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP


2008年ごろから「仕事 楽しい」に比べ、「仕事 辛い」の検索ボリュームが圧倒的に増えているのがわかる。


2008年1月と2019年10月の「仕事 辞めたい」の検索ボリュームは、前者が7、後者が54で約8倍もの差がある。


検索数を知らべてみると、「仕事 辞めたい」の月間検索ボリュームは「1万~10万」で超ビッグワードだった。(グラフは、2016年5月にピークを示した検索ボリュームを100とした割合の推移を表す)


また、日経新聞にはこんな記事もあった。

(出典:日経新聞 2019年10月30日)


「仕事 辞めたい」、「熱意あふれる社員が少ない」ということに思い当たり、妙に納得してしまう方も多いのではないだろうか。


少なくとも、わたしはそのうちの一人だ。





わたしがラーメンチェーンの従業員だった時のことだ。


どこの店も人手不足がひどく、店長は月に数回家に帰れるかどうかという状況だった。


朝の仕込みの時間には、いつも店のソファに縮こまって寝ている店長の姿があったし、昼の忙しい時間帯が過ぎると、店長は「中抜け」という休憩を取り、夜に再びシフトインする毎日だったのである。


それでも店長は、バイトさんの急な欠勤対応や休日返上のロングシフト、細かい発注業務はもちろん、退勤後も丁寧に従業員教育をしていたし、店をよくするための取り組みに余念がなかった。


一方で、わたしは店の忙しさに気後れしていた。


5月のゴールデンウィークの10連休は10連勤だったし、季節ごとの長期休暇もなく、たまの休みなどに家族で過ごす人たちの姿を見ては、たびたび「仕事を辞めたい」と思っていた。


なぜ店長は、こんなにきつい環境で働き続けられるのかがわからなかった。


店で寝泊まりする姿を見るにつけ、「他の仕事を探せばいいのに」と彼を「かわいそうな人」だと思うようにもなっていた。


今思えば、彼を「かわいそうな人」認定することで、自分自身の「仕事を辞めたい」という気持ちを正当化していたようにも思う。


そしてついに、わたしは会社を辞めることになり、最後の出勤日は、閉店後、泊まり込みで店長と話した。


「最後の営業だったね、お疲れさん。」


「ありがとうございます。でも、わたしが辞めたら、また大変になっちゃいますね…」


「まぁそうだけど、大変とか大変じゃないというより、「ラーメン屋としての生き方」だからね、これは。」


「………生き方ですか?」


「仕事をしてても、休んでても、家にいてもラーメン屋なんだよ、俺は。店や会社は変わったけど、ラーメンばかり、この会社で4つ目だからね。」


店長の言う「ラーメン屋としての生き方」の意味が腑に落ちなかったので、さらに聞いた。


「………これから、どうしていきたいとかってあるんですか?」


「自分の店を持つかってこと?それはまだわからないけど、ラーメンは続けるよ。ラーメンにずっと関わっていたいというのがあるから。」


正直、負けた、と思った。


店長は「かわいそうな人」ではなく、それはむしろ、わたし自身だということがわかったからだ。


「ラーメン屋としての生き方」こそ、店長にとっての「好きなこと」であり、どんなに忙しくても一つひとつ丁寧に対応する彼の姿こそ「覚悟」の表れだったのである。





周りを見れば、一流の人たちが「徹底的に好きなことをしろ」、「覚悟をもて」と言っていたし、その通り実践して世界中で活躍していた。


2011年までAppleのCEOを勤めたスティーブ・ジョブズは、「人生に満足したければ、仕事を愛せ」と述べた。

仕事は人生の一大事です。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。

Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. *1

また、ソフトバンクグループの創業者である孫正義さんは「決意と努力こそが夢を達成し、人生を「豊か」にすることにつながる」と述べている。


以下は、あるテレビ番組で語っていた孫社長の発言だ。

「夢を達成できる人とできない人の唯一の違いは、その夢をどのくらい心の底から達成したいと思うか。すごい強い決意をし、その夢の達成に向かっておそろしいまでの情熱で努力をしたか」

「『好きなこと』とか『覚悟』とか、結局、気持ちの問題かよ」と思う人もいるかもしれない。


誤解を恐れずに言うと、そのとおりだ。


ただし、この「好きなこと」には、大事な前提がある。

「今の常識は10年後、20年後は全く通用しないようになっている可能性が非常に高いです。そんな時に、どうすれば生きていけるのか。それは、まず最初に僕が言った通り情報を自分で収集して、自分で考えて行動する力を身に着けることです。そして、常識に縛られないことです。」 *2

このホリエモンの言葉が、「好きなこと」で生きていくための「覚悟」をきれいに言語化してくれている。


世間は、「誰かの好きなこと」などに関心はない。
商品やサービスを利用する時、それが対価に見合うものなのかどうか、それだけだ。


そして優れた商品やサービスであっても、努力を怠れば数年で劣化し、立ち行かなくなる。


「好きなこと」で生きていくには、好きなことを時代の波を超えて好きでい続ける「覚悟」を要するのである。


こうも真剣に頭で考え、心で納得し、熱い気持ちで心底「覚悟」して生きることこそ、「好きなこと」で生きるということではないだろうか。





「好きなこと」を続けていくということは、これほどまでに究極の「覚悟」が必要だ。
辛い現実から逃げただけで始めた何かを、「好きなこと」だと言い張っても、必ず失敗するのである。


ただし、見つかってしまえば、あとは、本気でそれを貫けばいい。


・夢は何か

・その夢を叶えたいと心底思っているか

・自ら情報収集しているか

・自分で決めて行動しているか

・失敗したらきちんと反省しているか

・仕事を愛しているか

・満足いく人生を送れているか


目の前の現状から逃げるようにして「仕事を辞めたい」と思うだけでは、「好きなこと」はできない。


忙しいな…、と思った時こそ、逃げ腰になっていないか、自分の頭で考えているか、確かめてみるのがいいのではないだろうか。

*1
引用:日経新聞 2011年10月9日版
*2
youtube「ホリエモンチャンネル」

堀江貴文のスピーチ「情報を集めて行動せよ」@近畿大学

めんおう
専業ライター。大学卒業後、防衛省、民間企業を経てフリーランスへ転向。インターネット、働き方、英語、取材などを中心に。
ブログ:めんおうブログ(https://www.zinseitanosiku.com/
Twitter:https://twitter.com/mennousan


<Photo:ZhaoQi Yu>


この記事が気に入ったら、Twitterアカウントをフォローしませんか?
 「モテる男になるため」の有益な情報が毎日届きます。

Twitterアカウント▶https://twitter.com/LB_Media_
LIFE BOOSTER(「モテる男になるため」の有益な情報が毎日届きます。モテる(生き方)、恋愛、出世、ファッション、趣味・遊びについて発信。)

Translate »