稲盛和夫の本「生き方」とは真逆の女の生き

働き方
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「仕事とは生活の為ではなく、社会に貢献し自らの人格を磨くためにするもの」と稲盛和夫氏の本「生き方」にはあります。


京セラの社長にしてKDDI(現au)の創業者の言葉は重く、氏の本はロングセラーとして世に広まっています。そして、この本の言葉とは真逆の生き方をしている女性の裁判を傍聴しました。


仕事が出来なくて生活保護で生活している女性。彼女の犯罪は強盗の共同正犯というものでした。
共同正犯とは、実際に犯罪を犯した人と同じ罪であると検察が説明します。


彼氏と共謀して、タクシー強盗をした被告。
裁判から見えて来た彼女の生活と、価値観。それは驚くべき内容でした。

生活保護をパチスロで溶かす女、金が無いから親のTVを盗む

被告人は20代前半の女性。地味な印象で小柄な体格です。
生活保護を受給しており、金銭感覚が麻痺しているようでした。


受給した生活保護は、10日ほどで全て使ってしまうようです。
そのほとんどはパチスロとゲームセンターのプライズ品というもの。


お金が無くなったので、母親が住んでいる家から無断でTVを持ち出し、リサイクルショップに売っています。


その手伝いをしたのが、被告と同棲している男でした。
彼は検察側の証人としてこの裁判で登場します。つまり、彼女である被告とは反対の立場です。


証人はすでに実行犯として裁判が行われており、求刑10年に対し7年6月の実刑判決を受けています。


裁判所は「犯行には女性にそそのかされた一面がある」と認定していました。
その女性こそが、今回の被告です。


2人が付き合いだしたのは犯行の数か月前、証人が出所した後の事でした。
証人は、反社会的組織に所属しており、出所後は縁を切って工事現場などで数か月働きます。


被告と知り合い、付き合いだしてから被告の部屋に転がり込みましたが、その時から仕事はしていません。


証人は被告のことを「当初は、いずれ結婚しようと思っていました」と言います。
ですが、被告の意見は違いました。「家賃を払ってくれるから」と言った理由で証人と付き合っていたと発言します。


家賃の為に、男と同棲する被告。
彼女の金銭感覚は狂っていました。
あればあるだけ使ってしまい、生活保護のお金はパチスロですぐになくなる状況です。


そこで、証人から家賃を貰おうとしましたが、証人もお金がありません。
前に働いていた工事現場の未払い給料があるのですが、それを取りに行く電車賃も無かったのです。そこで、被告の母親の家に侵入し、TVを盗んだのです。


2人は他にも、コンビニのレジに置いてあった店員の財布を盗んだり、家の裏にある店舗に侵入しようとしたりしています。
どちらが最初に言い出したかは、2人の言い分が真っ向対立していたので不明です。


証人の証言によれば、被告はお金の為なら犯罪を犯すことに抵抗が無かったということでした。
例えば、近くのお弁当屋さんに侵入して、レジからお金を盗むことを被告が提案したのですが、証人はすぐに反論します。


証人「店員に見つかったらどうするんだよ!」

被告「その時は、トイレに拘束すればいいじゃない」


それが強盗致傷という重罪になることを証人は知っていました。
被告にそのことを説明して、その計画は実行されません。


とにかく、お金の為なら証人に犯罪をさせることには抵抗がなかったようです。
被告はそれほどお金に困っていて、その原因が金銭感覚の崩壊です。
そこで登場するのが被告の彼女でした。

彼女にお金を託してお金の管理をしてもらう

被告人には付き合っている女性がいました。
同性愛者であるかは裁判では語られません。
2人の信頼は厚いようで、被告人がお金の管理ができないからと彼女にお金を預けています。


この彼女には夫(籍は入れてない)も子供もいます。
彼女の夫は2人が付き合っているのを知っています。
また彼氏である証人も、被告人に彼女がいることを認知しています。


被告人、証人、彼女の奇妙な恋愛関係は安定して継続します。
被告人は彼女と彼氏(証人)がいる状況で生活しており、本命は彼女の方です。
毎日のようにタクシーで彼女の家まで通い、お金があれば一緒にパチスロに行きました。


被告人は自分の金銭感覚が崩壊していることを自覚しています。
そこで、彼女にお金を預けて計画的に使おうとしていました。


ただ、それは絶対的なものではなく、被告の方から「預かって」とお金を預けるシステムだったようです。


毎月生活保護が入ると、まずパチスロや、ゲームセンターのプライズ(UFOキャッチャーなど)にお金をつぎ込んでしまうのでした。


そして、ついお金を使いすぎてしまい、被告は証人に相談します。
被告人は被告人の彼女から怒られることを恐れていました。


被告人は彼女にお金を使いすぎたと報告する事が出来ません。
そこで、証人と犯罪行為でお金を作ることを計画します。

彼氏にお願いしてタクシーを襲ってもらう

証人である彼氏と被告の証言が食い違っているのですが、どちらかがお金が無い!と言い出したことが始まりなのは間違いありません。


証人の証言では、被告が「2000円を明日の朝までに用意しないといけない!」と言い出したようです。


そのお金は被告の彼女から借りたものです。
すでに深夜になっていましたので、証人は諦めてもらおうと「こんな時間にお金を作るには悪いことをするしかないぞ」と言います。


それに対して被告は「やってくれるの!」と嬉しそうに言います。
それから被告がパチンコ屋交換所を狙うなどを計画しました。
証人は「それは実現不可能」と諦めてもらいます。


証人はそこで考えて、アパートにある消火器を武器として使えば、タクシー強盗なら可能と判断しました。


1度目の強盗は成功しましたが、2度目は運転手に抵抗され、包丁で太ももを刺してしまいます。
そして捜査の結果、証人と被告が逮捕されたのです。


証人は被告にお願いされてタクシーを襲ったと言い、被告は証人が勝手にやったことで、怖くて逆らえないから従っただけと発言します。
2人の言い分が対立し、どちらが正しいのか解らないまま裁判は進みました。


間違いないのは、お金に困っていたということです。裁判官からも質問がありました。


裁判官「お金がないなら、仕事をしようとは思わなかったの?」

被告「働けないから・・」


傍聴していても、被告が普通に働けるとは思えませんでした。
金銭感覚や犯罪行為への抵抗など、何処か壊れている印象です。


意見が食い違ったまま弁論は終了します。
判決は被告の共同正犯が認められ、懲役6年となりました。


たった2000円の為に、あまりに重い犯罪を犯してしまったのです。
「もし、自由になったらどうしますか?」と言う裁判官の質問に、被告はこう答えています。


「彼女の近くに引っ越して、彼女と一緒に生活していきたい」

まとめ:何かが壊れている女と生き方

稲盛和夫の本「生き方」によれば、仕事はお金の為だけではなく、社会のため、そして自分の人格を磨くという側面があります。
働けなかった被告は、どこか壊れたまま大人になり、そして犯罪を犯してしまいました。


傍聴していても、被告がまともに働けるとは思えません。
金銭感覚は崩壊していて、犯罪行為に抵抗が感じられないからです。


つまり社会性が無いのです。
それは、仕事が出来なかったことが原因の1つと言えるでしょう。


どのような仕事でも働くことは大変です。
大変だからこそ、自分を磨くことにつながります。
社会に出て仕事をすることは、お金を稼ぐ以上に社会性を得る意味があります。


例えば、仕事に疲れた時など、仕事を辞めたいと感じることもあります。
無職になって、死ぬまで働かない想像をしたことがないでしょうか。


ですが、ニートや引きこもりなど、働かないことを実現した人達は、社会人である我々から見ると何処か幼さを持っています。


この裁判の被告も、最初は働きたかったのかもしれません。
仕事が出来なかったことは、被告の成長をそこで止めてしまったはず。
金銭感覚や社会性を磨くチャンスを失ってしまったのです。


普通に働ける自分が恵まれていると認識できた裁判でした。
自分が仕事により成長してきたのは間違いありません。
辞めたくなることはありますが、それだけは忘れないようにしておきたいです。

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野澤 知克
プロフィール:自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。現在は専業ライターとして、裁判所に通う毎日。事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

Photo by Mitchel Lensink on Unsplash

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