稲盛和夫氏の『生き方』が教える人生で最も大切なこと

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京セラを創業した、日本を代表する偉大な経営者・稲盛和夫氏。
稲盛氏の本に『生き方』があります。


人として何をして生きるべきか。
どのように限られた人生をまっとうすべきか、そうしたことが説かれており、世界で翻訳されています。
ビジネスパーソンのみならず、この世を生きる多くの人に影響を与えています。


実はサッカーの長友佑都選手も、本棚に並べていたこの本。
そのエッセンスを一部紹介すると、「徳を高めて魂を高次元に引き上げよ」「仕事への努力を通じて自己を研鑽せよ」となります。
今回は、この稲盛和夫氏『生き方』から、人生にもっとも大切なことを確認していきましょう。

大切なのは、人間として正しいかどうか

稲盛氏は断言します。
人生には哲学が必要で、その哲学に導かれて生をまっとうせよと。その哲学として必要なのが、


「人間として正しいかどうか」


です。つまり、


●嘘をつかない
●人に迷惑をかけない
●正直であれ
●欲張ってはならない
●自分のことばかりを考えてはならない


など、親や教師から諭されたような、哲学です。
これらは大人になるにつれ忘れてしまうものでもある、とも稲盛氏はいいます。


そして重要なことに、稲盛氏はこれらの哲学・生き方の規範を、経営の指針にすえたのです。
会社を経営する以上、一般の道徳やモラルに反していては、うまくいくことはないだろうと考えたためです。
稲盛氏はこれを確信していました。

稲盛和夫氏が教える、人格を磨く方法

そうした人として正しい生き方に付随して必要なのが、「人格」です。
私たち日本人はこの部分が、いちばん自信がないのではないでしょうか。
その理由も、『生き方』は教えてくれます。


つまり、人格を磨くには「内省」を繰り返し、反省の日々を送るしかないと稲盛氏はいうのです。
常に心の中をみて、心の中を点検し、行動や心のありかたを自己点検して、利己的になっていないか、卑怯なふるまいをしていないか、改める日々を毎日過ごすのです。


ではなぜ、この部分に私たちはもっとも自信を持てないのか。
それはおそらく、他人の目を気にしすぎる日本人の文化的側面にありそうです。


しかし、そうではなく、大切なのは自分が自分に向ける目線なのです。
他人を厳しく断罪するのではなく、また、他者からの評価に振り回されることなく、自分自身がもっとも己に厳しい目を向けなければならない、そういうことです。


その心を磨く具体的な方法も、『生き方』では書かれています。
全部で6つありますのでご紹介します。


1.だれにも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.反省ある日々を送る
4.生きていることに感謝する
5.善行、利他行を積む
6.感性的な悩みをしない


これが、稲盛氏の「六つの精進」で、つねにご自身に言い聞かせているとのことでした。
心にとどめて、額縁にいれて飾るだけでなく、日ごろから実行することが大切です。


ところで人格を磨くにあたって、私は個人的に人とのかかわりが大切だと考えていました。
孤独のうちにあるのではなく、他人と交流することで、譲ったり譲られたりしながら、ちょっとずつ“カド”が取れて丸くなっていく。
その結果、人に押し上げられて高い職位につき、広い範囲がみえるようになると。


ただし、『生き方』によると、それだけではきっと足りないのです。
内省をすること。この行動は正しかったのだろうか?この発言は自分を誤った道に運んでいかないだろうか? と自己点検することが何より大切なのです。


立場が高くなると、人から誤りを指摘されることは少なくなります。
しかし、自分で自分に対して厳しい目を向けていれば、偉くなってもきっと道をそれずに正しい心のまま、生きていけるのではないでしょうか。

ホンダの本田宗一郎氏とのユニークなエピソード

そして、『生き方』には、そうした真面目な人生訓だけでなく、ちょっとユニークなエピソードも載っています。
本田技研工業を創業した、世界的な経営者・本田宗一郎に憧れた稲盛氏が、本田氏を講師に迎えた経営セミナーに参加してみたときのことです。


あのホンダの本田宗一郎さんの話を聞けるなんて!と喜び勇んで参加した稲盛氏だったのですが、温泉旅館を借りて2泊3日、費用も高額だったとのことです。しかし、


「みなさんはいったいここへ何しにきたのか。一刻も早く会社に帰って仕事をしなさい。温泉に入って飲み食いしながら経営が学べるわけない。(中略)こんな高い参加費を払ってくるバカがどこにいる」


と毒づかれたとのことです。
本田さんの言うとおりだと思った稲盛さんは、ますます本田さんに魅せられ、早く会社に帰って仕事をしたいなと思ったとのことでした。


さすが伝説の経営者のエピソードだと思いませんか。
本田宗一郎氏は口が悪かったといわれていますが、そもそもおっしゃることは忖度がなく素晴らしいのです。
そして、それに素直に従おうとした稲盛氏もまた、素敵ですね。

畳水練を避け、現場で汗をかけ

上記のような、温泉旅館に泊まって経営を学ぶことを、稲盛氏は「畳水練」と評しています。
つまり、畳の上で泳ぎを習うことです。


そうではなく、きっといきなり水に飛び込んで、無我夢中で手足を動かしてこそ、現場で汗をかくことこそが経営なのだと。
本田氏や稲盛氏がそうであったように、偉大な仕事は経験から生まれるのだと、そう教えてくれます。


「今日を生きることなしに、明日はやってきません。」


と稲盛氏はいいます。
そして明日もわからないのに五年後十年後のことなど見通せないのだと。


とにかく、今を一生懸命に、今日という日を全力で生きること。
そうしないことには未来など拓けないのだと教えてくれます。


さらに、「徳を高めて魂を高次元に引き上げよ」「仕事への努力を通じて自己を研鑽せよ」という言葉にある通り、仕事を通じて、他者との交わりや生の一回性を通して懸命に生きることで、与えられた崇高な使命を理解し、人間として正しく生きる、そうした「生き方」の向こうに輝きがあると、そういうのです。

最後に

「意識が高すぎる」と思われたかもしれません。
この本が書かれたのは2004年。稲盛氏、72歳の時です。


今の若者と同じかそれ以上の熱心さをもって、誇り高く、高潔に、そしてよりよく生きようとする稲盛氏の人生哲学が詰まった良著です。


令和2年、現代は正解のわからない時代です。
なぜなら、終身雇用も崩壊し、フリーランスが増え、同時に経済的にも知的にも格差が広がって、どう生きるべきか皆がもがいている時代だといっても過言ではありません。


そこで、なかば異様な情熱をもって、「善き人であれ」と呼びかける稲盛氏の熱量にあてられ、日々の反省をしてしまうのは私だけではないはずです。
どんな立場にある人でも、得るものがありますから、ぜひ一度手に取ってみてください。


稲盛和夫『生き方』は、経営に生き方が現れ、人生訓が表出する、そんな真実を教えてくれます。
ビジネスパーソンにも経営者にも、また学生にも、どのような人にも良い影響を与える良著中の良著です。


参考資料
稲盛和夫「生き方」

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Photo by Medienstürmer on Unsplash

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