女が男の年収を気にするのはなぜ?男性の経済力は女性にとってリスクヘッジ

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女性が男性に求める3高。

死語になりつつあるとはいえ、高学歴・高収入・高身長は、いまだにモテる要素のなかでも上位にはいるでしょう。

この3つのなかでも、「年収」はよく話題になりますよね。実際、男性に一定以上の年収を求める女性は多くいます。その一方で、「年収で判断されるのに腹が立つ」という男性の気持ちもわかります。

では、年収を気にする女性は「男性をATM扱いしている地雷」なんでしょうか?

それに関して、女の一人として、ちょっと弁明したいところがあります。

10人に1人の女性が「男性は経済力が一番大事」と考えている

まず、男性の年収を気にする女性はどれくらいいるのでしょうか。

結婚相談所サンマリエの調べによると、女性の12%が「経済力を結婚相手を選ぶ場合に最も重視する」と答えています。10人に1人以上ですね。

「相手に望む年収」は、20%の女性が「こだわらない」ようですが、「200万円」は0%、「300万円」が2%、あとは400万円以上となっています(ちなみに男性の43%は「こだわらない」)。

どうやら、「経済力がいちばん大事」というわけではなくとも、「せめて400万は稼いでいてほしい」と思っている女性が多いようです。600万円以上を望む人も、36%とけっこういます。

でもこういう話題になると、「男を金づるとしか思っていない」「ATM扱い」「寄生」といった、男性の怒りの声をよく耳にします。ネットでは、「年収1000万円」を条件にする30代女性が取り上げられて叩かれる、なんて記事も見かけるほど。

たしかに、「男は稼いで当然」かのように思っているオンナもいるでしょう。でも、「男性の年収を気にする女性全員がそうか?」といわれれば、「ちがう」と断言できます。

「結婚」「出産」を考えると、先立つものは金

男性の年収を気にする女性には、2パターンいます。ひとつは、「男なら稼いで当然だ」と思い込んでいる人。もうひとつは、将来を真剣に考えるからこそ相手の経済状況を気にする人。

前者は、現実を見ずに「年収は800万はないとちょっとムリですね〜」なんて言っちゃう痛いタイプです。真剣な交際や将来的な結婚相手としては「難アリ」でしょう(男性がよっぽど稼いでいるなら別ですが)。

では後者はどうか。ここに関して、ちょっとお伝えしたいことがあるのです。

多くの女性は、ある程度の年齢になって恋愛するとなると、「結婚」と「出産」を考えます。もちろんみんながみんなそうではありませんし、結婚と出産が必須なわけではありません。それでも、恋愛の先に「結婚」と「出産」を視野に入れる女性は多いのです。

そうすると当然、男性と出会った際、「この人と結婚して子どもを産み、育てることができるか」を考えますよね。

それには何が必要か? はい、お金です。なんやかんや言って、先立つ物がなければ困るのです。

「いまは共働きの時代」「自分だって稼げばいい」

そうおっしゃりたい人がいるのも承知しています。実際、それが可能であれば、その道を選ぶ女性も多いでしょう。問題は「それが可能じゃないときどうするか」なのです。

女性にとって「稼げる男」は最大のリスクヘッジ

女性が勤めている職場が、産休・育休を取って復帰できる企業とはかぎりません。復帰しようにも、保育園に入れられず退職を余儀無くされることもあります。

そうすれば子どもがある程度の年齢になるまで就活はできないでしょうし、何年もブランクがあれば、正社員として復職できる可能性も低くなります。職場復帰しても居場所がなくて辞めてしまうかもしれません。

さらに実家の両親の介護がはじまったら? 子どもが健康上の問題を抱えていたら?

こういった場合、負担を負うことになるのは高確率で女性です。キャリアを諦めなくてはいけない可能性がある以上、女性が「自分が働けなくともやっていけるか」を考えるのは自然なことじゃないでしょうか。

収入を期待されることに抵抗感がある男性側の気持ちもわかります。男性を利用しようとする女性がいるのも事実です。

しかし、さまざまなリスクを考慮して男性に経済力を求める女性がいるのも、まぁしょうがないというか、現実的だと思うのです。

経済的に見通しが立たないと、将来を考えられない

わたし個人としては、「そりゃお金はあったほうがいいけどそれがすべてではないよね」とは思います。でも実際問題、「経済的見通しがまったく立たない人と結婚するか」と言われれば、正直ムリです。

それは、男性に養ってもらいたいからじゃありません。

わたしは将来的に子どもを授かれたらいいなぁと思います。でもそうなったら、一定期間は働けませんよね。フリーランスなので復帰できる職場はありませんし、産休もなし。

夫は会社員なので、女であり在宅ワーカーのわたしが育児の中心になるでしょう。そうしたら、どれくらい仕事ができるかわかりません。だから、「稼いでくれる人」が必要なのです。

そんなわけで、「ある程度経済的に見通しが立つ人じゃないと、結婚はむずかしいなぁ」と思います。

現実的に、真剣に将来を考えるのなら、「男性の収入」の話は避けられません。それは女性にとって、今後の自分の人生設計に大きくかかわってくるからです。

「稼ぐ男」ではなく「将来を考えられるかどうか」が大事

こんなことを書いていると、「結局カネがないとダメなんだろ」と思わせてしまうかもしれませんが、そういう趣旨でないことは改めて書いておきます。

もう一度書きますが、お金はあったほうがいいです。そりゃそうです。でも、いちばん大事というわけではないんじゃないかと。

というのも、多くの女性は「稼いでいる男と結婚したい」というより、「経済的に見通しが立つ相手をさがしている」んじゃないかと思うのです。そう考えると、大事なのは「収入」ではなく「経済状況」じゃないでしょうか。

たとえば年収1000万円でも、派手に豪遊してお金がまったく手元に残っていない……そうなれば、デート相手ならいいかもしれませんが、配偶者としてはちょっとアレです。

一方で、年収が低くともお金のかからない娯楽を好み、ムダ遣いせずに貯蓄する人ならどうでしょう? いま手元にたくさんのお金がないとしても、いっしょに貯蓄して、結婚や子育てをしていく将来を描ける相手なら?

これは男性でも同じですよね。女性に「転勤について来れるか」「料理が得意か」などを確認し、「将来いっしょに過ごすことを想像できるかどうか」とふるいにかけていきます。

そこで条件ぴったりじゃなくとも、「うまくやっていけそうだな」と思えればOKなのです。

「年収を気にする女=地雷」ではない、と伝えたい

カネで男を判断する女性がいるのも事実だし、そういう女にイラっとしたりもしますが、真剣に将来を考えるなら、女性は「キャリアを諦めざるをえない可能性」を無視できません。

だから、年収を聞かれたことで「すぐにATM扱いされている!」と思わないでほしいのです。多くの女性は、「いっしょに人生設計が立てられるか」を知りたいだけなので。たぶん。

女性がそういう心配をせず、なおかつ男性も積極的に家事や子育てする時間的余裕がある社会になるのが一番いいんでしょうが……。

というわけで、「男性の年収を気にする女性」を「男をATM扱いする地雷」と切り捨てるのではなく、「男性を利用するつもりなのか将来を真剣に考えているか」を見極め、後者であれば互いの理想の人生設計を共有していければいいんじゃないかなぁなんて思ってます。


プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)

91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)


『不二夫のフレグラン』


ーーーにおいで遠ざかり、匂いが近づけた。一組の家族の物語。


【あらすじ】
気がついたら、離れていた。とある家族の物語。
今日は妻と映画を観よう。急いで帰宅した矢先に、妻とママ友の立ち話を耳にする不二夫。 「うちの夫も最近加齢臭が……」
ショックを受け一人ソファで寝ていると、追い打ちをかけるように娘が家出してしまう。
不二夫は娘を見つけ出し、家族との距離を縮めることができるだろうか……

第1話~7話 絶賛公開中!
第8話 7月26日(金)公開!




特設サイト
不二夫のフレグラン
気がついたら、離れていた。とある家族の物語。今日は妻と映画を観よう。急いで帰宅した矢先に、妻とママ友の立ち話を耳にする不二夫。「うちの夫も最近加齢臭が……」ショックを受け一人ソファで寝ていると、追い打ちをかけるように娘が家出してしまう。不二夫は娘を見つけ出し、家族との距離を縮めることができるだろうか……




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