生き方がわからないなら、哲学してみよう

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なぜ生きているのか、そして何をして生きるべきなのか。
生き方がわからないなら、哲学を少しかじってみるのはいかがでしょうか。


といっても、難しい本を読んだり、大学に通い直したり、深く悩んだり、抽象的な表現で周りと距離を取ったりすることなく、生き方に役立つエッセンスだけ取り入れて、興味が湧いたら深く学んでみるといいと思います。


今回は、男を上げたいのに肝心の生き方がわからない人向けの、ちょっぴり偏った哲学入門です。

おすすめは古代ギリシア哲学

個人的に、哲学と聞いてもっともおすすめなのが、ギリシア哲学です。といわれても、ソクラテスの『無知の知』やプラトンの『知への愛』は難しいですよね。わからないですよ、私だって。


抽象的すぎるソクラテスとプラトンはさておき、もっともっと、易しい言葉を残した哲学者を読み解いていきましょう!


古代ギリシアは、とっても発展した土地で、当時は先進国でした。
なぜなら、すべての学問の祖であるアリストテレスが留学してきていたぐらいだからです。
今も昔も、優秀な人は先進国に留学しますよね。古代も同じです。


同様にまた、今も昔も、ギリシアは生きるのに容易な土地柄ではありません。
当時は国土の狭さと人口過剰問題、隣国からの侵略者問題、夏暑くて冬寒い厳しいなど、かなり苦しんでいたのです。


おまけに資源がゼロでしたから、なんだか私たちの国と似ている気がしませんか?
そのとおりで、古代ギリシアから今の日本が学べることはとても多いのです。

奴隷の哲学者がいた理由

さて、そんな古代ギリシアの中心都市アテナイは、民主主義と市場経済が両立していた奇跡の社会でした。


なぜか?
ちょっぴり貴族趣味があったアテナイ人は奴隷を持っていたのですけれど、その奴隷は自分たちの身分を市場から買い戻すことができたのです。
お金をためて、自由の身を買う。本来、市場とは自由を得る場所のことだったのです。


奴隷がいたのは現代流に解釈するとよくありませんね。
でも、奴隷の身分から偉大な哲学者も生まれているのです。


1番有名なのがイソップ童話を作ったイソップことアイソポス。
『うさぎと亀』『王様の耳はロバの耳』『北風と太陽』『すっぱい葡萄』など、もはや名作を超えて全人類の教訓として広く愛されている物語を作った哲学者です。
アイソポスも、お金を貯めて自分の身の上を買い戻しています。


他にも、エピクテトスという奴隷出身の哲学者もいます。
時系列的には、アイソポスーソクラテスープラトンーアリストテレスーエピクテトスとなり、活躍した時代が少しずつずれています。


ただ、プラトンとアリストテレスは同時代人であり、プラトンの学校アカデメイアは無料、アリストテレスの学校リュケイオンは学費を取っていました。


そこで、アリストテレスは「プラトンはおばか。学校が無料なんて数字が計算できないからだ」とノートに書いたメモが残されています。
教科書ではこのふたりを師弟と習いますが、微妙に仲が悪かったのです。そんなエピソードも楽しいですね。

奴隷の哲学者のことば

少し時間がアリストテレスらの後になりますが、生き方がわからないなら、とくにエピクテトスは実践的でおすすめです。エピクテトスは幸福について下記のように語っています。

幸福はわれわれの内にある。真の自由、つまらない恐怖心を克服する力、完璧な自制心があるところに幸福がある。そして満足感と平和を味わう能力さえあれば、貧困や病や放浪の生活にあえいでも、死の影がせまる苦難のときにおいてすら、幸せを感じられる

幸福とは自制心のことだとエピクテトスはいうのです。


これは私も思い当たるフシがあります。
私は元来非常に怠惰で、あまり自制心がありません。考えることが好きなせいか、脳が疲れて無限に寝てしまい朝が起きられないのです。


また、ご飯も結構むしゃむしゃと食べてしまいます。そのため、不断の努力で愛とお金を掴んだのに、自制心が欠けているのでちっとも幸せを実感することができません。


でも、エピクテトスに励まされつつ、なんとか朝も起き、仕事も精力的に取り組むようにしたら、幸福度が少しアップしたような気がします。ダイエットは、これからですけど。

古代ギリシア人がいちばん大切にしたこと

そんなこんなで、哲学に忙しい古代ギリシア人がいちばん大切にしていたのが、名誉と徳です。
古代ギリシア語ではキュドスとアレテーといいます。


どちらもが、ギリシア哲学的には労働に付随していました。つまり、働かない人には、そのどちらもないのです。


生き方がわからないなら、とりあえずがむしゃらに働いてみましょう。
なぜ働くことが大事なのかは、ギリシア流に解釈すると、それがいちばん「不動の大地と巡りくる季節に似ているから」と『プラトンと資本主義』を書いた思想家の関曠野氏は指摘しています。


古代の吟遊詩人ヘシオドスも「現在に生きよ」と呼びかけているのです。
働くことだけが、今を生きることにつながると。


働きながら哲学する、それってとっても魅力的です。
ギリシア人は広場のあちこちで語り合いを続け、論戦してお互いに技術を競っていました。


レトリック(修辞)という言葉がありますが、古代ギリシア語のレトリケーが語源です。
そのレトリケーも、本来は言葉によって不和から友愛を作り出す技術のことを意味します。
同様に、技術はテクネーと呼ばれ、テクニックの語源です。


このように、ギリシア人が手段として大切にしていたのが、言葉にせよ手段にせよ、何かにつけ技術的であることです。


いま、パソコンやスマホばかりみていて、ぼんやりと生き方がわからないなと思っていませんか?
それなら、何か技術を習得してみましょう。一芸に秀でるのです。

ギリシャ神話からも学ぼう

古代ギリシアには、「個」という概念がありませんでした。
よって、人格や内面の概念もありません。それらは、近代になってから「発見」されたものです。


そもそも、ギリシアといえばギリシャ神話が浮かびますよね。
でも、ギリシャ神話ってとても理不尽だと思いませんか?


全能の神ゼウスは好き勝手に愛人を作ったり怒りで人間の社会をむちゃくちゃにしたり。
おまけにたとえば、古代の詩人ホメロスの『イリアス』によると、勇者ヘクトルとライバル・パトロクスの一騎打ちにはアポロンという神が後者を惑わしていますし、主人公の英雄アキレウスは女神アテナによって、一度投げた槍を返されます。それはどうみても反則ですよね。


このように、ギリシャ神話からは、権力者の理不尽と、勝利も栄光も運と偶然の産物でしかないことなどが学べます。


私たちにとっては、ギリシャ神話といえば、なんだか神秘的でロマンティックなものですが、当時の彼らにとっては、人生の導きとしての物語だったのです。

まとめ

「技術を通じて世界に貢献し、今を生きて、友愛を築いて、人生を価値あるものにする」これがギリシア流の哲学です。


そこから学べることはとても多いですね。男をあげるために、哲学をひけらかす必要は一切ありません。
しかし、この魅力的な古代ギリシアの世界から、現代でも学べることは多いのです。


ぜひぜひ、生き方がわからないなら、入門書からはじめて、人間として厚みをもたせてみませんか。


今回はエピソードを多くピックアップしましたが、実際に彼らが書いた本の翻訳を読んでみるのも、解説書を読むのも、楽しいものです。
難しい言葉にハマりすぎることなく、男を上げる目的で読んでみるのもいいのではないでしょうか。

参考文献
『プラトンと資本主義』 関曠野
『奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業』萩野弘之
『向上心』S・スマイルズ
『幸福の哲学』岸見一郎

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<Photo:Phil Goodwin>

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