初対面も怖くない!人見知りが最速で仲良くなるための方法

「女性と出会いがない」と言うシングルの男性をよく見かけます。
でも、本当に出会いがないのでしょうか。


ちょっと突っ込んで話を聞いていみると、「初対面の女性と知り合う機会はあるけど、仲良くなれずに終わる」ことが多いようです。


つまり、出会い自体がないというよりは、「出会いはするけどちゃんと知り合えるまでたどり着けない」ということ。


人見知りで初対面の女性とうまく話せないのであれば、相手に話してもらえばいいと思うのですが、いかがでしょう。

初対面あるある「とりあえず自分の話をするも沈黙」

実はわたし、人生で一度も人見知りしたことがないんですね。


親の仕事の影響で転校が多く、「自分ひとりがアウェイ」という環境を何度も経験したからかもしれません。


「とりあえず話してみて合わなかったらそれまで」と割り切っているのもあって、初対面の人を前にしても、たいして緊張しないんです。


そう言うと、「自分は初対面の人となにを話していいかわからないからうらやましい」と言ってもらえることが多いんですね。


でもわたしからしたら、それはちょっとちがいます。
初対面の人と会話するとき、こちらがたくさん話す必要はないんです。
相手に話してもらう。これで、たいていはうまくいきます。


ひとつ、会話の例を挙げましょう。
設定は、「マッチングアプリで知り合った女性と初めて会うとき」とでもしておきましょうか。


「はじめまして、雨宮です」
「あ、はじめまして。田中です」

「最近寒くなりましたね」
「そうですね、今日も結構寒くて……」

「わたしはスノボが好きなんで、冬は冬で好きなんですけど」
「いいですね、スノボ。やったことないなぁ」

「楽しいですよ。長野とか新潟なら、夜中出れば朝方着くので、日帰りでも行けるし」
「今度やってみようかな」

「ぜひぜひ」
「……」

「……」
「スノボ、結構行くんですか?」

「冬はよく行きますね。行けるときは、毎週末くらい行ってるかもしれません」
「あ、そうなんですね」

「……」
「……」


たぶんこれ、よくある流れだと思うんです。
なにか話さなきゃ、と思って、とりあえず自分の話をする。
でも相手がうまく食いついてくれなくて、お互い気を遣っているのが丸わかりの会話になるうえ、オチもなく、沈黙。


こうならないためにも、初対面の人との会話は、相手に話してもらうほうが絶対にうまくいきます。

相手に話してもらえば沈黙は避けられる

では、「相手に話してもらう」って、どういうことでしょうか。たとえば、こうしたらどうでしょう。


「はじめまして、雨宮です」
「あ、はじめまして。田中です」

「最近寒くなりましたね。わたし寒がりなんですよ。田中さんは寒いの大丈夫ですか?」
「どうだろう。わりと大丈夫かもしれません」

「そうなんですか。寒いところ出身とか?」
「いえ、出身は福岡です」

「福岡かぁ。九州だと暖かそう。雪が降るイメージないです」
「たまに降りますけど、積もるほどじゃないですね」

「じゃあわたしの出身の横須賀と同じくらいかな。福岡だと博多弁のイメージが強いんですが、あんまりそんな感じしませんね」
「いまも地元に帰ると結構方言出ますよ」

「へぇー。地元には定期的に戻ってるんですか?」
「まぁ、年末年始には」

「いいですね。博多は空港と駅が近くて便利って聞きました」
「あー、そうですそうです。わりと帰りやすいですよ。横須賀だと都内からどれくらいかかりますか?」

こんな感じです。


相手の話のキーワードを拾って、相手にしゃべってもらう。
こちらも相手の話にリアクションをとって、インタビューではなく会話として成立させる。
そうすると相手も、「じゃあそっちはどうですか」と聞き返してくれることがほとんどです。


わたしは初対面の人と話すときはこうやって、(言葉は悪いですが)相手が話してくれるように仕向けます。


自分の話をしようとすると、盛り上がるかどうかは相手のリアクション次第じゃないですか。
相手が食いついてくれなかったら沈黙ですし、ウケなければ空気は最悪。


でも相手に話してもらえば、こちらのリアクション次第でいくらでも話が続きます。だから楽なんです。

自分が話すより相手に話してもらうほうが圧倒的に楽

「それができないから人見知りなんだ!」と言い返されそうですが、自分で話すよりははるかに楽ですよ。
自分の話だけでうまく盛り上げるのって、相当なスキルが要求されますからね。


まず、質問すればいいのです。
相手に聞けば、基本なにかしら返事をしてくれます。それが会話のスタート。


質問し続けるとただの面接官になっちゃうので、あくまで話の続きを促して広げるように、相槌をうったりこちらの意見を付け加えたりします。


たとえば、「福岡は雪が降るんですか」と聞かなくとも、「福岡は雪が降らないイメージ」と言えば、相手は雪が降るかどうかを答えますよね。


「博多弁っぽい感じがしない」と言えば、方言に関するなにかしらの返事がきます。


そうやって、直接的な質問ではないにせよ、相手が返球しやすいボールを返していくのです。


話の続きをうながす汎用性が高い表現だと、
「こういうイメージですけど実際はどうですか」
「自分はこっち派なんですけどあなたはどうですか」
「それってつまりこういうことですか」
などでしょうか。


自分の意見を先に言うことで、相手はそれに対してイエスかノーを答えやすくなりますし、質問攻めも避けられます。


あえて、「いやぁ自分はちがうなぁ。自分だったらこうしちゃうもん」と否定するのもアリです。
そうすると、「えーでもこうじゃない?」「そうも思ったんだけど、でもやっぱり……」と、より突っ込んだ返事を聞くことができます。


人見知りの人はよく「なにを話せばいいかわからない」と言いますが、話すんじゃなくて、話してもらえばいいのです。

話を引き出せれば好印象をもってもらえる

なぜ相手に話してもらうことが大事かというと、間が持つというのはもちろんですが、「相手が仲良くなったと思いやすいから」です。


「人間関係では共感力が大事」だとよく言われるとおり、人間は自分のことを理解してくれている人に対して好意を抱きます。
「あ、わたしのことわかってくれてるんだ!」と。



だから、自分のことをたくさん話すと、「この人はわたしに興味をもってくれている」「理解してくれる味方なんだ」と親近感を覚えるんですね。


「さっき○○が好きって言ってたもんね」と会話の内容を覚えてくれていたり、「俺もそういう考えだな」と同意してくれたりすると、なおさらです。


相手の話を聞いていれば、価値観や好みもわかるので、その後デートに誘ったりプレゼントしたりというハードルも下がるので一石二鳥。


一方、自分の話ばかりしてしまうと、「あの人はああ言っていたけどわたしとは合わないな」とか、「あの話興味がなかったなぁ」とか、ネガティブな印象をもたれてしまう可能性が高まります。


しかも、相手のリアクションが薄いとこちらが話し続けなくてはいけなくなるので、めちゃくちゃ疲れます。


だから、相手に気持ちよく話してもらえるように、いい感じにお膳立てしちゃえばいいのです。

初対面の人と仲良くなるためには「相手に話してもらう」ことが大事

「そうはいってもそれがむずかしい」と言う人がいるのはわかっています。
でも、だれが相手でも、最初はみんな「はじめまして」がスタート。


「はじめまして」にいちいちビビッていたら、仲良くなれる人とも仲良くなれなくなってしまいます。それはもったいない!


相手からしても、あなたがうまいこと会話を続けてくれたら助かりますし、「話しやすいな」と好印象を受けます。
あなたは自分のトーク力で盛り上げずにすみますし、Win-Winじゃないでしょうか。


自分から話すのが苦手なら、質問して、相手の返事を広げて、相手に話してもらいましょう。


相手の話を広げることに慣れれば、あとは相手の会話の波に乗るだけなので、初対面でも案外、途切れずに会話できるものですよ。

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プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)
91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)

<Photo:Priscilla Du Preez>