ナンパ師たちの折れない心と鋼の自信。自称「モテる男」たちに学んだ女性の落とし方

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ナンパ師たちと共に109横に立ち続けて
知り得た「落とせる男」の条件とは

かつて自分は毎週末、渋谷109横の植え込みに座って1日を過ごすのが習慣だった。
目的は、ナンパ。といっても自分で声をかけるのではなく、腕に覚えのある自称「モテる男」を日銭で雇い、己はまるで鵜飼いのようにその管理をするのが役目である。


何でそんなことをしていたのかというと、雑誌のスナップ撮影のためだ。
当時、自分は出版社で働いており、編集長から誌面に掲載できるレベルの女の子を最低週何人、といった風に鬼のノルマを課されていた。


都内住みの方ならご存知かもしれないが、109横というのは原宿のラフォーレ交差点と並び、芸能系から怪しげなジャンルのものまで、あまたのスカウトが所狭しとひしめく屈指のナンパスポットだ。縄張りも存在し、それを知らない者は面倒に巻き込まれることもある。


そんな場所であるから当然、競争は激しい。
ビジュアルのいい子ならばJR渋谷駅ハチ公口を出て、マルキュー前までたどり着く間に4〜5回ナンパ師に声をかけられることも珍しくない。


そんな激戦地にもかかわらず、我らが撮影班の猛者たちは、編集長のお眼鏡にかなう子を仕留めてくるのだった。


ナンパ師たちにとっては日当がもらえてその上ガールハントを楽しめる気楽な時間だったかもしれないが、自分にとっては仕事以外の何物でもない。


少しでもナンパの成功確率を高めるために、監督者としてできることは何でも試した。
声かけ担当の男は成績が芳しくない場合、容赦なく入れ替えるのが常だった。


その経験から、知り得たことがある。
モテる男、と言っていいのか悩みどころではあるが、女性を口説き落とせる男には、共通点が存在するということだ。


それはビジュアルでも、ファッションでもない。
折れない心と、鋼の自信。結果を出せるのはいつも、このふたつを兼ね備えた男なのだった。

「異性はタクシーと同じ、手を上げないと止まらない」
ある女流作家の格言を地で行く男たち

撮影班を組織した当初、スタッフは全員20代のイケメン大学生だった。
期待を込めて街に送り出したはいいものの、彼らにはいかんせんハングリーさがない。
声かけの前に「あの子、よくないですか?」などと確認を求めてくる。


それに対して、若さもルックスも何もない、身も蓋もない言葉で言えば「単なる女好き」のナンパ師たちは強かった。


視力8.0とも10.0とも言われるアフリカの狩猟民族の如く、遠く離れた人混みの中からターゲットを見つけるやいなや全力ダッシュ。
第一声から全力で思いを伝え、女性に考える暇を与えない。
脈アリと見ればとことん粘り、取り付く島がなければ即座に頭を切り替え、次の目標に突撃する…。


ナンパ、いや仕事は結果が全てである。
1年も経った頃にはイケメン大学生たちは全員お払い箱となり、撮影班は冴えない30男だけのチームとなっていた。


彼らが一見モテる男に違いないイケメンたちに勝っていたもの、それは100人に断られても間髪置かず101人目に突撃できる神風魂。
惚れ惚れするほど己の欲求に正直で、打たれ強いサムライたちなのであった。


モテる男とは何かということを考える度に、そんなナンパ師たちの勇姿と共に思い出す言葉がある。


性豪で知られる女流作家の岩井志麻子女史にかつて取材をした際、身辺に男の姿が絶えないのその極意を聞いた時のこと。返ってきたのは、こんな答えだった。


「男なんてタクシーと一緒、手を挙げないと止まらないのよ」


つまり、自分からアプローチをしない限り出会いのチャンスは掴めないというわけだ。
むろん、手を挙げても男に「乗車拒否」されることだってあるだろう。


だが、例え自分のようなオバサンでも自分から求め続ければそのうち誰かに巡り会える…そのようなことを岩井女史は飄々とした口ぶりで話していた。


この格言は、そのまま男にも当てはまる。
イケメンじゃないから、背が低いからと自らをおとしめ、女性とのきっかけ作りをためらう者にチャンスなど訪れない。


モテる男であるかどうか、また女性の落とし方がどうこう言う前に、そもそも出会いのスタートラインに立っていないのだから当たり前だ。


よほどの美男美女でなければ、異性が勝手に寄ってくるなどという都合のいい話はありえない。
ならば、こちらからアタックあるのみ…。
自分が接してきたナンパ師は、そのようなモテの極意を本能的に知っていたのかもしれない。

振られることを恐れる男…
それは自らチャンスを潰しているようなもの!

もっとも、自分が前述のナンパ師たちのようになりたいかと言えば、答えはNOだ。
彼らの精神力は確かに見上げたものだが、いかんせんハートに痛覚がない。
そんな者に人の気持ち、まして女性の繊細な心が分かるはずがない。


どう考えても不釣り合いな美人をたびたび口説き落としていたとはいえ、関係が続くことはまれだった。


その恋愛はまるで焼畑農業のごとく大地をさすらうだけのもの。
本人たちが楽しんでいるのだから口をはさむのは野暮とはいえ、羨ましさを覚えなかったのも事実だ。


それでもあえて言うならば、モテたいと願う男にとって、彼らから学ぶべき点は間違いなくある。


異性に振り向かれる男になるために、己を磨くことはもちろん大事だ。
女性の心を理解し、落とし方を徹底的に考え抜くのだって決して無駄ではない。


しかし、そのことにとらわれすぎて「手を挙げていない」男性があまりにも多い。
モテるために頭は使っているかもしれないが、実際の行動が伴っていないのだ。


むろん、いろいろと反論もあるだろう。
万全の準備を整えてから意中の女性にアプローチしたい人もいるだろうし、口説ける確信が持てたら攻めると心に決めている男性だっているかもしれない。
だが、それらは裏返して言うならば、求愛を拒否されて傷つくことを恐れているということだ。


本来、男は女性に振られたからといって、自分を責める必要などない。
ある意味、男女のマッチングは企業面接のようなものだ。
先方が必要とする人材でなければ容赦なく落とされるのが当たり前。
1社に断られてくじけているようでは就職先なんて永遠に見つからない。


単に相手が自分を求めていなかっただけのこと、人格や能力の全てを否定されたわけではないと割り切るのが普通である。


企業面接と恋愛、どちらが難しいかと言えばもちろん後者。
思いを寄せる女性に拒絶されるのがいかに辛いかは、筆者も男である以上理解している。


それを承知の上で言うならば、ナンパ師たちのような鋼のメンタルを持つのは無理にしても、モテる男になる第一歩として、せめて「痛がり」な自分を変える努力をすべきなのだ。

痛がり男の自信のなさを
女性たちは本能的に見抜いている

結局のところ、モテる男というものはおしなべて自信屋である。
そういう男は、自分をむやみに卑下しない。


そもそもモテる男かどうかなどということは、自己評価で決まるものとは思わない。
恋愛はしょせん相手あっての話なのだから、断られるのも織り込み済み。


そうして幾度となく女性に振られながらも、堂々と女性に向かっていく。
小細工を弄する落とし方よりも、自信を持って正面突破を続ける方が「打率」が良いことを知っている。


女性の落とし方としてはそれでいいかもしれない。
だが、口説き落とすだけでなく長く関係を続けられる、真の意味でのモテる男になるためには、やはり自分を磨くことも忘れてはならないだろう。


異性に振り向かれる男になるためにどうすべきか、日々答えを探しながら、同時に出会いのチャンスも自ら進んで求めていく。つまり、考えながら走るくらいが丁度いい。


失敗は人を磨く。振られるのも、またモテる男になるための糧である。
その傷を過剰に引きづらないようにしつつも、成功体験を拠り所として、男としての自信を育むべきなのだ。


女性は男とは比べ物にならないほど感の鋭い生き物だ。
男の自信のなさなど一発で見抜くし、頼り甲斐のない男に身を預けることを本能的に拒む。


モテる男になりたいのなら、まずは心を強く持つことだ。
恐れを克服すれば、自信はおのずとついてくるに違いない。

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神坂縁
ライター、編集者、翻訳者。週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。

Photo by Michael Bomke on Unsplash

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