出会いを求めてネットの海を漂い、大怪我をする男たち

ネット上で出会った人と実際に会って友達になったり、異性と交際に至ったりすることは、それほど珍しくはない。


mixi、Skypeチャット、Twitterと、きっかけになる場所はむしろ広がっている。


しかしネットにはネットの流儀があり、「イタい」では済まないことになってしまう男たちが沢山いるのである。匿名と実名のはざまで
SNSでは、大半の人が「ハンドルネーム」「アカウント」にニックネームを使っている。

匿名と実名のはざまで

SNSでは、大半の人が「ハンドルネーム」「アカウント」にニックネームを使っている。
しかし、匿名掲示板の時代とは違い、ニックネームやアカウント名はもはや「実名」に近い。


特定の人間が、ネット上のどこで何をしているのかを他人が把握できてしまうのだ。
ほぼ実名のような役割になったと言ってもいいだろう。


それゆえ、実名も居住地も何も知らなくても、仲良くなればリアルの世界で電話をするようになったり、一緒に飲みに行ったりする関係になるのは、そんなにおかしなことでもないと思う。


ただ、注意点は、異性と交際に至り、そこからきちんと関係を続けていくためには、現実世界よりもハードルが高くなることである。

「配信」の世界のルール

今では、個人が気軽に動画やラジオ配信機能を使える。


すると、きっかけは色々だが、そこに「常連客」ができ、ひとつのコミュニティが誕生する。


気の合う人間同士が、音声や画像でもコミュニケーションすることで、相手の声、場合によっては顔も確認でき、よりその人のことを知ることができる。
出会い系アプリとそう変わらない情報量である。


しかし、現実の世界との大きな違いがある。
この世界は、現実世界よりもはるかに「狭い」ということである。
特に恋愛においては、その「オキテ」は、現実世界よりもはるかに多いのだ。
この事実に気づかずに「やらかして」しまい、「大怪我」をする男女が出てくる。

360℃の監視カメラ

これは、某動画配信サイトの世界での話である。


一人の配信者が作ったコミュニティの中では、メンバーが配信者だったりリスナーだったりして、お互いのところを訪問することが多い。


きっかけは元々の知り合いであったり、偶然訪れたことであったりするが、その中で、「友達の友達」も友達になっていく。


例えて言えば、よく通うバーの常連同士が仲良くなり、その中に店をやっている人がいれば遊びに行く、という感覚である。


そんな配信主のA(男性)。
なぜか、女性客がよく集まる場所だった。なぜか「モテる」のである。
確かに、顔は悪くないし、話し方も穏やかではある。


しかし、そこに集まる女性同士が嫉妬に走るようになり、コメント欄で「私の方がAよりも仲良くて、こんなことも知ってるのよ」自慢の応酬を繰り広げるようになっていった。


「何よ、あんたなんか」という敵意丸出しなのである。
漫画やドラマの世界でしか見たことのない世界だ。


そんな彼が、この場所で知り合った女性と交際、すぐさま同居することになったという。
これがまた、飛行機の距離。デートも何もなしで、いきなり同棲なのだ。


全否定するわけではないが、バツイチで子供と暮らしているAの家庭に、突然乗り込むことになったのである。


当然そこには、嫉妬の嵐が巻き起こる。
というより、隠していればいいものを、配信画面に女性が写り込んでいる始末。
「ちょっと自慢したい」そんな小さなプライドが、さらに場を混乱させてしまうのである。


ネットの世界では、こうした話はすぐに回る。
かつ、Aがその後もネット上で続けている「ナンパ」活動までバレてしまう。


「A、同棲始めたのに、Bさんの配信に来てて、こんなこと言ってたよ」。
「Cさんの所にこんなメッセージ送ってきたらしいよ」。


こんな「目撃情報」が、回り回って、同棲している女性の耳にもすぐ入る。


それがきっかけかどうかは知らないが、たった1か月やそこらで、「嫌々住んでるだけだから」と他の女性に言い回る始末。


そんなこと、誰が信用するというのだろう。
万が一事実であっても、子供からすれば大迷惑である。


会ったこともない女性が急に乗り込んできて、すぐに妙な空気が漂うのだから。
しかし一方で女性の側が、他の配信場所で、生々しい性生活を暴露してしまう。


どちらが正しいのかさっぱりわからない。何かを「直接見た」わけではないからだ。


しかも、この世界では異様なまでに、「人の不幸は蜜の味」である。
本性むき出し、というネットの特徴もしっかりと同居している。



ナンパ活動がバレてしまうと、Aそのものが「人格」のレベルまで否定される。
そうなると、「これまでの知り合い」がいる場所に顔を出しにくくなってしまうのだ。


一気に多くの友人から白い目で見られるようになり、それまでの「遊び場」の大半を失うのである。


ネットの世界ではこうした「友達の友達は友達」ネットワークから逃れることはできない。


例えば、現実世界で一人の恋人がいるとする。
浮気したければ、こっそりやればいい(?)。


別れてしまって、傷を広げたくなければ、一緒に行った店なんかに行かなければいい。
それこそネットで、悲しみを呟けばいい。


しかし、この世界はそうは行かない。
「ネットの世界」が「現実の世界」をかなり侵食しているからである。
むしろ「ネットの方が現実」という状態になっているのだ。


そして「友達の友達」ネットワークによって、本来、気休めの場所であるはずのネットの世界にまで監視カメラがついている。むしろこちらの監視ネットワークの方が強い。


それにネットの世界とはいえ、むしろネットの世界だからこそ、よほどでない限り「友人」を作るのには時間がかかる。
それをイチからやり直せるか。もはや、心が萎える作業である。


また、この世界で時々見られるのが、「ネット友達」との付き合いに対する、交際相手からの監視である。


特に、実際の居住地が遠距離になると、この傾向は強い。
むしろ、現実世界でやっていることの方が相手から疑いをかけられにくい。納得するから。


しかし、ネットにアクセスしている時間中の拘束事項が多い。


「この人の配信は一人で見に行っちゃだめ」
「異性のツイッターはフォローしちゃだめ」


こんなことになる男女もいる。


遠距離であることと、ネットの海が本来広すぎることが相まって、相手が何をしているか把握できないことが、通常よりも苦痛になるのである。
とはいえ、「ログ解析」のレベルの束縛に、人間はどこまで耐えられるのだろうか。


また、SNSには「ブロック機能」がある。一見、便利に見えるかもしれない。
これが、出会い系アプリのように1対1の関係であれば、気に入らなければ「ブロック」してしまえば良い。


二度と顔を合わせることはないだろう。
しかし、この世界では、元は共通の友達だらけのコミュニティでの出会いである。


すると、別れた後は「共通の友達がどちらの味方なのか」を奪い合うこともある。
自分だけが退場を迫られることが嫌なのだ。


これがまた、厄介なのである。
ブロックされた方は、ブロックされたことが分かる。


「誰それが誰のこと、ブロックしたらしいよ」


こんな話も、あっという間にコミュニティの中を駆け巡る。
公開裁判が日常茶飯事となる。


「振られた逆恨み」「振られても続く相手への粘着」も、隠れて言ったはずのことが、友達ネットワークを伝って、全て表に出てしまう。


一方的な非がどちらかにあればともかく、それがわからない場合は共通の友人たちも困ってしまうのである。

不倫相手の「適度な」見つけ方

また、この世界は、「適度な」不倫相手を見つける場所にもなっている。
現実世界の不倫は、何かと濃密になりがちだ。
かといって、出会い系サイトやアプリの場合、そんなに相手を知らない段階ですぐに会えてしまう。


その中間にあるのが、この「個人配信」の世界である。
主婦に多い。


ネットとはいえ肉声、肉声とはいえネット、その曖昧さが丁度よく働くのだろう。
サイトでの単なる文字と画像程度のやりとりよりも、肉声で会話ができると相手の事前情報は多いように感じるのである。


「会ってみてがっかり」の予防線にもなっているのだろう。
個人的な連絡先を見つけなくても、その人の声や話し方、顔、友達との付き合い方が事前に把握できるのだ。


「割り切り」とはいえ、誰でも良いわけではない。
事前に適度に相手のことを知り、「選べる」となると安心感が増すのだ。


雑談を多く交わしているので、どんな人かもある程度分かるし、Twitterの中身と矛盾があれば、すぐに見抜くことができる。


それで、そう遠くない場所に住んでいるとなると、日中の相手にはもってこいなのだ。
器用にも、「全部は話さないけど、友達だけのアカウント」「身バレしないように作ったアカウント」を使い分けるので、「元の友人たち」にも、やっていることはバレない。

なくて七癖、あって四十八癖

ネットは現実逃避の世界、と言えど、SNSはどこかしら「自分を見つけてほしい」という期待を抱いて使っている人が多いはずだ。


それが、「ハンドルネームだから良いだろう」と多少調子に乗ってしまうと、どれだけ名前を変えようと、結局は特定されてしまう。


友人関係が深まれば深まるほど、その癖が知られてしまう。
いくら新しいアカウントを作っても逃げられない人もいる。


「その人らしさ」が仇になってしまうのだ。
しかし、それを封じてまでSNSを使うとなると、かなり窮屈なものになる。


SNSで、現実よりも広い世界で気の合う人を探す、これはとてもありがたい技術として享受したい。
ただ、使う側がついていかなければ、怪我をするだけで終わってしまうことを知っておきたい。

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<うさぎ66号>
アラフォーWebライター。大学卒業後、東京の一部上場企業に就職、それなりに勤めたのち退社。学生時代は主に夜の世界を学び、数多くのサラリーマン観察を経験。学校では「動物行動学」を専攻としていたため、人間の行動のなかに野生の本能を探す癖がある。