「この人は同性からもモテそうだ」思わずもたれかかりたくなる男の気配り

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ここは六本木のとある会員制バー。
30代から50代の働き盛り、遊び盛りの男女が集まり、夜毎楽しい夜を過ごしています。
そんな紳士淑女と密に接してきた元スタッフが、モテる男、オトナな男はどういう振る舞いをするのかについて、見てきたこと、感じたことをお伝えします。


今回のテーマは、「同性の私から見ても思わずもたれかかりたくなる男」です。
頼りがいのある男は、性別を超えた魅力があるものです。

モテる男は人の話を聞くときはしっかりと目を見る

お客様の聞き役に徹したり、相槌を打ったり、お客様同士を仲介したりと、バーのスタッフは接客に徹するのが本分です。


しかし時には私も積極的にお話しをしたくなることがあります。
つい、自分の日常や考えなど、お客様の興味の範疇を超えて話しを続けてしまうことも。


そういうとき、お客様の反応として二通りあります。
私の目をしっかり見て聞く方と、目をあまり見ないで聞く方。
どちらもコミュニケーションは成立しているのですが、話しを聞いてもらう側としては、やはり目を見て聞いてもらったほうが心地いいものです。


もちろん、視線を合わせない方もちゃんと聞いてはいます。
しかし、相手に与える印象は違う。
視線を相手に据えることで、「ちゃんと聞いてるよ」というメッセージが伝わるのです。


人の話を聞くときにしっかりと目を見られる方を私は好ましく思います。
視線を受けとめる側としてはなんとなく試されているような威圧感もありますが、同時に受け止めてもらっているという包容力も感じます。
承認欲求が満たされるようで、気持ちいいのです。


他人の話に耳を傾けるということ。
お酒の席においては、簡単なようで、実際誰にでもできることではありません。


仕事から解放され、おいしいお酒を飲み、心地よくなっているときに、それほど興味のない相手の話しなど、普通は聞きたくもありません。
他愛のない話で盛り上がったり、趣味や身の回りのことを話したり、あるいは静かにしていたがるものです。


自分を差し置いて相手の話に耳を傾けられるのはオトナの証拠。
真剣に人の話を聞く姿勢からは、どんな人も蔑ろにしないという誠実さが伝わってきます。
目下の立場の人にとってみれば、「自分のような者でも丁寧に扱ってくれる」と、頼れる存在に感じられます。


中には、「つまり君が言いたいことはこういうことじゃない?」などと、自分が言いたかったこと以上の解釈をしてくれる方もいます。うまく話がまとまらないときにそう言われると、知的なイメージもプラスされて、さらに尊敬の念が増します。

モテる男は相手の話をよく覚えている

モテる男は、ただ話しを聞くだけでなく、その内容をしっかりと覚えてもいます。


「これ、こないだ話してたミュージシャンのCD。うちにあったから貸してあげるよ」
不意にお客様に言われて驚いた記憶があります。


数ヶ月ぶりにお店にやってきた常連のJさん。
「仕事が忙しくてなかなか来られなかった」などと自身の不義理を詫びるのですが、私は私で、数ヶ月前にJさんとした音楽の話などすっかり忘れています。


それくらいになんともない会話だったのでしょう。
しかしJさんは私の言ったことをしっかりと覚えていて、そのときにちょっと話題になったミュージシャンのCDをもってきてくれました。


特にCDに興味が合ったわけではありません。
自分がなんとなく口にした言葉をしっかりと覚えてもらっていたことが、単純にうれしかったのです。


Jさんは首都圏の郊外に住む40代後半の男性。
ご夫婦で来られることもある常連さんです。


ご自宅の書斎にあるオーディオの脇にずらりと並べられたCD。
その一つを手に取り、私に渡すために仕事用のかばんに入れている。
そんなJさんの姿を想像すると、ありがたくて恐縮してしまいました。


相手が異性であれば、下心が見え隠れもします。
しかし同性であり、しかも店員とお客様の関係でしかない親子ほど年の離れた目下の私が、Jさんのプライベートな時間まで入りこめるほど興味をもたれる存在なのだと思うと、なんとなく誇らしく感じました。


自分に関心をもってくれている相手には、少なからず好意を抱くものです。


ただし、さりげなさが大事です。
「そういえば、あのとき、あいつがあんなこと言ってたな」と、ふと思い出す程度で十分です。
あまり意図的だったり、頻回だったりすると、かえって「裏があるんじゃないか」と警戒されてしまいます。


人に対する敬意があってこそできる気配りだといえるでしょう。
自分のことだけではなく他人の幸せにも配慮できる包容力が感じられる“オトナな”振る舞いです。

モテる男は時に自ら率先して恥をかける

私にとってモテる男はオトナな男とほぼ同義です。
ですから、彼らの多くが落ち着きのある、包容力を感じさせる大人物然としています。


しかし、ときには真逆の行為にも尊敬の念を抱くことがあります。
私たちのバーでは、お客様が遊ぶための小道具としてコスプレが用意してあります。
ナース、ドレス、かぶりものなど、男性は女性になんとか着させようと苦心します。


女性がコスプレをすると「かわいい」「きれい」ともてはやされますが、男性のコスプレは基本的に笑われるだけ。
恥ずかしい思いをします。


その日、会社員風の男女4人組が来店しました。
30歳前後と思われる若い3人の中に、1人だけ50歳近い紳士。
常連客のNさんでした。いつもは単独なのですが、めずらしく仲間を引き連れています。


さて、Nさんたち以外にも団体客がありました。
こちらも若い3人組の男性グループで、週末とはいえ少々はしゃぎすぎ。


案の定、他のお客様にも話しかけ始め、やがてNさんたちのところへ。
チーム対抗でダーツの対戦をして、負けたチームが全員コスプレをすることになりました。
3人組は、Nさんと一緒にいる女性に目を付けたのでしょう。


結果は、不運にもNさんチームの負け。罰ゲームが執行されます。


率先して立ち上がったのはNさん。
手にした衣装は、ドクターの白衣でした。


年かさの男性が着る物としては、妥当な選択です。
Nさんが更衣室に入り、当店のマスターが脱いだ服を入れるための紙袋をもって後を追いかけました。


Nさんが着替え終わるまで、残りの若者たちがコスチュームを選びます。
露出度が高めのものばかり選んで着させようとする3人組と、それを嫌がるNさんの仲間の女性。
3人組の悪ノリが徐々に場の空気を汚しはじめてきたところへ、着替えたNさんが出てきました。



白衣をもって行ったはずのNさん、なぜかスカート丈の短いセーラー服を着ています。
50近いおじさんのセーラー服姿は、面白さよりも恐ろしさが勝っていました。
店内が静まりかえり、やがて感嘆の声が沸きます。


どうやらNさんは更衣室に入る前にマスターに耳打ちしたらしく、セーラー服を持ってこさせたようでした。


その後、Nさんの仲間の女性もきわどい衣装を着させられたのですが、店内の注目はセーラー服おじさんに集中。
3人組の若者たちもひと通りNさんの強烈なコスプレ姿で盛り上がると、それ以上バカ騒ぎすることもなくすんなり帰っていきました。


恥ずかしくてもかっこいい行動があるのだと、このとき初めて知りました。


きっとNさんは会社でも信頼の厚い上司なのでしょう。
自分だけが安全な場所で高みの見物を決め込むような方でないことは、その一件で思い知らされました。


モテる男は、ときには人に笑われ、恥をかくことも率先して出来るのです。

モテる男は信頼に足る男

頼りがいのある“オトナな男”こそモテる男といえるでしょう。
今回ご紹介した方々は、男の私から見ても、思わずもたれかかりたくなるような紳士でした。


人間の機微を読み取り、先回りのできる心配りは、普段から取引先と接している会社の経営者や、営業マンなどに多く備わっているような気がします。
私が知る営業活動の上手な方たちは「最後は信頼関係が大事だ」とよく言います。


人から信頼を得るためには、誠実さとやさしさがベースになければならないのだと、オトナなお客様方から学ばせていただいたものです。

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渡辺 悠樹
千葉県出身。現在山形県在住。ライター。地方の観光、農業、食文化の記事を執筆。
慶応義塾大学文学部卒。会員制バー、出版業、食肉卸業、行政職員などを経験。
学生時代は落語と野坂昭如に傾倒。20代は酒とツーリングばかり。震災を機に山形へ移住。

Photo by sept commercial on Unsplash

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