愛し方よりも愛され方を識る。有名タレントから学んだ好感度を上げる秘訣

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誰かを愛することよりも、他者に愛されることの方が難しい。
これは恋愛におけるひとつの真理である。


一方的に愛情を寄せるだけで、想いが実ることはない。
つまり恋愛成就をハートの形に例えるならば、少なくとも半分までは自分の力で作れるが、もう半分は相手の気持ち次第。
恋の勝者たらんと欲するならば、まず学ぶべきは「愛され方」なのだ。


この点について、筆者はほとんど確信に近い仮説を持っている。
それは、他者に好かれる人間とは誰にでも分け隔てなく愛情を注げる者であるということだ。


いや、愛情でなくてもいい。
意中の女性はもちろんのこと、友人知人、さらにはその辺のおっさんおばはんに対してまで、相手によって振る舞いを変えないこと。
それだけで貴方の好感度はぐっと上がる。


人との接し方において差別をしない者は、すべからく人間的魅力を持ち得る。
この原則を筆者は雑誌編集の仕事に携わる中で知った。
具体的に言うと、有名タレントの取材を通じて学んだのだ。


芸能人とは万人に愛されてナンボの商売である。
好印象を持たれるために、カメラの前では全力で自分のキャラクターを演じるのが当たり前。
収録や撮影が終われば素に戻る人も少なくない。


ところが、決して数は多くはないものの、オフの時でも全く振る舞いが全く変わらないタレントもいる。
そんな超自然体タイプの芸能人で筆者が特に忘れられないのが、壇蜜だ。


正直、実際に会ってみるまで、なぜあれほど売れているのか不思議でならなかった。
むろん美人であるし、聡明でもある。
過激な露出で攻めた最初の売り出し方も上手かった。


それでもグラビア出身のタレントがNHKでレギュラーを持つほど出世を遂げるのは異例中の異例。果たして何が起きているのか、自分は業界に身を置いていながら分かっていなかった。


ロケで数日ほど彼女を観察していて、そのワケが飲み込めた。
ひと言でいえば、壇蜜はオフの時でもぶれることなく壇蜜。
こういう例えが合っているか自信はないが、あたかも365日24時間カメラ回りっぱなし状態といった風なんである。


しかも意図したものではなく、明らかに天然。
常にテレビに映るそのままの姿で、あらゆる人に対して平等に、そして極めて自然に振る舞える女性なのだった。


撮影中に街で足の悪いおばあさんを見かけるや、大丈夫ですかと駆け寄る優しさ。
ファンだろうがスタッフだろうが関係なく、等しくナチュラルに接する親しみやすさ。


不条理なことをのたまうおえらいさん(というか弊社上役)に対して丁寧に、しかし臆さず物申す誠実で立派な態度。


あくまで自分の主観だが、人によって顔を使い分ける瞬間がこれほどないタレントさんは、なかなかお目にかかれない。
端的に言って、好感を持った。
彼女と仕事をした者は、みな同じ思いを抱くだろうとも感じた。


メディアの「中の人」とて人間であるから、地上波だろうが紙媒体だろうが、やはり応援したいタレントを使いたくなるのが人情というものである。


しかも彼女の場合、ルックスと知性という実力もある。
そりゃ売れるよね、というのが筆者の感想だった。


彼女にはファンだけでなく裏方のスタッフやふと接した市井の人々まで引きつけるものがある。
それゆえに壇蜜は「エロいお姉さん」という枠に留まることなく、世の大半の人にとって名前と顔が一致するタレントとなった。


その魅力の源泉こそ、カメラが回っていようがいまいが常に自然体を貫く彼女の飾らない心にある。
ファンにだけ愛想を振りまくその他大勢の芸能人とは違うのだ。


むろん一般人が同じことをすれば人気者になれるわけでは全くない。
とはいえ、このエピソードには他者に好意を持たれるためのヒントがある。
少なくとも筆者はそう考える。

生まれつき愛され方を身につけている者は一種の「天才」 

壇蜜の場合、表と裏を感じさせない人間的魅力はおそらく彼女の個性に由来している。
あくまで筆者の私見ではあるが、こういった魅力は天性のもので、芸歴の長さや経験とは関係ない。


事実、大御所と称されるタレントの中にも、あらゆる人に対して分け隔てなく接する人は少なくなかった。


そんなタイプで同じく印象深い人としては、吉幾三がいる。
誠に失礼ながら、筆者はこのお方について、現場で本人に会うまで名前とヒット曲「雪國」「俺ら東京さ行ぐだ」しか知らなかった。


こちらもロケ仕事だったため、そこそこ長い時間ご一緒させていただいたのだが、結論から言うと一発でファンになった。
これほどカメラが回っていないところで笑いを取り、周囲を笑顔にさせるタレントを自分は見たことがなかったからだ。


たまたまその場に居合わせたヨッパライのおっさんからも一笑取らずにはいられない、そんな天賦のホスピタリティの持ち主。
芸能人にありがちな取材スタッフやファンに対するサービス精神などでは断じてない。


なるほど、誰からも愛される人とはこういうものかとつくづく思ったものだ。
ただ、このような振る舞いを自然にできるのは才能であって、誰もが意図してできるかというと話はそう単純ではない。


それでも人気商売の最たるものであるタレントとして、意識的にこの姿勢を貫く方もいる。
要するに苦しい下積みや売れない時代を経て、売れるための方策として全ての人々への分け隔てのない対応が必要と気づくわけだ。


名前は挙げられないが、とある現場で某ベテランタレントとマネージャーを交えて話す機会があり、ファン対応について傾聴に値する意見をいただいたことがある。


話のテーマは、熱心に長年応援してくれている人と、ファンになって日が浅い人への対応で差をつけるべきかどうか。
また、何かしらの要因で社会的に恵まれない立場にある人がファンの中にいる場合、特別扱いをすべきかどうかという点だった。


筆者の考えは、当然昔からのファンや弱い立場の人を大事にすべきというもの。


実際、自分が雑誌の編集長だった頃、読者からお便りをいただいて「創刊号から欠かさず愛読しています」などという言葉があったり、また住所が東北の仮設住宅だったりした場合、内容を問わず誌面で採用し、リクエストを聞いたりプレゼントを送ることがしばしばあった。


これを懸賞など公正さが求められる部分でやってしまうと問題なのだが、媒体責任者の裁量が効く部分では己の権限をフルに使った。
誰が何と言おうが、それこそ正しい行いであると考えたのだ。

特定の誰かに恋心を寄せるのは「特別扱い」なのか?

「それは一見いいことに見えて、実はえこひいきでもあるんです」と反論したのはマネージャー氏である。


「病気で療養中の方や被災者の方などはまだ分かりますが、いつから応援してくれているかで線引きをするのはよくありません。誰かを特別扱いすることは、裏返せばその他の人を軽んじることでもあるんです。本当の意味でファンを大事にしようと思ったら、全ての人に等しく対応すべきだし、それが長い目で見ても人気に繋がるんですよ」


何しろ芸能マネとして数十年のキャリアを持つ人の言葉。
聞いてなるほどと思ったし、説得力もあったが、同時に筆者が感じたのは、何も芸能人に限った話ではないなということだ。
ファンを異性に置き換えると、この教訓はそのままわれわれ一般人の恋愛にも当てはまる。


特定の誰かに愛情を注ぐのは、いわばその人を「特別扱い」すること。
屁理屈のように聞こえるかもしれないが、逆に言うなら他の人間を相対的に愛さないということでもある。


愛情とは自然な感情の発露。「万人を愛せよ」などと聖者のようなことを言っていたら恋愛など成立しない。
だが、少なくとも好かれる人間でありたいならば、恋愛対象にだけいい顔をしているようでは駄目なのだ。


愛する人に対しても、そうでない人にも等しく好意を持たれる言動を心がけている男には、自然と魅力が養われる。


モテるための方法としては一見遠回りに思えるかも知れない。
だが前出のマネージャーの言葉ではないが、長い目で見ればそれが貴方の好感度を高め、ひいては恋愛の場で効いてくるのだ。


むろん、普段の行いに気をつけるだけで惚れた女性を振り向かせられるかといえば、実際にはそう簡単ではないだろう。


しかし、少なくとも嫌われることはないはずだし、次のチャンスが思わず転がってくることだって期待できる。
狙った女性の前でだけいい男を演じる者と、表裏なく誰にでも接する者。
人として好感が持てるのはどちらであるか、考えるまでもない。


もっとも「それって八方美人なだけでは?」という意見を持たれる方とているかもしれない。
その通り、八方美人であることには違いない。
しかし、それを意図せず自然体でできるようになれば、もはや立派な魅力である。


好かれる人間、またはモテる男になりたければ、恋人が見ていない時もデート中と同じ振る舞いができるよう、己を律するべきなのだ。


われわれは芸能人でも何でもないが、ひとりひとりが己の人生の主人公である。
カメラは常に回っていることを、決して忘れてはならない。

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神坂縁
ライター、編集者、翻訳者。週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。

Photo by Eric Deeran on Unsplash

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