自分の中の狂気を解き放とう 芸人・東野幸治から学ぶ「社会的モテ力」とは?

東野幸治は大したことないという風潮

理想の男性とは?と聞かれたら、私は迷うことなく「東野幸治」と答えます。
すると大体、盛り上がっていたその場が一瞬静まります。
反応は皆同じ、「アハハ、変わってるね〜。」   


正直、私はなぜ皆がそのような反応になるのか、いまだにわかりません。
私は、東野幸治は稀代の「社会的モテ男」だと信じて疑わないからです。

とりあえず東野幸治の魅力を全力で書き出してみる

2020年6月現在、レギュラー12本。
今田耕司とともにひな壇芸人というポジションを確保し、司会業もなんなくこなし、自身の家族を題材にした小説や、芸人をいじり倒したエッセイを次々と出版しました。


そして、今年に入り事務所が絡まない手作りのYouTubeラジオにも挑戦。
数々の大物芸能人と共演し、視聴者からはその人間味のないイメージで「白い悪魔」と呼ばれ、若手・中堅芸人からは密かに「神」と崇められる男。


一度離婚した奥さんと再婚され、今ではその奥さんと優秀な娘さん二人から愛され、全力で仕事のバックアップを受けています。
そして今のところまだ、不倫や脱税などのネガティブニュースは出ていません。


このように多くのメディアで引っ張りだこの東野さんは、実績だけ見ると大層なご活躍ぶりなのですが、一般からの好感度は決して高くはありません。


CMの仕事に至ってはゼロという奇特なお方です。
非常に独特なポジションを確立していると言えるでしょう。


東野さんは、前に出てくる芸風の芸人や、素で迷言を連発する俳優と仕事をするときは、相手を立てるように見せかけて泳がし、好奇心という狂気でいじってきます。
過去、品川祐氏、西野亮廣氏、武田鉄矢氏がその狂気のターゲットになりました。


相手の出方を窺うタイプの芸人と仕事をするときは、己の狂気を全面に出し、容赦なく攻め込んできます。


そんなときは目がバッキバキになっていますので、注意して見てみてください。
きっとあなたもその目の奥の狂気の虜になることでしょう。
東野さんが暴走した時、山里亮太氏は防戦一方になります。


そう、私が痺れる東野さんの魅力とは、ところどころで垣間見える、この彼の「狂気」です。


東野さんと対面したら、“いい人って思われたい“というような薄っぺらな仮面はすぐ剥ぎ取られてしまうでしょう。


実際、番組で嘘くさいお涙頂戴展開があり出演者が皆感動して(そういうテイで)泣いていた時、東野さんが一人だけ、満面の笑顔でニタニタと傍観していたこともありました。


失言すればすぐジャッジされる厳しい世の中だからこそ、そのありかたに安らぎを感じます。
そういう人といると楽なのです。


鋭い洞察力でクライアントの望むものを掴み、自分の面白さ(狂気)を使いこなして+αのアウトプットをしてくれて、自然体で受容的に見える人。
仕事が集中するのも当たり前と言えるでしょう。


東野さんは、あるメディアのインタビューでこう語っています。

『僕、日常生活がものすごい楽なんですよ。テレビで「心がない」とか「毒舌」とか言われてるから、ご飯食べに行って「ありがとうございます」とか言うだけで「めちゃめちゃいい人じゃないですか!!」って思われる。イチコロなんですよ。』

https://r25.jp/article/786784619397121257

あなたに狂気の男「東野幸治」力はあるか

狂気のパターンは人によって違います。
それも個性です。
私はハマらなかったのですが、かつて私の身近にこんなヤバイ上司がいました。


上司をccに入れてクライアントへのメールを送る際、文面の「てにをは」を一文字でも間違えると、社内のチャットアプリで速攻「うちの仕事の質が低いと思われるだろ」とクレームを入れてくる男。


彼は、「神は細部に宿る」をうっとうしい形で実行してくる変態でした。


クライアントへの接遇のこだわりは半端なく、
「会社のトイレの自動脱臭機能が弱すぎて万が一お客さんの腹が有事のとき満足に役目を果たさないのではないか」
と脱臭機能の改善について何度も大真面目に私に相談してきました。


メンドクサイことこの上なかったのですが、
「クライアントに恥をかかせてはいけない」
と彼は必死だったのです。


しかし、彼はその変態さを客前でうまく隠す客観的視点と器用さを持ち合わせていました。


彼が狂気を出すほど内部の人間は巻き込まれ苦しむのですが、結果、仕事の質が上がってリピートが来てしまうという事実。


そう、変態なのに、いや、変態だからこそ、彼は仕事でものすごく成功していたのです。


見た目はかっこよくない人だったので、女性の中の「顔面重視」層は拾えないものの、
「仕事ができる男はもれなく好き」
層から、それはそれはモテていました。
もちろんその中には美女もいました。


近くにいすぎるとウザいですし、尊敬もできなくなりますが、端から見ている分には面白おかしいエピソードに事欠かない、愉快な人間ではありました。


つまりその元上司は、なかなか東野力(ひがしのりょく)が高かったと言えるでしょう。
東野さんもその「心のなさ」ゆえ、若い頃は奥さんや娘たちをさんざん苦しめたと言われています。


ただ、恐らく彼らにとって、狂気のつもりはないのです。
それはただの「自分らしさ」に他ならず、きっと他人から見たら、「その突出した何か」が狂気に映ってしまうだけなのです。


したがって、私は声を大にして言いたいです。
「自分の狂気を受け入れよう」と。
それは、あなたの魅力です。

空気の読める狂気の男はモテる。社会的にモテれば、副作用として女性にモテる。

東野さんはクライアントから激モテしているとはいえ、さすがに広範囲の女性たちにわかりやすくモテているとは言えないようです。


しかし、実は東野さんは一部の女性には激モテなのです。
ご存知ないと思いますが、東野さんのYouTubeラジオにメッセージを送ってくる人の多くは30代の独身女性です。


男性の欲望としては、どちらかと言えば不特定多数の女性にモテたいかもしれません。
しかし、時代はダイバーシティ(多様性)です。
好みは細分化しています。


東野さんのように仕事は手広くさらいつつ、コアな女性の受けを狭く深く掴んでいく手法は、グローバル&ダイバーシティの時代ならではと言えるのではないでしょうか。


ゆえに、東野スタイルを狙っていくべきです。
つまり、“つきぬけた俺力”を冷静に社会に鋭く示していくことです。


人間らしさが出てきた今の東野さんは、家族の協力を得てさらに開花しようとしています。
娘さんプロデュースで、今年から単独で手作りYouTubeラジオを始めたことで、さらに人として大きくなるでしょう。


東野さんは、50歳を過ぎて少し丸くなったようです。
しかしそれでも、有能な娘さんとアコギな吉本興業のあいだで繰り広げられるYouTubeラジオの利権に関するいざこざを笑ってネタにしたり。


かと思えば、自身へのクレーマーに対し下手に出て褒められようと企み、そのやりとりの一部始終をYouTubeラジオで公表するなど、彼の狂気は健在です。


いつの間にかその手作りYouTubeラジオも口コミでチャンネル登録数10万人を突破し、娘さんの狙いどおりスポンサーまでついてしまいました。


東野幸治の魅力は、今後さらに認知されていくことでしょう。
やはり、空気の読める狂気の男は面白いのです。
誰も彼を放っておきません。

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佐久間 玲
大学卒業後、さまざまな業界で営業職や管理職を経験。その後、フリーのライターとなる。

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