
出典:総務省消防庁「ハラスメントのない職場の実現をめざして」
ダンススクールの責任者をしていた、19歳の頃の話です。
私にその仕事を紹介してくれたのは、恩師である自分の先生でした。
受け持っていたスクールは生徒の保護者が主宰で、いわゆるステージママのような方です。
「私たちが作ったスクールなんだから、決定権は先生じゃなくてママ達にあるの」
そんな”ママ達が一番”と言う中で私は味方がおらず、精神的にどんどんやられていってしまいました。
「もう、いよいよ無理です辞めたいです先生・・・」
教え始めて1年後くらいにしんどくなり、この時に初めて、紹介してくれた先生に相談する事にしました。
先生は親身になって対処してくれて、ダンス組織の上の方の人にも話を回してくれました。
しかし話し合いを重ねても辞めさせてくれず、最終的には揉めに揉めてやめてしまいました。
大好きだった子ども達にサヨナラも言えないまま・・・です。
当時は辞めてすぐに先生から、
「話は聞いたけど、大丈夫だからダンス界隈には気にせず出ておいでね!」
とのメールまで頂きました。
しかし、その時は完全に病んでいて、
「本当にすみませんでした」
と返せたのみ。
先生とのやり取りも6年前から止まっています。
嫌なやめ方をしてしまったことも、ずっと後悔していていました。
しかし、その6年後に先生とあるきっかけで再会する事になったんです。
最前が最善であれ
「今度、〇〇先生とご飯に行くんだけどどう?」
お世話になった先輩に声を掛けて頂き、恩師と再会する事になりました。
久しぶりにお会いした先生は私に一切怒ることもなく、むしろ
「何もしてあげられなくてごめんね」
と話してくれました。
「色々あったと思うけれど、今は幸せ?」
「はい!幸せです」
「よかった。あのね、『最前が最善であれ』って言う言葉があるの。最前の部分が一番良い人生なら、きっと頑張れるよ。」
「・・・はい」
「歳は重ねるけど、私は、今のダンスが一番好きになれるように努力を続けている。今が一番良くなるよう、常に今を見るように心がけているの。」
そんな話をした先生は、40代でダンサーとして現役ではありません。
しかし、
「今が一番良くなるように努力する事」
「最前が最善である事」
に重きを置いている先生の考え方に、自分の後悔が晴れていくのを感じました。
仕事で出会った男性も、過去の話をする人が多かった
私はダンサーをやめてしまった後、キャバクラで夜の水商売をしていました。
その当時、年間で1000人ほどの男性と話す機会があったのですが、話題は「過去の栄光」ばかりです。
「俺、学生時代に部活で全国大会に行った経験があるんだよね」
「若い頃はよかった」
「学生時代は頑張っていた」
そんな話ばかりで、”今が一番楽しい”と言う人はほとんどいないんです。
若さもあり、「へぇ〜」と聞き流し、男性が過去の栄光を語るのは普通だと思っていました。
そして、
「男性は、若い時だけ輝ける存在なのか~。」
そんな風に思っていました。
「やりたい事は若いうちにやっておきなさい」
そんなお話も、20代前半の頃によくお客様に言われてました。
「自分も30代40代になったら、自分というものを殺しさないといけないのかー。楽しみややりたい事は、諦めないといけないんだろうか。年齢ってそういうもんなんだな。」
40代50代の男性に言われ続けた私は、次第にそう考えるようになりました。
しかし数は少ないものの、中には
「今後はもっと従業員に還元したい」
「かっこいい大人になりたい」
と、まるで若者のような経営者、仕事にガツガツしている40代50代の方もいるんです。
この違いは・・なんなんだろう?
「年齢なんて、全く関係ない。歳を重ねても、今が一番楽しい。今の自分が一番かっこいいと思えるダンスがしたい」
もしかしたら世の中には、『最前を最善であろう』としている人は少ないのかもしれません。
出世コースか転職かで悩む兄の決断
この言葉を再び思い出すきっかけになったのは、兄の転職です。
兄は29歳で
「30代を前に今の仕事を辞めたい」
と、転職活動を始めていました。
管理職として出世する事が決まっていて、3年同棲していた彼女と結婚も考えていた時です。
「ベンチャー企業に興味がある。でも、給料はそこまで良くない。今の大きい企業にいた方が、出世コースが約束されている」
将来を見据えて今の仕事で出世を取るか。
自分の挑戦したい仕事に転職するかで悩んでいる様子でした。
「彼女は何て言っているの?」
と聞くと
「あなたが自分で決めてね」との事。
兄の立場で考えると、確かに悩むな・・・。
しかし、今の会社はかなりブラックな環境で、会社としては大きいけれど毎日の出勤が苦痛のようです。
30歳でこのまま続けていれば、出世できるかもしれない。
彼女との事を考えると、年齢的に落ち着いていた方がいいのかもしれない。
この話を聞いた時に、先生の言葉が頭に浮かびました。
「最前が最善であれっていう言葉があるんだけどね・・・」
そんな受け売りの話をし、
「本当は、今の自分にとって幸せなのはどっちなの?」
と問いかけます。
すると兄は「転職したい」と即答。
結果的にその後兄は転職をし、大企業の出世コースも蹴ってしまいました。
お給料は下がったものの、ホワイトな環境で時間に余裕ができ、大好きなバンド活動を再開。
それをきっかけに、今は全国でライブ活動をしています。
「あの時、お前がああやって話をしてくれなかったら、将来が怖くて転職していなかった。多分、周りから見ると自分の選択は間違ってるかもしれない。けど、今が一番楽しい」
そう話す兄を見て、実家に一緒に遊びに来ていた彼女もすごく笑顔でした。
5年後10年後を見据えてそのままの企業に勤めていたら、きっと兄の笑顔は見られなかったのかもしれません。
今の自分と向き合える男性はかっこいい
「今、自分はどう生きていきたいのか」
と向き合える人は、大人になればなるほど少なくなってしまうのかもしれません。
しかし、「今が楽しい!」と即答できる男性は、女性から見てキラキラして見えます。
40代でも50代でも、例え薄毛であったとしても関係ありません。
もちろん、中には
「今は辛抱してでも、出世や将来の事を一番に考えてよ」
と言う女性もいるかもしれません。
むしろ、その方が多いのかもしれない。
しかし、兄の今が一番楽しそうな姿を笑顔で見守る彼女を見て、
「こんな女性と付き合えて兄は幸せだな」
と感じました。
そうやって、自分の”今の状態”を受け入れてくれる女性も、意外と少ないのかもしれません。
“今”という瞬間を常に良くして行った結果、将来が変わっていくのでは?と最近感じます。
「最前が最善であれ」
自分も、歳を重ねても今をアップデートしていける大人になりたい。
また、そうやって今の自分と向き合える男性はかっこいい。
【ライフブースターからのお知らせ】
オトコの臭い対策に! 塗った瞬間、ニオイが消える「無臭化スティック」登場!
今なら、モテる男を目指す人のためのWEBマガジン「LIFEBOOSTER」読者さま限定!
【100円引きクーポン実施中】
↓続きは、Amazonで要チェック!
https://amzn.to/356xLIP
■フレグランショット無香料100円引きクーポン
プロモーションコード:LIFEBOOSTER
使用期限:~2021/1/31まで
【プロフィール】
元ダンス講師・キャバ嬢という異色の経歴。
20代前半でシングルマザーになり、ネットショップの立ち上げやWebメディアの運営をしているフリーランス。
色んな場面で出会った人達から学んだ、体験談を交えた話を執筆中。