「女(男)として見られない」 恋愛と縁遠い人はどこに問題があるのか

 

世の中には、「どうにも恋愛に縁がない」という人がいます。

 

見た目が特段悪いわけでもないし、性格が悪くて友だちがいないわけでもないし、高嶺の花ばかりを狙っているわけでもない。

もちろん、恋愛に興味がないわけでもない。それなのになぜか、「恋愛」というものに結びつかない。

 

その一方で、しょっちゅう恋愛している人もいますよね。

 

恋愛に縁がない人たちは、恋多き人たちと、いったいなにがちがうのでしょう?

 

出典:経済産業省「「ミライーノひろば」で未来を体験してみよう!

 

「恋愛の匂い」がしない人との恋愛はイメージできない

実は、結構前からこのネタについて書こうとは思っていたんです。

「見た目や性格に問題はないのに恋愛と縁遠い人はなぜなのか」というテーマで。

書きたい内容はぼんやりと浮かんでいるけれど、なんだかぱっとしない……と保留にしていたところで、とあるツイートを見かけました。

 

現在閲覧できない状態ですが、内容としては「つねに恋愛している人は、他人から好意を向けられたら喜ぶ。

でもその好意を気持ち悪い、不愉快だと思うようなわたしは恋愛に向いていない」という主旨でした。

 

そう、これです! わたしが思っていたのはまさにこれなんです!

正確には覚えていませんが、リツイートもいいねも1万を超えていたはずなので、多くの人が同意しているようです。

 

「恋愛感情を向けられて嫌悪感を抱く」というほどではなくとも、そもそも恋愛する前提で人と接していない、「恋愛思考回路が止まっている人」っていますよね。

 

わたしのまわりにいる「恋愛に縁がない人」も同じで、その人たちからは「男の匂い」「女の匂い」がしません。

 

たとえば、大学時代からの友人のAくん。見た目にも性格にも問題ない、「いい人」です。

 

でもふしぎなことに、わたしはどうやってもAくんを「異性」という目で見られないんですね。

Aくんと手を繋いだりキスをしたり……という場面が、まったく想像できない。

 

「友だちだからじゃない?」と思うかもしれませんが、男友だちでもイメージできる人のほうがむしろ多いくらいなのに(その人を恋愛対象として好きかどうかは別として)。

それなのに、なぜかAくんはピンとこない。

 

実際のところ、Aくんにはずっと彼女がいません。

何度もいいますが、見た目も性格も問題ない「いい人」であるにもかかわらず。

 

それはなぜなのか?

 

そこで思ったのが、「Aくんは恋愛思考回路が完全にオフになっているから」ということです。

 

恋愛思考回路オン/オフのちがい

恋愛思考回路とは、「相手を恋愛対象として見る」「恋愛することを前提に人と関わる」「積極的に恋愛する姿勢でいる」ということだと思ってください。

 

つねに恋愛しているタイプというのは、この思考回路がいつもオンになっています。

 

出会う人をまず異性として認識し、恋愛対象として意識する。

好きにならなければ「友だち」だけど、基本的に異性=恋愛対象。

自分が異性として意識されたらうれしいし、異性の前では「よく見られたい」という意識が少なからず存在する。

 

そういう人からは、明らかに「男の匂い」「女の匂い」がします。

オーラというのでしょうか。

なんとなく、「この人は彼氏がいそうだな」って女性、いるじゃないですか。

そういう人です。

 

一方Aくんは、良くも悪くも男女分け隔てなく接する人で、まずはみんな友だちからスタート。

そのなかからたまに好きな人ができる……というタイプです。

 

好きな人ができてから恋愛のスイッチが入るので、好きな人がいない限り「恋愛」というものがすっぽり頭から抜けてしまっている。

 

だから女から見ても「恋愛の匂い」を感じないし、「恋人がいそう」な雰囲気もしていないのだと思います。

 

何度も言いますが、外見や性格の問題ではありません。「恋愛の匂い、男の匂いがするかどうか」なのです。

 

いい人で終わるタイプが「友だち」以上になれない理由

恋愛対象になるかどうかの判断として、「生理的に無理」「友だち」「(好き嫌いはともかく)恋愛対象としてはアリ」の3段階あります。

 

「生理的に無理」に入ってしまうとなかなか苦戦しますが、基本的に「友だち」と「恋愛対象」のあいだは行き来するものです。

 

「友だちだけどいまのはちょっとドキっとしたなぁ」とか、「最初いいなと思ってたけどいまはもう友だちとしてしか見れないわぁ」なんてことがありますからね。

 

しかしそれでも、「友だち」枠に固定される人がいます。

 

見た目も性格も問題なくて、まわりも「なんで彼女できないんだろうねぇ」と首をかしげる。

「じゃあ首をかしげている人たちはその人を恋愛対象として見ているか」といえば、やっぱり見ていない。

 

で、その理由が、「恋愛思考回路が止まっているから」なんじゃないかと思うわけです。

 

性的な魅力がないわけじゃないけど、どうにも女の子を口説いたり手を繋いだりする場面が思い浮かばない。

だから、「いい人」で終わってしまう。

 

その人から恋愛の匂いがしないから、その人と付き合う自分をまったく想像できなくて、みんなから「友だち」枠に固定されてしまうのです。

 

相手を異性として意識しないと恋愛では損

ツイッターの方のように「恋愛感情を向けられることへの嫌悪感」はいかんともしがたいですが、恋愛思考回路が止まっている人は、好きな人以外は異性として意識していないのではないでしょうか。

 

たとえば女の子と部屋でふたりっきりになっても、まったく意識しない。

それが相手にも伝わるから、「この人はわたしを異性として認識してないからこっちもしなくていいんだな」と思うわけです。

 

女扱いしてないから男扱いされない、ということですね。

 

もちろんそれは、悪いことではありません。

異性として意識しないからこそ成り立つ友情もありますし。

 

でも、「損している」とはいえるかもしれません。

 

その人の恋愛思考回路が動くのは、あくまで恋をしてからの話。

でもそのときすでに相手はあなたを「友だち」枠に入れてしまっている。

「男」の側面を見せるのが遅くて、なかなか恋愛対象に入らない……。

これは恋愛においては結構不利なのです。

 

だから、どうしても恋愛から程遠くなってしまうんだろうと思います。

 

相手を異性として見なければ異性として見てもらえない

「じゃあだれかれかまわず意識しろってことか?」というと、それもちがう気がするんですよね。

いちいち意識しててもキリがないですし。

 

しかし、「友だちであり女である」と、「女であり友だちである」は、天と地ほどのちがいがあります。

 

恋愛対象として意識はしていなくとも、女であることを認識して接しているかどうかは、相手に伝わるのです。

 

「友だち」枠で固定されたくないのであれば、最初から恋愛思考回路をオンにして、まずは相手を「異性」として意識するほうがいいと思います。

 

「性別関わらずオトモダチから」ではなく、「恋愛対象としてどうか」と相手を見るのです。

 

相手を値踏みするようで気が進まない、つねにそんなこと考えられない、という人もいるでしょう。

 

でも、相手を異性として見ていないのに「自分のことを異性として意識してほしい」というのもおかしな話ですよね。

 

積極的に恋愛したければ、恋愛思考回路をオンにして、自分から相手を意識するべきじゃないでしょうか。

 

恋愛に縁がない人は恋愛思考回路をオンにせよ!

恋愛に対するスタンスは人それぞれなので、法律や社会道徳に反さない限り、「正解」や「まちがい」というものはありません。

 

ただ、「相手を異性として見なければ相手からも異性として見てもらえない」というのは当然だと思います。だって、「恋愛の匂い」がしないのですから。

 

「恋愛に縁がない!」と嘆いている人は、とりあえず「この人と恋愛したらどんな感じなんだろう?」と相手を見てみるのもありなんじゃないでしょうか。

 

もちろん、だれかれかまわずデートに誘ったり手を出したりしろ、というわけではありません。

ただ相手を、「恋愛対象」として見るのです。

異性として意識する=付き合うというわけではありませんしね。

 

その癖がつけば、「男の匂いがしないから恋愛対象にならない」「あなたと付き合うイメージができない」と言われることも減るでしょう。

 

というわけで、恋愛したいのであれば、恋愛の思考回路をつねにオンにしておくことをおすすめします。

 


 

【著者】雨宮 紫苑(あまみや しおん)

91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。

Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。

ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。

著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)