大切な恋人にウソは言いたくないもの。
しかし、だからこそ隠しておきたい秘密って、誰もがひとつやふたつは持ち合わせているのではないでしょうか?
今回は私が友人3人と交わしたガールズトークの内容を、皆さまだけにコッソリ公開します。
友人A:趣味についての秘密
多趣味で最近ようやく恋人ができたという友人A。
彼女はアニメとソシャゲが大好きな根っからのオタクです。
同人活動やコスプレもするし、イベントやライブがあればよく行っています。
好きなキャラクターのグッズも大量にコレクションして部屋に飾っているし、ピックアップイベントがあれば多額の課金もします。
しかし、このことは恋人に秘密にしているとのこと。
そのため、グッズに溢れた部屋にはまだ恋人を上げられていないと言います。
彼女が恋人に趣味について打ち明けられない理由は
「前にお付き合いしていた恋人にオタクであることを否定されたから」
だそう。
それがきっかけで元恋人とは破局。
次は同じ失敗をしたくないから、現在の恋人にはオタクであることを必死で隠している、いわゆる『擬態』をしている状態なのです。
趣味をやめるつもりはないけれど、このまま秘密にしながら付き合い続けるのは難しい。
でも以前のように趣味を否定されるのはいやだ……の堂々巡り。
恋人の一言でやめられるような趣味であれば、彼女もここまで深く悩んでいないのです。
現在の恋人からも趣味に対して否定的なことを言われたら、きっと彼女は別れを選択するのだろうというのは火を見るより明らかでした。
これは私が、恋人よりも長く彼女と付き合いがあるからわかることです。
自分の好きな物事を悪く言われるのは誰だって嫌なものです。
なんでも言い合える仲というのはとてもステキですが、相手の好きなものを悪く言うことはこれに当てはまりません。
恋人の趣味について理解はできなくても、否定をするのはアウト。
一歩間違えればモラハラになってしまうかもしれません。親しき仲にも礼儀あり。
程よい距離感と歩み寄り方によっては、恋人との仲がより深まるチャンスになりますよ。
友人B:恋愛についての秘密
ちょっぴり恋愛体質気味である友人Bは、私が知る限り恋人が途切れたことがありません。
現在も当たり前のように恋人がいて同棲もしています。
しかし彼女は、マッチングアプリは欠かさずチェックしており、数人の元恋人とは連絡を取り合っています。
ほかにも、最近ハプニングバーに通うようになり、そのときに出会った人たちについてよく話してくれます。
そして、これらのことは恋人には秘密にしています。
彼女が、恋人がいてもいろんな人と遊ぶ理由は「良い人と結婚したいから」だそう。
結婚願望は強いけれど、今の恋人と結婚するつもりはないと断言しています。
恋人として付き合っているのぶんにはいいけれど、結婚してこの先の人生をともに歩んでいく未来は見えないとのこと。
そして、もうひとつの理由は「セックスに不満があるから」なんだとか。
前戯が下手でイマイチ興奮できないけれど、だからと言って恋人をリードするのもしっくりこなかった。
挿入してしまえば問題はないけれど前戯で濡れないから痛い、セックスが苦痛になりかけている、と。
そうした不満もあり、最初はちょっとした興味本位で行ったはずのハプニングバーに、普段の反動からかすっかりハマってしまったようです。
そこで出会った男性からセクシーなランジェリーをもらったけど、同棲していると隠すのも大変だと笑っていました。
恋人の交友関係に口出しをしたり、ましてやスマホをこっそり覗くのはためらってしまうものです。
しかし信用しているはずの恋人も、実は虎視淡々と自分より良い相手を探しているかもしれません。
同棲までしていても、必ずしも相手が結婚を考えているとは限らないのです。
もしあなたが恋人とこれからの将来を描いていこうと考えているのであれば、一度は恋人と結婚についてどう思っているのか話してみるのが良いかもしれません。
友人C:その他の秘密
高校でクラスが一緒になり、それから仲の良い友人C。
彼女は自分の容姿がコンプレックスらしく、高校生の頃から整形をしています。
大掛かりな整形はしていないものの、現在は出会った当時とは全く違う顔です。
彼女が美容にかける金額は、一般女性の平均をはるかに上回っているでしょう。
そのお金を工面するために、彼女は昼職と掛け持ちで風俗嬢をしています。
身バレ対策として、職場や家からは遠い箱ヘルに通っています。
現在、彼女に恋人はいません。
好きな人はいるけれど、告白して付き合うことは考えていないそうです。
もし今後恋人ができても、このことは秘密にするつもりだと話しています。
整形に対する偏見は少なくなってきているものの、その箇所や回数、総額によっては話が変わってきます。
将来的に子供がほしい場合は遺伝のことも考えるでしょう。
年齢を重ねればメンテナンスも増えるでしょうし、その総額は莫大です。
そしてなによりも、彼女はコンプレックスをさらけ出すことへの恐怖があるようです。
また、水商売に対しての風当たりも強い世の中です。
私自身、女性相手のレズ風俗嬢だったのでそれは痛いほどよくわかっています。
そんな私たちを見下している男性が大勢いる現実は、悲しいことです。
ましてや、そんな仕事をしている人と付き合うなんてありえない、と。
ですので、好きになった男性や婚約相手に風俗嬢をしていたことなど言えるはずもありません。
全てを打ち明けられる恋人同士というのは、とてもステキですし、誰もが憧れるものです。
しかし、墓場まで持っていく覚悟も辛いことを、理解してほしいのです。
それは、相手のためでもあるのですから。
もちろん自分のためでもあるのですが、みなの幸せを思っているからそうしようとするのです。
無理に詮索することで、関係が悪化してしまうこともあるかもしれません。
もし恋人が知られたくなかったであろう秘密を知ってしまっても、すぐに問い詰めようとせず、本当に真実を知るべきことなのか、一呼吸置いてみてください。
相手への想像力を働かせ、充分に配慮をした上で出した結果であれば、きっと後悔はしないでしょう。
女性が隠し持ついろいろな秘密
今回は私の友人3人の抱える秘密をお話させていただきました。
ほかにも、家族や友人等の人間関係についての秘密、借金や収入等の金銭にまつわる秘密など、挙げればキリがないほど様々なことを恋人に秘密にしている友人知人は多くいます。
すべての真実に幸せがあるとは限りません。
言い出しにくいこと、言いたくないこと、それらは人それぞれです。
大切な恋人にだからこそ、隠しておきたかった秘密。
パンドラの箱を開けてしまったら最後、知らないほうがよかったと後悔することになってしまうかもしれません。
某マンガで「女は秘密を着飾って美しくなるんだから」というセリフがあるように、あなたの恋人を魅力的にしているのは、もしかしたら彼女が隠し持つ秘密のおかげかもしれませんね。

画像:文部科学省「スマホ世代のキミたちへ」
【著者】いつかちゃん
元レズ風俗嬢で現在はうつ病治療中のひきこもりです。
ファッションが好きなのに、ひきこもりのためかわいい服を着る機会がないのが悩み。
たまに散文。https://note.com/itsuk4chan
