「ディズニーランドにカップルで行くとそのカップルは別れる」
という言い伝えがありますが、登山デートでも同じことが言えると私は考えています。
ディズニーランドにおけるカップルの試練と言えば、
「ディズニーランドそのものに対する興味の温度差」
「外を一日中歩き回る疲労」
「待ち時間の長さからくる苛立ち」
「行きたいアトラクションやショーの優先順位の違い」
「安くはない食事代や土産代にどれくらいお金をかけるかという価値観の違い」
などがあげられるかと思います。
試練が多いがゆえ、わずかなズレが命取りで、彼女が当日おしゃれしてハイヒールでやってくるなどという過ちを犯しただけでそのカップルが危機的状況に陥る可能性は大となります。
本題に入りますが、私が登山をはじめたきっかけは、漫画家の鈴木ともこさんが描いた「山登りはじめました」というゆるく楽しいエッセイ漫画の影響からでした。
よく毎週末、1,500m前後の山に登っていたものです。
私には登山を始めてから、同じ登山趣味ということで々の時期に親しくなった男性が2名おりました。
ここで全く対照的だった、A氏とB氏の登山デートをご紹介したいと思います。
登山デートで愛が冷めた話 〜山登りガチ勢のA氏〜
A氏とはそこまで親しくなかったのですが、同じ登山趣味があるとわかってから、急速に距離が近くなりました。
おすすめのザックを教えてもらったり、一緒に良い靴を買いに行ったり、そこまでは楽しく過ごせました。
当たり前です、まだお互いが取り繕える日本の平和な街中なのですから。
そんな中、A氏から一緒に山登りに行かないかと誘われました。
私は嬉しくなり、もちろん行くと答えました。
どこに登る?とわくわくして聞いたところ、彼は、
「山梨県北杜市にある瑞牆山(みずがきやま)がいい」
と言いました。
それを聞いて私はまず、山のチョイスがおかしいと思いました。
私が初心者であることは知っているはずなのですが、瑞牆山は標高約2,230mの岩山なのです。
鎖場(くさりば)と言って、岩の急斜面に鎖が垂れているような山なのです。
彼と登山計画を話していて、私は何度心の中で「え?」と思ったことでしょう。
しかし、初めてのデートだから我慢してしまいました。
これが私のいけないところで、本来ならばこの時点で「無理」と言えば良かったのです。
実際の登山デートはどうだったかと言いますと、2,230mクラスはこれまで登ったことのない高さでした。
さらに、比較的柔らかい土ではなく硬い岩を登り続けるのは足への負担も大きく、ひたすら己との戦いでした。
そしてやはり鎖場がまだまだ筋力のない私にとっては難所で、かわいこぶりながら切り立った岩の鎖を掴んで登るなどという神業は到底できません。
一瞬も気が抜けないので必死の形相でした。
上の方には氷が残っており、何度も滑りそうになるので一歩一歩に常に注意を払い続け、徐々に精神力が削られていき、目つきが鋭くなりながら2人で黙々と頂上まで登っていきました。
しかし、私と違ってA氏は満足そうでした。
そう、A氏は苦労して頂上へ行き、山で達成感を味わいたいタイプだったのです。
ストイックで向上心のある女性ならば、ここで仲間意識が出て、愛が生まれたかもしれません。
しかし私はそういうタイプではなかったので、彼とは最終的に疎遠になりました。
あとでわかったことですが、彼の参考漫画は山へのあくなき情熱と山の厳しさを描いた「孤高の人」でした。
切ないことに、私の愛読していた二等身キャラのエッセイギャグ漫画とは作風が違いすぎました。
私たち2人の登山に対する価値観の違いは、二つの漫画の絵柄の違いを見れば一目瞭然です。
その後A氏とはうっかりもう一回だけ、丹沢最高峰の塔ノ岳上級者向け縦走コースにも登ってしまいました。
10時間かかり修行のようでした。
登山が嫌いにならないよう気遣ってくれたB氏
B氏とは、これまでどんな山に登ったかで話が盛り上がり、親しくなりました。
登山趣味同士は、結構すぐ仲良くなれます。
早速B氏と登山に行くことになり、B氏から提案された山は、神奈川県伊勢原市の大山(おおやま)でした。
標高1,252mで、下山になると少し急なルートがありますが、初心者でもハイキングよりは少し「本格的に山に登った感」を味わえる山です。
B氏との登山は、一瞬だけ道に迷って一緒に焦ったことすら良い思い出です。
山での心配の一つにトイレのことがありますが、かわいこぶっている最中はなかなか女性側から言いづらいものです。
ところが、B氏はトイレがある地点を事前に調べて教えてくれていましたし、もちろんトイレがあるたびに寄るかどうか聞いてくれました。
トイレが近い私はとても安心できました。
B氏からは、山登りに対するネガティブポイントをなるべく排除してあげようという心遣いを感じました。
また、私は日焼け止めをまめに塗り直したり、眉毛が汗で消えて麻呂状態になっていないか鏡でこっそりチェックしたい派なので、たびたび立ち止まらせてもらいましたが、B氏は嫌な顔を一切せず付き合ってくれました。
さらに、いざというとき頭に装着するライトやコンパクトなダウンジャケットなど、初心者なので揃えきれていなかったグッズを私のぶんまで持ってきてくれていたのには感動しました。
下山時少し暗くなってしまったときに、B氏が貸してくれたライトを装着して歩いたらとても心強い気持ちになったのを覚えています。
もしかしたら私は特殊なタイプかもしれませんが、高いところを登って見える光景や、山頂での食事、いわゆる頑張って登ったから得られるごほうび的なものにそれほど興味がない人間でした。
彼が読んでいた山関係の本の中に、私の参考漫画があったところが大きかったのかもしれません。
B氏は、私が山に対して達成感を求めておらず、ただ大自然の空気を全身で感じ、いろんな話をしながら笑って歩いていたい。
土を踏みしめるその瞬間瞬間を楽しみたいだけ、ということをどこかで察知してくれていたようです。
そんなB氏には感謝しかありません。この方とは後にお付き合いに発展しました。
初心者の女性と登山デートに行くときの重要ポイントとは
女性は体調の変化が大きいため、日程は1ヶ月の範囲で時期をいくつか提示してくださると助かるものです。
また、前述の通りトイレへの配慮をさりげなくしていただけるだけで、その男性が素敵に見えてしまいます。
そして何より、最初の登山だけでも女性がかわいこぶることができるレベルの山を選んであげてください。
いきなり1,500mレベルは厳しいかもしれず、2,000m超えようものなら我々も必死で眉毛も落ちますし、女を忘れてしまいます。
装備の準備や登る労力、一緒にいる時間の長さなど、ややハードル高めの登山デートに女性が応じるということは、あなたに多少なりとも好意を持っている可能性があります。
女性側が意識しているからこそ、最初だけでも女性が女性でいられる余地を与えてほしいと思います。
山という非日常で不安もある中、気遣いをしてくれる男性のことは、とてもカッコよく頼もしく感じられます。
山に求めているもの、山の楽しみ方は人それぞれです。
登山デートも結局は価値観のすり合わせが大事で、一緒に行く相手が山でどういう楽しみ方をするタイプか見極め、かつ基本的な不安を解消してあげると、登山デートを2人でさらに楽しむことができることでしょう。
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画像出典:政府広報オンライン「暮らしに役立つ情報」
佐久間 雪
大学卒業後、営業職や管理職を経験したのち、独立してフリーのライターになる。