モテる芸能人は一般人と何が違う?誰もが知るあの超有名俳優の場合

 

ここは六本木のとある会員制バー。

30代から50代の働き盛り、遊び盛りの男女が集まり、夜毎楽しい時間を過ごしています。

そんな紳士淑女と密に接してきた元スタッフである私が、「モテる男」とはどういうものかについて、バーで見てきたこと、感じてきたことを基にお伝えします。

 

今回のテーマは「人から好かれる基本的な作法」についてです。

モテる男の代名詞ともいえば、芸能人。

その夜、当店にある超有名人が来店しました。

彼の何気ない言動から、モテる男が身につけている、人間関係における基礎の基礎を私は学びました。

今回は、さりげなくも人を惹きつける作法のお話です。

 

トップスターが店にやって来た

日本人ならば誰もが知っている、ある有名人がお忍びで来店しました。

10年以上前のこととはいえ、職業倫理上、名前は公表できませんので、仮に“Xさん”とします。

タレントであり、俳優であり、ミュージシャンでもあります。

容姿もずば抜けていて、女性はもちろん、男性からの人気も高い方です。

 

キャップを目深にかぶった若い男性が入口から入ってきた瞬間、すぐにその人とわかりました。

東京の街を歩いていれば、有名人に出くわすことなどめずらしくありませんが、格が違いました。

それくらいに尋常ではないスターのオーラを発していました。

Xさんの他にも、なんともうさんくさい風貌の男性2人と、着物姿の若い女性2人が一緒でした。

通例どおりの入会受付を済ませ、2フロアある店内のご案内をしました。

Xさんは私の説明に気のない返事で応えながら店内を見まわしています。

後ろからは、男女4人がわいわいと騒がしくついてきます。

 

ひと通りの案内を聞き終えて、Xさんはバーカウンターでカクテルを頼みました。

椅子に腰掛けることなく、二口ほど口をつけると、一人で店内の見学を始めました。

お連れの男女グループは、そんなXさんを気に留めることなく、ソファ席に腰をおろして嬌声をあげています。

Xさんも、彼らにはまったく興味がなさそうでした。

 

Xさんは、店内の様子を見て回ったり、空いているソファ席に腰をおろしたりを繰り返しています。

照明を落とした薄暗い店内で、Xさんに気づく方は誰もいませんでした。

やがて、来店から小一時間ほどたったころ、すうっと出入口に向かっていきました。

急いでお見送りに行くと、「また来るわ」と気のない声を私にかけて、店を出ていきました。

2,3分ほどして、連れの男女グループがXさんの不存在に気づいたらしく、私が「おかえりになりました」と伝えると、ばたばたと慌ただしく後を追っていきました。

 

「また来るわ」の一言が耳から離れない

「また来るわ」と、ぶっきらぼうに言い置いて出ていったXさん。

「態度の悪い人」というのが私の率直な印象でした。

やはり世間からも業界関係者からももてはやされる方ですから、態度も大きくなるのでしょう。

実際、そういう態度の悪さが似合うやんちゃそうな方でもあります。

そんな彼から見れば、会員制バーでスタッフをしている私など、大都会で這いつくばる蟻んこのようなものでしょう。

 

その日以来、なぜか「また来るわ」の声が耳から離れなくなりました。

人好きのする爽やかな笑顔で番組のゲストをもてなすタレントXさん。

シリアスな表情でドラマに出演する整った顔立ちの俳優Xさん。

テレビで彼を見かけるたびに、あれこれ考え込むようになっていました。

「華やかな芸能界で、少年時代から大人相手に仕事をしていたXさんは、どのような人間観をもっているのだろうか?」

 

私はよくわかりませんが、芸能界は怖いところだとよく言われます。

同業者たちからの妬み嫉みは当たり前。

得体の知れない輩が笑顔で近づいてくることも多いでしょう。

一般人だったら見なくてもいいような、人間の悪意や薄汚い部分をたくさん見てきているはずです。

それでも、ファンや番組制作者たちに笑顔を見せ続けなければならない。

想像するだけでも気持ちが荒んでいきそうになります。

 

あれこれ思いを巡らせているうちに、Xさんに妙な好感をもつようになっていました。

社交辞令とはいえ「また来るわ」の一言を、取るに足らない市井の人間に言い残していったXさんは、むしろ人間くさい情があるのではないだろうか、と。

 

芸能人は、人から愛されなければいけない仕事です(少なくともXさんのように王道を行くイケメンは)。

トップスターとして生き抜いていくために、人の心を惹きつける身のこなしや心構えなどを、若いころから事務所や先輩に叩きこまれ、自己研鑽してきたはずです。

 

今やトップクラスのスターです。

今さら、営業スマイルを安売りする必要もありません。

おそらく、ご本人も、気のないまま「また来るわ」と口にしたのでしょう。

世辞を言うのなら作り笑いの一つでも浮かべるべきだし、突っ張るのなら黙って出ていってもよかったのです。

しかし、Xさんは突っ張りながら世辞を口にするという、どっちつかずの態度を私に示しました。そこに、人間くさい品の良さを感じたのです。

礼儀、礼節というのか、人から好感を持たれるための作法が、体に染みついているのだと思います。

 

会社経営者やトップセールスマンが実践している「仁」の精神

礼儀、礼節というと、会社経営者の方々にも言えることかもしれません。

当店の常連さんの中には、飲食店やクラブなどを経営している方が幾人かいましたが、彼らも非常に礼儀作法を大事にしていました。

豪放磊落で、鷹揚なのに、人の話しをよく聞き、出しゃばらず、謙虚でした。

どんな若年者にも正面から接し、蔑ろにしません。

女性客からの支持は厚く、我々店側にとっても、店内の雰囲気づくりのためにありがたい存在でした。

 

挨拶を欠かさない。言葉遣いが丁寧。腰が低い。

そういった礼儀やマナーだけがしっかりしていればいいかというと、そうではありません。

儒教の教えでは、人が備えるべき五つの徳目として「仁・義・礼・智・信」が挙げられています。

「礼」の上位に「仁」と「義」があるわけです。

かの有名な孔子も、あらゆる徳の中で「仁」を最上のものとしました。

「仁」とは、人への思いやり、普遍的な情愛、そして、それらを備えた人間の在り方、などと解釈されています。

「礼」は「仁」の実践の一つとされ、「仁」の土台があってこそ礼儀、礼節が意義あるものになるということです。

 

私が食肉業界に勤めていたとき、成績のよかった営業マンが2人いました。

どちらも50歳を超えた所帯持ちでありながら、生粋の女好きで、お調子者です。

商材に関する知識はまったく覚えず、社内からは呆れられ、煙たがられるような人たちでしたが、取引先からの信頼は厚く、業績も上々で、新規取引案件もよく持ってきていました。

取引先の女性からも人気があったようです。

彼ら営業マンが、営業についてめずらしく真面目に語ってくれたことがあります。

2人に共通していたのは「営業に大事なのは誠実であること」というものでした。

普段はちゃらんぽらんな2人が、急に真面目くさって自身の経験論を話し始めたので、妙な説得力を感じたものです。

 

“巧言令色鮮(すくな)し仁”

孔子の有名な至言に「巧言令色鮮し仁」というものがあります。

口先でうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくしたりする人には、思いやりの精神が足りない、という意味で、『論語』では中核を成す句でもあります。

 

あまり古典を持ち出すと説教くさくなりそうですが、ビジネスにおいても、恋愛においても、人間関係の基礎にあるのが孔子の考える「仁」の精神です。

会社経営者にしても、トップスターにしても、「仁」を自然に体現しているのだと思います。

 

あの夜、Xさんは、何も言わずにうちの店を出ていってもよかったのに、「また来るわ」とわざわざ相手を気遣う言葉を置いていきました。

ぶっきらぼうな言い方で、その場では「愛想のない芸能人」という印象を持ってしまいましたが、後から考えてみると、店やスタッフに対する最低限の敬意があったのかもしれません。

 

「仁」があるのだと思います。

普段から、ファンに対しては心から感謝しているのでしょう。

一緒に仕事をする制作スタッフにも、敬意をもって接しているのだと思います。

もし、ファンでも仕事仲間でもない初対面の私に対して、「すばらしいお店だった! また来ます!」などと満面の笑みで握手などされていたら、それは「巧言令色鮮し仁」で、かえってXさんに幻滅していたかもしれません。

 

愛想のない態度の中に垣間見られた誠実さがあったからこそ、その後、私はXさんを好きになることができました。

現在でも芸能界の第一線で活躍されている姿を見るたびに、「また来るわ」を思い出し、密かに応援をしています。

 


 

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【著者】渡辺 悠樹

千葉県出身。山形県在住。ライター。

地方の医療、観光、農業、食文化の記事を執筆。

慶応義塾大学文学部卒。会員制バー、出版業、食肉卸業、行政職員などを経験。

学生時代は落語と野坂昭如に傾倒。20代は酒とツーリングばかり。

震災を機に山形へ移住。

小説に、渡辺麦角『壁向こうのリズム』(いるかネットブックス)https://www.cmoa.jp/title/1101018705/

ブログ  https://note.com/bakkaku