チンピラと対峙してわかった 本物のヤクザの特徴と怖さとは

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人生で1度だけ、やくざの方と揉めたことがあります。

私が1人でやっていた居酒屋にご来店し、他のお客さんに説教をし始めたのです。

 

とても怖かったのですが、話し合いを進めていくことで分かったことがありました。

彼らには絶対的なメンツがあるということです。

それを曲げることはできません。

「オレにはちゃんとした理由があるのだ」

ということだけを主張します。

自分の非を納得してもらい、出入り禁止を伝えたかったのですが、結局それは叶いませんでした。

 

私はこの出来事に酷く落ち込んでしまい、居酒屋を閉めて、色々な人に相談しました。

幸い、同じ施設内でライダーハウスという安宿をやっていたので相談する相手は毎日やってきました。

やくざと入れ替わるようにやってきた親子にこの話をすると、その親から驚きの解決策を聞けたのです。

 

話が通じるんだけど絶対に理解はしない!そんなヤクザがやってきた

私がやっていた商売は居酒屋とライダーハウスで、いつも来客は地元の常連さんとライダーのみ。

バイトも雇わず、ほそぼそとした商売です。

 

その日もライダーハウスのお客さんは1人だけで、居酒屋に2組の常連さんという日でした。

常連さんは新しい友達を連れてきてくれたので、気合が入ります。

できるだけスムーズに、それでいて美味しい料理を提供しようと動きまくっていた時でした。

 

「1人だ」

と、50代のがっしりとした男性がやってきました。

背は小さいのですが、押しのある声です。

「今日はちょっとムリですねー」と言います。

居酒屋の仕事が忙しくて、他に何もできない状態だったから断りました。

「今忙しくて、すいません」

「そうか」

 

申し訳ないと思いましたが、1人で対応するには限界があります。

返事をしてくれたので帰ったと思ったのですが、いつの間にか居酒屋の席に勝手に座り、メニューをひろげていました。

「これくれ」

「いま時間がかかりますよ」

「分かった」

 

仕方ありません。

時間がかかることを伝えておきます。

既にメニューは溜まっていて、新しいオーダーを受けることは不可能だったのですが、何を言っても聞きそうになかったのです。

そして、30分ほどして事件が起きました。

 

男の隣の席に座っていた家族連れの常連さんとモメていたのです。

理由は「子供の声がうるさかったから」ということでした。

冗談じゃありません、静寂が欲しいなら、こんなところにくるべきではないのです。

私は大慌てで常連さんにあやまり、お会計をしてもらいました。

 

それから店を閉めて、1対1での話し合いを始めました。

家族がやってくる居酒屋であること、子供が騒ぐのは自然であること、そもそも最初から時間がかかると伝えたことを言います。

怖い外見で怖ろしかったですが、私も本気です。

それによくよく見ると、サングラスの下は可愛い瞳をしていました。

 

「子供には教育が必要であり、それは叩かなくちゃ分からんのだ」

「このお店で、それはあなたの役割ではありません」

「俺は今まで間違いを犯してきた、それと同じことを子供にはさせたくないんだ!」

「・・・」

「俺は元極道で、人を殺したことがあるんだぞ」

最後には、脅しとも取れる物騒な話を、自慢げに始めました。

 

しかし私も、絶対に折れるわけにはいきません。

ヤクザだろうが、人殺しだろうが、ここで相手の言い分を聞いてしまったら商売は終わってしまいます。

なんとかして穏便に、出入り禁止を告げなければいけないのです。

そうしないと、ここはヤクザが出入りする飲食店となり、お客さんは来なくなってしまうでしょう。

 

その後、1時間以上話したでしょうか。

議論は同じところをぐるぐるまわり、相手は決して自分の非を認めませんでした。

しかしこれが、ヤクザ。これこそが、面子なのです。

プライドとメンツ。

素人相手に「悪かった」と頭を下げることは絶対にありません。

 

やむを得ず最後に、「お金は要りません」と告げて、出ていってもらいました。

私は精神的に疲れ切ってそのまま居酒屋で寝てしまい、それ以降

「私がどうすべきだったのか」

を、色々な人に意見を求めました。

そんなある日、ある親子ライダーがやってきたのです。

 

飲食店経営者の驚くべき覚悟

そのライダーは親子で、父親は飲食店経営者でした。

それも私のような個人経営ではなく、東北でいくつかのチェーンをもっている社長です。

聞けば、社長の店にもやくざが押し寄せ、迷惑行為をしてきた経験があったそうです。

 

「彼らの事は、絶対納得できないからね」

と父親ライダーは言います。

ライダージャケットを来ていますが、普段は従業員を抱える経営者です。

やくざに負けてしまっては、従業員の生活を守れません。

私以上に、必死だったでしょう。

 

社長がとった行動は驚くべきものでした。

まず地元のやくざと連絡をとり、店に来ているやくざが誰かを調べます。

そして、そのスジの上の人間を探したのです。

 

「彼らは上からの言葉には絶対で、逆に上と話をしないと言うことを聞かないんだ」

と社長は言いました。

経営者として、やくざが店で暴れるよりは、上のヤクザとスジを通した方がメリットがあると判断したのです。

上の人間なら、話は通じるし金でなんとかなる。

社長はなんとか上のヤクザと連絡を取りました。

すると、店でゴネまくっていたヤクザはスッといなくなったのです。

「怖くなかったのですか?」

「怖いけど必死だった」

 

事務所にも行き上のヤクザと交渉する。私の店に来たような下っ端とはレベルが違う人たちです。

そのような人たちと相対する恐怖はどれほどだったのでしょう。

従業員を抱える経営者の覚悟が伝わってくる話でした。

 

結論:覚悟が恐怖を克服する

それから数年間、やくざがやって来ることはありませんでした。

今では私は居酒屋もライダーハウスも閉鎖してしまいましたが、あの時の親子の事が忘れられません。

ヤクザと1対1で話すのは本当に恐ろしい経験でした。

酷い体験でしたが、しかしそのおかげで親子ライダーと話せたことは一生の財産です。

 

ヤクザの高圧的な態度、自慢げに話す人殺しの体験、弱いものを見つけ屈服させる狡猾さ、そして人の話を聞かない鉄壁のメンツ。

二度と会いたくありません。

あの恐怖を更に更に強くしたヤクザの上層部に切り込んでいく社長の姿を想像するだけで勇気が出ます。

 

その後裁判傍聴でたまにヤクザの人を見かけることがあります。

脅迫、強要、傷害などの事件を傍聴すると、明らかにそれと分かる空気を纏っているからわかります。

とくに上の立場のヤクザには極悪なオーラを感じるのです。

近くにいるだけで圧迫感を感じ、息が出来なくなりそうでした。

傍観者として彼らを観察していると、タテ社会も大変だなと思います。

サラリーマンのほうが、よっぽど楽です。

 

もし、ヤクザに限らず再び恐怖と立ち向かわなければならなくなった時、私はこの時の社長の話を思い出すでしょう。

覚悟さえ決めてしまえば、あとは行動しかやることはありません。覚悟が恐怖を克服するのです。

私は今給料をもらって生活していますが、ここに経営者の覚悟が入っていると思うと、すこしだけ自分自身に、誇りを持てるのでした。

 

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【著者プロフィール】

野澤知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は専業ライターとして、裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

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