モテる男になるには 犯罪界のイチローが教えてくれた収入や容姿よりも大事なコト

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社会で最も重い罪は殺人です。人を殺してしまったら、裁判ではだいたい10年ほど求刑されます。

それから情状酌量などがいろいろあって、判決で下りるのは懲役7~8年と言ったところが相場でしょうか。それぐらいが人の命の重さのようです。

 

刑務所から出所しても、いろいろなペナルティがあります。

仕事に就きにくくなる、前科があれば次に罪を犯すと重くなる。

結婚、借金、家を借りるなど、社会生活もとにかく難しくなります。

 

では、最も軽い刑はなんでしょうか。

裁判にならずに、軽い訓告や、スピード違反のような略式裁判で終わるもの、いろいろありますが、今回傍聴したのはたった1,000円分の窃盗です。

 

この1,000円相当の窃盗に対して、検察は懲役4年6月を求刑しました。

キ・・キビシイ!

どうして、こんなに重い刑を言い渡されるのか。その理由は被告のやってきた小さな罪の積み重ねにありました。

 

常習累犯窃盗という積み重ねてきた罪

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

イチローが言っているように、積み重ねはとても大切です。

毎日の素振りがメジャーリーグへ、1日500円の節約で1年で18万円の貯金に、ちょっとの運動を続けることで維持される健康や筋肉。

わかっちゃいるけど、なかなか続けられる人はいません。

 

逆に続けてしまうことが悪というのものも、存在します。

毎日飲み続けるビールはお腹を肥えさせ、ちょっとした贅沢は積み重ねるととんでもない金額になります。

悪い事だって積み重ねると、とんでもないところに行ってしまうのです。

 

今回はまさにその、積み上げた男ー。常習累犯窃盗で裁かれることになった男の裁判を傍聴してきました。

これはつまり、窃盗が止められない罪です。病気と言ってもいいかもしれません。

クレプトマニアという万引病(窃盗症)で専門で治療している医者もいるほどです。

 

被告は窃盗の罪を積み重ね、こんなところまできてしまいました。

ただの窃盗なら1か月から最長で10年までが量刑ですが、常習累犯窃盗では3年から20年となってしまいます。

しかも、常習累犯窃盗になるとほとんどが起訴され(96%)、実刑となりますので、全く容赦がありません。

さらに常習累犯窃盗になるには、10年間で3回以上の窃盗をやらかし、6か月以上刑務所に入っていることが条件です。

こんな人、なかなかいないでしょう。

 

これはつまり、万引きのメジャーリーガーともいうべき世界。

小さな窃盗を積み重ねて、とんでもないところにやってきた人、犯罪界のイチローとも言うべきレジェンドです。

そんな裁判で裁かれる今回のイチローは、60歳くらいのオジサンでした。

窃盗で出所した次の日に、盗みをやりたくなってしまったのです。

 

誰でも入れるビルの誰でも持ち出せる段ボールにあった1,000円ほどのお菓子と洗剤

おじさんが目を付けたのは、繁華街にある誰でも入れる雑居ビルです。

廊下には段ボールが積まれており、その段ボールを盗みました。

中には1,000円ほどのお菓子と洗剤が入っていました。

 

おじさんの犯行がバレた経緯は不明です。

段ボールの持ち主が気づいて警察に訴えたのか、それともおじさんが窃盗をやりかねない人物としてマークされていたのか、とにかくわずか1,000円ほどの品を盗みおじさんは捕まりました。

 

もしおじさんが初犯だったら、こんなことにはならなかったでしょう。

被害者だって「ウチらも廊下におきっぱなしにしたのだし・・・」と被害届すら提出しないかも知れません。

警察だってヒマではありません。さらにおじさんには住所もあり、貯蓄は28万円ほどありました。

こんなケース、普通だったら、謝って、罰金を支払って、ハイ終わり。

しかしそれが、常習累犯窃盗になると裁判になるのです。

検察官による被告人質問が始まりました。

 

「貯金額は28万円ほどあったってことですか?」

「いえ、ないですよ!」(キレ気味)

「でも、取り調べではあるっていってますよ」

「それは・・・」

 

キレながらよくわからない貯金状況を話すおじさん。

こんなどうでもいいことに時間を使いたくない検察。

おじさんはかたくなに裁判に非協力的です。

 

「盗んだことは覚えてる?」

「いえ、覚えていません」

「盗みは止めれるの?」

「止めてもいいけど、たった千円の段ボールを盗んだだけだし無罪か執行猶予だろ?」

「・・・」

 

こんな舐めたやり取りを経て、裁判はいよいよ求刑に進みます。

検察官と弁護士がそれぞれ、意見を述べます。

 

「懲役4年6月を求刑します」

「3年8月が相当と思われます」

 

ヒィー!

たった1千円ほどのお菓子と洗剤の対価が、求刑とは言え懲役4年6月です。

常習累犯窃盗の罪の重さに驚きました。

弁護士の弁護も、たった10か月の違いです。

国選弁護人だけあって、やる気が無いのかも知れません。

 

弁護側大勝利!のはずだけど・・・

判決の日がやってきました。

その日は同じ法廷で3件の判決があり、おじさんの常習累犯窃盗は2件目でした。

早めに着いた私はちょうど、特殊詐欺の出し子への判決を聞くことができます。

彼の量刑は、1900万円をだまし取り、3年の実刑判決というものでした。

 

そしていよいよ2件目、おじさんが屈強な刑務官に連れられて入廷します。

全員がそろってすぐに裁判官が宣告しました。

 

「判決、被告人を3年8月の刑に処する。なお未決拘留日数20日を刑に含むとする。」

(ひえー!1900万円をだまし取って懲役3年なのに!1,000円の窃盗で3年8ヶ月とは!)

これが常習累犯窃盗たるレジェンドの破壊力です。

すごい重罪です。

ですが、空気の読めないおじさんは不服そうにゴニョゴニョ言ってます。

裁判官に対し文句を言っているようです。

 

「あの・・未決が20日ですか?」

「これは実刑判決ですので、不服があるなら控訴することができます。その場合は・・・」

やる気のなさそうな裁判官は、事務的に説明するとさっさと出ていってしまいました。

そこに弁護士が近づき、やはり事務的に話しかけます。

「わかりましたか?」

「いえ、わかりません」

「控訴しますか?控訴するなら自分でやりますか?」

「ゴニョゴニョ・・・」

「自分でやりますよね?では」

不満そうなオジサンでしたが、こちらも屈強な刑務官に半ば無理やり引っ張られるように、出ていきました。

 

それにしても、

・特殊詐欺1900万円(懲役3年)

・窃盗1,000円(懲役3年8ヶ月)

とは、すごい判決を見比べることができた一日となりました。

 

結論:悪い事を積み重ねてはいけない

事務的で、ある意味で冷酷な裁判でした。

まだ殺人事件の方が被告を人間扱いしているという空気感すら、漂っていました。

ですが、それも仕方ありません。すべておじさんが悪いのです。コツコツと窃盗を積み重ねた結果、こんなことになってしまったのですから。

 

これからはおじさんを反面教師に、いいことを積み重ねようと思いました。

毎日コツコツとです。

先は見えなくても、きっとなにかがあるはずです。めざすなら犯罪界のイチローではなくビジネス界のイチローでしょう。

 

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【著者プロフィール】

ライター名 : 野澤 知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は兼業ライターとして、介護の仕事をしながら裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

Twitter:@hatinoyado

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