栄光なきアダルト業界の天才たち その情熱を学び、モテに生かせ!

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エロ商売というものは、とにかく世間体が悪い。

「お父さんの仕事はね、ダッチワイフを作ることなんだよ」

幼い娘にそんなことを言おうものなら、その場はよくても10年後には汚物扱い間違いなし。

AV、アダルトグッズ、エロ本など何でもそうだが、しょせんは裏稼業。

目立たぬよう、人に知られぬように、ひっそりとシノギに精を出すのが賢い働き方と言える。

 

ところが、中には日陰者として生きることを良しとせず、身内バレ上等でこの商売に命を賭ける人々もいる。

まだアダルトグッズが「大人のおもちゃ」と呼ばれていた頃から業界に携わり、昭和エロシーンを引っ張ってきた英雄たちである。

 

多くの方にとって、アダルト界隈のビッグネームといってすぐ思い浮かぶのは、おそらく『全裸監督』でおなじみの村西とおる監督だろう。

しかし、エロ業界には世に知られてないだけで、村西監督といい勝負、もしくは上をいくドラマを持つ男がごまんといる。

 

これらのレジェンドたちは、人様に後ろ指をさされることを恐れない。

傍目には異常としか思えないほどの熱量で、ハダカ商売に溢れんばかりのパッションを注ぐ。

そうしてある者は一代にして巨万の富を築き、またある者は一部で末代まで語り継がれるであろう伝説を生んだ。

幸か不幸か、雑誌編集を生業としていた自分は、そのようなアダルトグッズ界の英雄たちから薫陶を受けてきた。

 

彼らから学んだもの、それは「狂おしいほどの熱意は、時として現実を大きく動かす」ということだ。

そう、個人の思いは時として世界を変える。

 

そんなの妄想、夢物語もいいところなどと鼻で笑って済ますのは、少しばかり待って欲しい。

英雄たちの生き様を知り、その情熱に触れた時、貴方の心に眠っていたものが目覚める可能性はなきにしもあらず。

 

以下、下品な話多めで恐縮ながら、これを読んでぜひ、貴方も心に火を入れていただきたい。

そして世界は変えずとも、ぜひ仕事や恋愛で、掴んで欲しい。

勝利を! そして、栄光を!

(画像:筆者撮影)

まだ誰も見たことがない景色を求めてアダルト世界を彷徨う男

自分がエロ本の編集長をやっていた頃、日本アダルトグッズ界のドンと呼ばれる男と仕事をした。

もともとはカタギの商売をやっていたというそのお方、脱サラ後に何を思ったか大人のおもちゃの世界に飛び込み、「AV女優のアソコを内部構造まで完全再現したリアルオナホール」なるもので一山当てた。

1個1万円近くする品物を日本と中国で10万個売りさばき、以後続々シリーズ化。

とんでもない大金を稼ぎながら、自身は還暦を過ぎても週末以外家に帰らず仕事に没頭し、夜は倉庫の隅でゴロ寝するという根っからの仕事師なのだった。

 

そんなある日の打ち合わせで、

「最近エロ本も全然売れませんで……

といった感じでそのお方に愚痴をこぼしていたら、忘れられない励ましの言葉をもらったことを覚えている。

「いやいや、貴方の世代は恵まれてますよ。私も大昔に自販機向けのエロ本を作ってたんですが、当時はそれこそニセ札を刷るような思いでね。今なんてヘアが出ていても捕まらないんだから」

 

何のことかさっぱり分からないという方のために説明すると、かつて街の裏路地なんかには、エロ本を売る自販機なるものが存在した。

書店と違って夜中にこっそり行けば未成年でも買えるので、昭和に青春を過ごした男にとっては忘れられないシロモノである。

 

そこで売られていたどぎついエロ本の制作者に、まさか巡り会えるとはーー。

などと思いつつふと周囲に目をやると、社長の後ろの棚には自社製のオナホがズラリ。

しかも、「これって、どう考えても猥褻物陳列でしょっぴかれるのでは」と思わざるを得ない、あまりにもリアルに女性器をかたどり過ぎた芸術品なのだった。

そんな危ない橋なんて渡らなくても、家で孫でも抱いてのんびり暮せばいいじゃないと思うのだが、本人は灰になるまで作り続けるつもりらしい。

 

ある日、そのエネルギーはどこから湧いてくるんですかと聞いたら、

「それはね、世のため人のため、ですよ。これほど世の中に貢献している仕事もそうそうないと思ってやっとります」

どこまで本気か知らないが、警察の取り調べでは絶対通じないロジックであることは間違いない。

それからだいぶ時間が経ち、現在はさすがに歳には勝てず第一線を退いたと聞いている。

 

今になって思うのは、あの人のエネルギーの源泉は「誰もやっていないことをやる」というあくなき野望であったとしみじみ思う。

かつてその社長は芸術に傾倒し、またオナホで儲かった金を突っ込み、台湾の衛星放送を買収したことがあった。

ご本人いわく、「エロ鎖国している中国に、衛星経由でAVを流す」。

さすがの自分も、それって向こうで捕まったら銃殺なのではと心配になったものの、結局技術的問題で頓挫し、大事には至らなかった。

 

当たり前だが、アダルトグッズで世界初なんて称号を得たとしても、世間的にはむしろマイナス。

それでも俺は、頂点を極めたい。

社長の枯れることのない熱意と狂気は、そんな思いが源泉であるように感じられた。

 

ぶっちゃけ真似できないし、したくない。

でも、そのパッションがほんのひとカケラでも、自分の中にあったらーー。

きっと人生、違っただろうなと今でも確信している。

 

日本中のお風呂場をソープランドにするという見果てぬ夢

ソープランドに行けば、当たり前のようにローションがある。

その当たり前を生み出したのは、ひとりの男の情熱だ。

あえて名前は出さないが、ちょっとググれば出てくる日本ローションの父である。

どういう因果か、このレジェンドと仕事で長年付き合いがあった自分は、クリエイティブとは、そして情熱とはどういうことかを学ばせていただいた。

 

もともと南アフリカで金を掘っていたという伝説を持つこちらの社長は、ある時突然ローションに着眼。

当時マッサージ用潤滑油だったこのアイテムを、ソープランドで使えば新しい遊びが生まれると気付き、全国の特殊浴場に営業をかけた。

身体に害がないことを証明するため、この人が思いついたのは「ローションを飲んで見せること」。

身体を張った売り込みでお風呂屋さんの信頼を勝ち取り、いつしかローションはソープどころか風俗に欠かせないものとなった。

 

そうして今や、アダルトグッズ店どころかドンキですら絶対置いてある日本一のローションブランドを確立。

ところが、本人は全く満足していない。

 

「常に新しいことをせにゃあ、ブランド力なんて保てんて。全部一からやり直すつもりでアイデアを出していかんと」

 

なんてことを齢80にして言い出し、ハラル認定のローションを作ってアラブ圏に売り込め、飲めるローションなんて当たり前だから食べられるローションを開発せい、なんていうゲキを飛ばす。

老いてなお、底なしの創造性。

ただ、そんなエネルギッシュさに感服しつつも、自分は月1ペースでかかってくる電話の度に、「社長、ご無理なさらず」とお諌めするのが常だった。

 

答えは、いつも決まっていた。

「日本中のお風呂場をソープランドにするまでは、まだまだ死ねんて」

社長が夢見るのは、すべてのご家庭のバスルームにローションが置かれている未来なのだった。

最後にこの社長と会ったのは、自分が海外で働くことが決まり、出国間近という時。

思いがけず、結構な額の餞別をいただき大変恐縮してしまった。

(画像:筆者撮影)

異国の地での仕事は、最初は新鮮なものだが、長くいればどうしても気持ちがダレる。

最近、頑張れてないなーーそう思うたび、熱っぽく夢を語る社長の姿を思い出し、自分に喝を入れている。

 

さてさて、他にも語りたい英雄物語がたくさんあるがひとまず締めると、これら天才たちの生き様をそのまま真似ることは難しい。

というか、アダルト世界の住人なんて人生の鏡にしたくないという声も当然あるだろう。

 

しかし、彼らの人並み外れた情熱は、間違いなく学ぶに値する。

何事もほどほどで充分、マジになるなんて馬鹿らしいという冷めた風潮が強い昨今。

本人が良しとするなら何も言うことはないが、仕事にしろ恋愛にしろ、それでは成功は勝ち取れない。

この世に男と生まれた以上、完全燃焼して悔いなく生を終えたいものである。

 


 

【著者】神坂縁

ライター、編集者、翻訳者。

週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。

雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。

現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。


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