覚せい剤や違法薬物を使うとどうなる?スーパーサイヤ人になる幻覚をみる被告の場合

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覚せい剤や違法薬物を使用したらどうなってしまうのか?

一般人にそれを知る方法はありません。覚せい剤は法律によって厳しく規制されており、もし使用したのなら厳罰が待っているからです。

 

それでも覚せい剤の使用は何度もニュースになり、芸能人や元プロ野球選手が捕まったりしています。裁判でも覚せい剤の罪名はありふれていて、何度も傍聴してきました。

 

そのうちの一つ、なんとなく傍聴してみた覚せい剤の裁判で

「覚せい剤をやったらどうなるのか?」

という質問に答えた被告がいます。

被告は超人気キャラクターを例に出して答えてくれました。傍聴していて、ああ、それはやってしまうかもなあ・・と思ってしまった裁判です。

 

覚せい剤をやるとスーパーサイヤ人になる

被告人は30代の男性です。被告人質問だったので証言台に立ち、弁護士や検事、裁判官の質問に答えていました。

その口調が少し吃音があるような感じで、すこしたどたどしいのが印象的です。

 

「パニック障害ですこし今も・・少し・・なりそうなんですけど・・」

 

という被告に対して、裁判官は

「ゆっくり、無理しないでいいですよ」

と休憩を提案しました。

なんとかして言葉をつないでいく被告の姿に、傍聴席からもがんばれー!と応援したくなります。

 

呼吸を整え、弁護士の質問に被告が答えます。

 

「病院に通っていますよね?なんていわれていますか?」

「幻覚や幻聴、強迫性障害と言われています」

「その薬はどんなものが出されていますか?」

「モーラン、レボトミン、ランドセン、あと漢方薬です」

「その薬は指示通り服用していますか?」

「だいたい・・」

「なぜ、薬を飲まなくなったんですか?」

「覚せい剤をやったからです」

「では、覚せい剤を使うと、どんな体調になるのか説明できますか」

「えっと、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人みたい、サワサワってなります」

「サワサワ?」

 

急に国民的キャラクターの名前が出てきました。まさか覚せい剤の裁判を傍聴して、スーパーサイヤ人の話になるとは予想外です。

 

ですが、よく考えてみるとこれは良い表現かも知れません。

誰だってスーパーサイヤ人になれる薬があるなら、興味をもってしまう可能性がありそうです。

覚せい剤の恐ろしさが伝わってくる、良い例えです。

覚せい剤をやればスーパーサイヤ人になれる。

そしてそれを知ってしまったのに、我慢して生きなければならない。

なるほど、背筋が寒くなる思いです。

 

そしてスーパーサイヤ人になった被告は、その後の世界を「祭り」と表現しました。

それは少年漫画のように戦うのではなく、とても平和でラブにあふれた世界なのです。

彼はそれを、

「体中から湯気が立ち上がって、頭の中ですべての人がお祭りで、妖怪とかと仲良くなる・・皆で踊ったりとか」

と表現しました。

 

被告人の覚せい剤ワールドが法廷で爆発します。

 

まつりが始まり女の子とキスをする

事件のあったその日、被告人は女性と一緒でした。

彼女は被告人の証言によると「駅で話しかけてきた」ということ。

なんと逆ナンです。そのせいか、被告人はいつもより多めの覚せい剤を摂取します。

 

弁護人が質問を続けます。

 

「どれぐらいの量を摂取したんですか?」

「いつもは耳かき一杯ぐらい・・でも、あったから使ってしまって、頭の中で『カーン』とか『キーン』って音がして・・心臓がバクバク死んじゃうかもなって・・そしていつもの祭りが始まって、神社のお祭りにおばけとかうさぎとか、みんな楽しくなるんです。」

「その後、どうなりました?」

「覚えてません」

「覚えていることは?」

「女の子と歩いて、川のほとりにある石に座って『キスしていいよ』って言われて」

 

んー!なんか青春っぽい感じがしていイイですね!

うさぎとお化けが出てくるお祭りも可愛くて好きです。

 

弁護士はどちらが「キスしていいよ」と言ったのかこだわって質問していました。

あまりのしつこさに検察から「異議あり」と何度もツッコまれるほどです。

この弁護士の意図は後ほど明らかになります。

 

「では、その次の記憶は?」

「車に乗っていて、家に帰ると警察がいっぱいいました」

 

覚せい剤によるお祭りモードが終わり、現実に帰って来た被告。

そこには残酷な現実がまっていました。

 

現実はシビア

 

続いて検察官からの質問が始始まりました。

 

「お祭りってどんな感じですか?」

「あ、カオナシってわかります?」

「ジブリ映画の?」

「はい、そんなのや妖怪がコラボレーションしていたり」

「ウサギもいた?」

「いました」

「女性と手をつないだ時に、カッターナイフをもっていなかった?」

「覚えていません」

「刑務所に7年入っていたって言った?」

「覚えてないし、入っていません」

「前科で懲役7年の判決を受けているよ」

 

ゾワワーっとしました。被告はなんと7年間の服役生活をすっぽりと忘れているのです。

それにどうやらカッターナイフで女性を脅している様子。どうやら駅で逆ナンされたわけではないようです。

 

「キスまでの流れを覚えています?」

「覚えていません」

「さっき、弁護士の質問によると、周りから祝福されてキスしたって」

「キスしろ、キスしろって周りから言われて」

「お金渡すって言いませんでした?」

「覚えていません」

「女性のショルダーバッグ持って行ったの覚えてます?」

「覚えていません、でも多分持って行ったと思います、覚せい剤が入っているから」

「女性のサイフが駅のトイレで発見されているけど」

「覚えていません」

「女性に対して大声出したら刺すよってカッターナイフ見せたって私に言いましたよね」

「言ってません、ないです」

「胸や陰部を触ったのは?」

「覚えてません」

 

駅で逆ナンされたのではなく、ナンパしたのでもなく、お金を渡すといって女性を捕まえたようです。

そこでさらにカッターナイフで恐喝し強制わいせつ。お金を盗んで逃走したようでした。

 

被告の妄想世界とは随分異なります。

被告は現実をすっかり忘れて、すべて自分に都合のいい解釈に置き換えてしまったのでした。

 

質問の最後に検察が証拠を提出します。裁判官が強制わいせつ事件にするか確認して終了しました。

 

まとめ:違法ドラッグでスーパーサイヤ人になどなれない

漫画やゲームなどの世界は楽しいし、気持ちいい事だけしかありません。それは現実を生きるストレスから身を守るためのシェルターのような存在です。

被告はそのシェルターに逃げ込み過ぎて、現実にもどれなくなっているように見えました。とても過酷な人生だと思います。

 

ウサギやカオナシ、スーパーサイヤ人や神社のお祭り、女の子との祝福されたキス。気持ちのいい自分だけの覚せい剤ワールドです。そりゃやめられないでしょう。

 

弁護士が「覚せい剤をなぜやってはいけないと思いますか?」と質問した時に、被告はこう答えていました。

 

「自分みたいになるからです」

実に説得力のある言葉でした。

 


 

【著者プロフィール】

ライター名 : 野澤 知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は兼業ライターとして、介護の仕事をしながら裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

Twitter:@hatinoyado


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