恋は夏のクワガタと同じ。弱っているときに捕まえろ

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恋は夏のクワガタと同じ


令和最初の夏、マンションの廊下でクワガタを拾いました。

コクワガタです。小さいのにカッコいい。

でも、弱っていました。


これは男子にとって最高に心躍る瞬間です。

だって、生きているクワガタに、都会で遭遇するのですから。

恋は夏のクワガタと同じ


都会で弱ったクワガタを拾う、これは恋愛と同じです。


弱っているときに拾って、懐かせるのが実は一番コスパがいいのです。

だって、元気なクワガタなら、きっと我が家には飛んでこなかったでしょう。


都会は特に輝くような男女が多く、素敵な人とマッチングするのは大変ですよね。

魅力的な人がたくさんいて、目移りもしちゃいます。

誰が自分と合うのかわからない、それに、自分を選んでくれるとは限りません。



でも、ブーンと飛んできたクワガタみたいな異性だったらどうでしょうか。

弱っているクワガタ(異性)を見つけるには?


筆者は数年前、本当に弱っている男性と仲良くなりました。

ブーンと飛んできたので、捕まえたのです。


なぜ弱っていたのか?とてもタフガイだったのですけど、長年の厳しい仕事で心が折れかけていたようです。


つらいことが積み重なり、心がポキっと折れてしまって、無職になっていたと。

しかしそれは、これを書いている私も同じでした。

私もまた、いろいろなことが積み重なって心がポキっと折れ、無職でフラフラしていました。


無職と無職のマッチング。


世の中からみたら妥当な組み合わせのようにみえても、当事者にとっては宝物だったのです。

そして、二人で独立したところ、ゼロだった二人の収入も大幅に増え、現在では素敵なマンションに住んでいます。



そう、クワガタが飛んできた幸運のマンションです。

これは心理学用語でいうところの、『ゲイン・ロス効果』だと考えられます。


ゲイン・ロス効果とは、最初にマイナスの印象があって、あとにプラスの印象がやってくると、何倍もいい印象を持つというものです。

著名な精神科医である、ゆうきゆう先生が監修した『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』では、このゲイン・ロス効果が解説され、

「人は、『変化の度合い』に対して強く反応する」と書かれています。*1)


つまり、最初は傷ついたクワガタであっても、ちゃんとお世話して適切な環境を整えれば、元気いっぱいになってクワクワと動き出すのです。


恋愛でも、最初ボロボロだった人を励ましながら一緒に歩んでいけば、成功したとき何者にも代えがたい人生の宝物になってくれます。

ヴェブレンの顕示的消費と恋愛の関係


私が彼と出会ったとき、
「その恋愛、全然うらやましくない」
と、女友達はいいました。

パートナーを羨ましがられたい、多くの男女はそう考えます。

それは確かに人間の本能です。

たとえば、20世紀初頭に、アメリカの経済学者ソースティン・ヴェブレンは、有名な著書『有閑階級の理論(セオリー・オブ・ザ・レジャークラス)』において、富裕層がパーティでつけるドレスのブローチは、未開部族が敵をやっつけ、ガイコツを軒先に掲げるのと同じ(顕示的消費)だと指摘しています。*2)

 つまり、顕示的消費とは、見せびらかすため、優位性を示すための本能であり、かつての未開部族も当時の富裕層も(おそらく現代の恋愛も)、その構造は同じだと見抜いたのです。


ヴェブレンの書を紐解くまでもなく、私達は経験則から、羨ましがられる恋愛で承認欲求を満たそうと考えがちです。

しかしそもそも、羨ましがられる必要なんてあるのでしょうか。


恋愛を他人から羨まれるためのトロフィーと考えている限り、理想のパートナーは見つかりません。

そして誰もが羨むパートナーを手に入れるのは思った以上に大変です。

多くの恋愛コラムが、男を磨き、体を鍛え、キャリアアップし、ダイエットして自分を磨けと指南します。


しかし、そんなことをしてモテるのでしょうか。


そして、モテたところで、最高のマッチングが起きるのでしょうか。

大切なのはとてもシンプルな原則です。


つまり、黒いダイヤモンドであるクワガタだと、ただ見抜くこと。


目の前にブーンと飛んできたクワガタの価値を最初から知っていること。

するべきことはそれだけです。


価値が上がりきったクワガタ(異性)を手に入れるのは本当に大変です。

そもそも昆虫だったら反則してデパートで買うこともできますが、パートナーは買ってくるわけにいきません。


いや、誤解を恐れずに表現すれば、お金を使えばなんとかなるかもしれませんが、理想の相手がよってくるとは限らないのです。

クワガタは冬を越す


クワガタと夏を過ごしましょう。


実はクワガタは夏を越え、冬を越して1年生きます。

要するにずっと一緒です。

本当の男のロマンは弱ったクワガタではないでしょうか。


心の声に従ってみましょう。

本当にあなたが最高の男性だったら、女性もクワガタも、多少傷ついていてもよってくるはずです。

とっ捕まえて、丁寧にお世話して、懐かせましょう。

ピカピカの、キラキラの、黒光りしてとびきり輝く夏の宝石。

多少、傷がついていても価値は落ちません。

誰かに譲ってほしいといわれてもお断りですよね。



そんな素晴らしい恋とクワガタを見つけて、最高の夏をすごしましょう。

*1)『「なるほど!」とわかる マンガはじめての恋愛心理学』 ゆうきゆう 著

*2)『有閑階級の理論』 ソースティン・ヴェブレン著


筆者:名もなきライター

プロフィール:ライター歴5年。恋愛経験は乏しいが、なぜか無職になってから最高の男性とマッチングし(たつもり)、毎日幸せに暮らしている(はず)

ツイッター:https://twitter.com/writer_noname 

ブログ:https://www.kazinc.org/


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【あらすじ】
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不二夫は娘を見つけ出し、家族との距離を縮めることができるだろうか……

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不二夫のフレグラン
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