新型コロナ禍で生まれた「オカルト系感染対策」日中トンデモ妄想バトル!

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世界中で新型コロナウイルスによるパニックが続く一方、そもそもの発生源である中国では感染拡大がほぼ収まりつつあります。


国営メディアからは自画自賛の報道が連日流され、しまいには「新型コロナとの戦いで中国はこれからも世界に貢献していく!」などという恩着せがましい言葉まで出てくる始末です。


日本人からしてみれば「ていうか、ウイルス撒き散らしたのは君たちだよね?」とツッコミのひとつも入れたくなるのが自然な思い。


もっとも、そんな風に余裕をぶちかましている中国とて、数カ月前までは現在の日本同様、大混乱の真っ只中にありました。


何しろ相手は未知のウイルスという見えない敵で、治療法はさっぱり不明。
中国人民はパニックに陥り、怪しげなウイルス防止法から特効薬まで、ありとあらゆるデマが流布したわけです。
特に感染拡大真っ盛りの2月から3月にかけて、中華SNSの世界はデマの見本市と化しました。


言うまでもなく、中国は泣く子も黙る強権国家。
コロナ以前から鉄壁の情報統制が敷かれており、ネットに下手なことを書き込んだだけでブタ箱行き、なんてことが普通にあるお国柄です。


そんな中国で当局の検閲をかいくぐり、ネット界隈で広まったデマ、もしくは迷信の数々。
その多くはのちにフェイクと断じられ、今ではすっかり忘れ去られようとしています。 


でもそれって、あまりにも勿体ない。
というのも、中国のコロナデマは「パニックに陥った時、人はどれほど理性や判断力を失うか」を如実に表すものであるからです。 

デマによる混乱だけでなく、初動対応の誤りからウイルスの起源問題まで、新型コロナに関する諸事もろもろをなかったことにしようとしている中国。
彼らの記憶を呼び覚ます意味でも、メイド・イン・チャイナのデマを振り返ることには意義がある!


…というわけで、ここでは『月刊ムー』も顔負けのオカルト系&トンデモ流言飛語を一挙プレイバック!! 

マトモに考えれば一瞬でフェイクと見抜けるコロナデマ でも踊らずにはいられなかった中国人民

「成年男性の精液に新型コロナウイルスの抑制効果があり、『武漢肺炎』も抑制できることを中国科学院が発見」
まだ中国各地で感染拡大が続いていた頃、突如こんなニュースが中華SNS上に現れました。


まさに灯台下暗し。
いやはや、コロナの特効薬がこんな身近にあったとは…などと考える人が到底いるとは思えず、普通なら瞬時にデマと見抜ける類の話です。


ところが誰もが冷静さを欠いていた当時、割と立場のある人までもがこのフェイクに脊髄反射。
結構な速度で広まった末に、中国ネット民からは「町中でババアの群れが精子を絞りに来たらどうすればいいんだ!?」などという声も上がりました。


ほぼ同時期、中国の有名な医療チームが「これまでの臨床研究データが示すところによれば、8歳以下の子供のおしっこを飲むことで新型コロナウイルスを予防できます」との発表を行ったという謎の情報も登場。


こちらは当の医療チームが悪質なデマと即否定をしたものの、元々中国の伝統医学において、子供の尿は立派な「薬」。


ちなみに10歳以下の男児が満月の前日早朝に絞り出すおしっこが最も価値が高いとされ、中国・浙江省ではその尿で卵を煮込んだ「童子蛋」というご当地グルメもあったりするせいか、精子デマより信じた人が多かった模様です。


結局このふたつの怪情報は、何者かが大手報道機関のサイトキャプチャーをフォトショップで加工したものと判明。


いわば確信犯によるフェイクニュースだったわけですが、こんな雑すぎるデマですらSNSで広まってしまうのだから、後は推して知るべし、ということになります。


実際、労働者層の間では
「白酒(アルコール度数60度を超える中国伝統の蒸留酒)を飲めばウイルスは死ぬ」
「タバコを吸ってりゃコロナに感染しない」
「爆竹の煙がウイルス予防になる」
といったデマが根強く信じられました。


当然のごとく科学的根拠、まるでなし。
でも本気にしている人は相当数いて、街の電光掲示板に
「新型コロナに特効薬はなく酒とタバコに感染予防効果はありません」
という公共広告が出された地域もあるほどです。


また、
「マスクだけではウイルスを完全に防げないので生理用ナプキンを重ねて使うべし」
なんて話が出回った挙げ句、売り切れでマスクを買えなかった中年オヤジがナプキンを顔に貼り付けて街へ繰り出す姿もSNS上に流れました。


それは特殊なケースとしても、マスク裏側にナプキン貼りは中国女性の間で一時期そこそこ流行。吸収力たっぷりでウイルスが多い日も安心、と考えたのかどうかは不明です。


このように未曾有の悲劇でありながら、どこか喜劇的なフンイキが漂う中国人のコロナ対策。
そこにトンデモ系デマが大きく関係していたことは、動かしがたい事実でしょう。
では何故、よりによってこんなオカルト感丸出しのデマが広まってしまったのか。


原因としてはまず、中国では基本的な疫学知識や公衆衛生観念が普及していないことが挙げられます。


しかし、より大きな理由は別のところにあります。
「中国の人々は基本、お上の言うことを信じない」。


常識外れのコロナデマが続々生まれ、とめどなく拡散していったのは、政府系メディアに対する中国人の不信のあらわれとも言えるのです。


新型コロナ絡みのオカルトデマでは日本だって負けてはいない?


そもそも新型コロナの問題が中国で表沙汰になった時、当局は「人から人への感染は生じていない」と断じていました。


さらにヒトヒト感染の可能性を指摘した医師に対して警告を行っておきながら、爆発的感染を認めざるを得ない状況に追い込まれると、今度は一転「感染拡大を防ぐため、デマを流すものは厳罰に処する!」などと言ってのけた中国。


だったら最初にヒトヒト感染はないとデマを流した政府高官を捕まえろ、と思う人が出てくるのは当然のことです。


国営メディアの報道は信用に値せず、真実は微博(ウェイボー)を始めとするSNSの中にある…中国の人々がそう考えたのも無理はありません。


だからといって精子やおしっこ、生理用ナプキンにうっかり飛びついてしまうのは行き過ぎもいいところ。


しかし、その背景には政府発の情報を信じられない中国の人々の苦悩があることを考えると、笑ってばかりもいられないのです。


というかそれ以前に我らが日本のコロナデマも、なかなかどうしてレベル高し。
むしろオカルト要素や妄想力という面では、中国に負けず劣らずしびれる情報が盛りだくさんだったりします。 


その好例といえるのが、3月初旬に日本で流れた「花崗岩がコロナに効く」というデマ。
多摩川などへ拾いに行く人が続出し、メルカリで石ころが高額出品されまくったというニュースを覚えている方も少なくないはずです。


これぞまさに人は未知の恐怖に晒された時、不確かな情報についすがってしまうことの証拠。
人類みな兄弟、中国人だろうが日本人だろうが大差ないとまでは言いません。


しかし精子と花崗岩、デマの突き抜け具合としては割といい勝負なのではなかろうか…と思わざるを得ないのです。


言論の自由が保障されている日本では、中国と違ってどんな持論でも主張し放題。
それはもちろん素晴らしいことですが、一部ハードコアな人々がSNSで広めている
「尿療法がコロナに効く!エイズも治る!!」
「5G基地局の電波がコロナ感染を拡大させる!」
といったサイコ情報を見る限り、隣国のデマ騒動を「中国やべえw」と笑ってばかりもいられなそうです。


事態収束の見通しが立たず、不安のあまり何かと心もギスギスしがちな今日この頃。
こういう時こそ怪しい情報に惑わされないよう、どうか皆さまご安全に!

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もがき三太郎
スポーツ新聞記者、雑誌編集長を経て現在は中国の某出版社勤務。本業の傍ら日本国内の様々なメディアに硬軟織り交ぜたルポを寄稿している。 

Photo by engin akyurt on Unsplash

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