「結婚の価値観」とは LGBTのピッピちゃんが教えてくれた婚活の考え方

いきなりなんですが、私の担当の美容師さんはゲイです。

 

湘南乃風の若旦那のように見た目はイカつい感じなのですが、身振り手振りはキュートで女友達のような存在です。

もう何年も長い付き合いになるのですが、彼の名前はピッピちゃん。

 

「オカマちゃんで〜す!」と元気よく、初対面でゲイである事をカミングアウトしてくれたピッピちゃん。

ピッピちゃんは、自分が同性愛者である事に関して、人とは少し違う・・・今までの人生で辛い想いをたくさんして来たとの事。

 

私は人間的に尊敬しているピッピちゃんに、恋愛相談や人生相談まで、髪をいじってもらう時間に色んな話をしています。

これはゲイであるピッピちゃんだからこそ話せる、結婚や婚活で悩むアラサーに対しての話をしてくれた時の事です。

 

出典:外務省「在済州日本国総領事館

 

アラサーに近づいて来て結婚をしたい男性が周りに増えた

まず、ピッピちゃんとの話をする前に・・・。

私はいま27歳、今年で28歳になります。

バツイチ子持ちでちょっと周りより経験が多い私は、男性から

「どうしたら結婚できるのだろうか、そもそも相手がいない、出会いが無い」

と相談を受ける事が多くなってきました。

特に、30代半ばあたりの、年上男性からの相談です。

 

その中でも、

「どういう男なら結婚したい?」

「やっぱり年収は気になるの?」

「見た目はどういう人がいいの?」

と、男性から”どんな男なら結婚できるのか”と相談される事が増えました。

ズバリ、「女性から見て、俺ってどうなの?結婚できそうなの?」という本音が見え隠れしています。笑

 

正直な事を言うと、相談してくれる仕事仲間の人や知り合いの男性達は、見た目もシュッとしていますし、全然モテそうだよね?と言った印象。

それでも、彼らは「40歳になるまでに結婚できるか不安だ・・・」と口々に言います。

女性が婚活に励む様子はよく見かけるけれど、男性も悩んでいる人が多いんだな〜と驚いたのを覚えています。

 

周りの焦る様子を見ていると、どういう言葉選びで結婚や恋愛に向き合うべきか、男性に対して”ベストな言葉が見つからない”と感じていました。

 

アラサーの男性は年収がよく見た目がよければ結婚ができるのか?

女の子同士に「いい男見つけてね!」なんて普段から言っているくせに、いまいち”結婚に適したいい男”なんて分からないわけです。笑

(そもそも自分が離婚して失敗している訳ですし)

 

「年収を上げましょう!見た目を良くしましょう!」なんて、男性の自尊心をズタズタにしてしまうだろうから・・・絶対に言えません。

と言うよりも、むしろ仕事もしっかりしていて年収もあって清潔感もあって、「あと、どこをアドバイスすればいいんだ!?」というのが本音でした。

 

じゃあ、あとは内面の部分を考えればいいのだろうか・・・?

「女性の気持ちを分かる男になってください」というのも、「じゃあ、女子の気持ちって何?」と言われてしまう。

女性である私が意見を言えば、きっと反感を買ってしまいます。

 

この時に相談したのが、最初に紹介した美容師のピッピちゃんです。

そう、ゲイのピッピちゃん。

もしかしたら、人生経験豊富で男性が恋愛対象のピッピちゃんなら、もっと他の視点で結婚観を考えているかもしれない。

いや、でも彼に結婚について聞くのはちょっとナイーブな話過ぎて、ピッピちゃん自信を傷つけてしまうかもしれない・・・。

 

色々と考えながらも私は、美容室に行ったある日、髪をいじってもらいながら「結婚について」やんわりと聞いてみる事にしました。

 

結論「ゲイにはゲイの気持ちしか分からない」と言われてしまった

そんなピッピっちゃんに、アラサーに悩む男性の結婚に関する話をしました。

「ピッピちゃんに、聞いていいのか分からないけれど・・・」と探り探りで言いつつ。

 

結論から言うと、

「私って、男も女もどっちの気持ちも分かんないのよ!オカマの気持ちしか分かんないのよ!!!笑」

と、肩をバシバシ叩かれながら言われてしまいました。(どーん)

 

「じゃあ、ピッピちゃんって、男性のお客さんから恋愛相談とか結婚相談とか受けますか?」

そう聞くと

「あのね〜多いわよ!男も女の気持ちも分かると思っているのか、マツコデラックスのように的確な切れ味のいいコメントが返ってくるって思われているようでね。笑」

と、ニコニコしながら話してくれてくれました。

それから、一度は女性と付き合ってみたけれど、やっぱり自分は違うんだな・・・と感じたという話。

さらに、今は7年間同棲している彼氏と、未だにケンカもしながら仲良く続いているというノロケ話も同時にしてくれました。

 

その後、結婚の話に戻り・・・

「でも私はね、結婚したい〜って、うだうだ悩んでいるお客さんにこう言うのよ!悩む順番が違うわよ!って」

 

ゲイのピッピちゃんにとって結婚したくなる人ってどんな人?

「私なんてオカマよ?そりゃ年齢や世間体を気にしていたら、そもそも結婚どころか自分を偽って女性と付き合ってると思うわ」

と話し始めたピッピちゃん。

「でも、それでも彼が好きだから一緒にいるの」

「でさ、結婚ってのは、この人とずっと一緒にいたいって思うから結婚する訳でしょう?世の中のアラサー達は相手がいないのに悩んでるの?車の免許も持ってないのに、どの車に乗るか悩んでるの?」

「そもそもねぇ!!順番が違うのよ!!」

と、ちょっと切れ味抜群な感じで、力説し始めたピッピちゃん。笑

 

「この人と付き合いたいな、付き合っていたらもっとずっと一緒にいたいな・・・と思うから結婚するはずでしょう」

「結婚したいから一緒に居られそうな人を探すんじゃないのよ」

「街コンや相席屋、出会いの場が溢れすぎてて、結局決めきれない男性が多いわよね」

「『どの相手なら優勝か?』って何かの大会なの?結婚したいフィルターがかかっていて、『結婚に適した人か』っていう、相手の表面的なものしか見えてない気がするわ」

(ちょっとここらへんの話は切れ味が良すぎて、ここに書くか迷いました・・・苦笑)

 

「私は彼と同棲して7年経つし、籍は入れられないけれどずっと幸せよ」

「『結婚したくなる人』なんてどんな男性か分からない。だって、結婚できないから。だから、結婚したいかどうかよりも、一緒にいたいかどうかなの。その延長線上に”結婚”って言う決め事や誓いがあるかどうかの違いだけでしょう」

「婚活にしがみついてる男も女も、オカマを見習いなさい!」

「結婚すりゃ幸せになれる訳じゃないの!結婚したいような相手ができてから結婚に悩めばいいのよ!順番が違う!って言ってやったらいいわ。笑」

 

オカマを見習いなさい!って私の傷んだ髪の毛の毛先を切りながら言ってくれたので、なんだか余計にスカッとしました。(スカッと体験)

 

結婚したい人が出来たら結婚を考えればいい

20代後半から30代に入ってくると、結婚について悩む男性や女性は多くなります。

でも、「どうして結婚したいの?」と聞くと、「周りが結婚し始めたから」「そろそろ年齢的に」との事。

 

もちろん、女性は子どもを産みたいという気持ちが大きかったりもするので、この気持ちや婚活に前向きな気持ちを私は否定しません。

男性に対しても、年齢やタイミングを考える気持ちはすごく共感できます。

 

しかし、結婚が出来ないゲイのピッピちゃんは、彼とずっと一緒にいて幸せだとニコニコの笑顔で言います。

「結婚できない!自分だけ結婚してない!」と悲観的になっている友人に、ピッピちゃんの幸せそうな顔を見せてあげたいとも思いました。

 

また、ずっと一緒にいたいから結婚する、結婚したいから一緒に居られそうな人を探すのは順番が違う、と言う意見もかなりうなずけます。

ピッピちゃんを見ていると、本当に相手を好きになるという事はどんな事なのか・・・という気持ちが伝わってきます。

 

ピッピちゃんは「結婚できなくても一緒にいたいから一緒にいる」

もしかしたら、これが答えなのかもしれません。

 

もし、次にその知り合いの男性に会ったら、ピッピちゃんの話と共に

「本当に結婚したい人ができたら結婚に悩んだらいいわよ」

と、オカマ口調で教えてあげようと思います!

 


 

【著者】あおい

元ダンス講師・キャバ嬢という異色の経歴。

20代前半でシングルマザーになり、ネットショップの立ち上げやWebメディアの運営をしているフリーランス。

色んな場面で出会った人達から学んだ、体験談を交えた話を執筆中。