東京の事故物件に長年住んでみたから見えてきた「事故物件で本当に怖いもの」の正体

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バラバラ殺人があったマンション、老人が孤独死した家など、いわゆる事故物件というものは普通、誰もが敬遠する。

霊を信じる人は言うに及ばず、そっち方面のアンテナが鈍い人ですら、多少お値引きされようとも住もうとはしない。

でも、そういう方に是非、問いたいことがある。

「本当に恐れるべきは死人ではなく、生きている人間ではあるまいか」

まず確認すべきは、その部屋で人が死んでいるかより、狂った隣人かいないか、腐れ大家でないかどうかといった点であると考えるのだ。

 

というのも筆者は日本で長年事故物件に暮らし、さらに現在は「国全体が事故物件」と言っても過言ではない中国に移り住んで、ハードな賃貸ライフを送っている。

今住んでいる部屋で何人死んでいようがどうでもいいから、日々起きる住まいのトラブル、マジ勘弁。

そんなことを思う時、かつて暮らした日本の事故物件がむしろ懐かしく感じられることすらあるほどだ。

 

そこで本稿では、賃貸にまつわる私的エピソードを交えつつ、事故物件よりもよほど厄介で恐ろしい「事故隣人」「事故大家」について皆様に警戒を呼びかけたいと思う。

「いい男」「モテる生き方」を考えるには、その対極にあるもの、すなわち

「ヤバいヤツ」「ヤバい生き方」を学ぶのも一つの手段ということだ。

ぜひ、参考にして欲しい。

 

愛すべき「事故タウン」東京・大塚で過ごした7年間の事故物件ライフ

まだ日本の出版社に勤めていた頃、筆者は東京の大塚という街に住んでいた。 

JR山手線に駅は数あれど、その中でも大塚は指折りの場末エリア。

そういう地だけに事故物件も多く、「大島てる」を見ると「風俗店で腸穿孔を起こして急性腹膜炎で死亡」なんていう、恐さより前に一体どんなプレイをしたのか興味を引かれる投稿も目に入ってくる。

 

そんな街のとある裏路地に、筆者が人生で初めて暮らした事故物件がある。

しかしこの建物、住み始めた当時は普通のマンションだったが、2年後に独居老人が謎の死を遂げ、腐敗が相当進んだ状態で発見されていたのだ。

その事実を筆者は全く知らず、事故物件と化してから後も約5年間、普通に住み続けていた。

 

何しろ当時は1日15時間労働で土日休みなしが日常。たまに家へ帰ってもただ寝るだけで、他のことに一切気を回す余裕がなかった。

そしてある日、不動産屋からお知らせが届き、その時点で残された住人が自分のみであると知らされた。

呪われたマンションを独り占めとは、事故物件住みます芸人ならばまさに歓喜のシチュエーション。

自分は別にそういう趣味はないけれど、仕事が忙しく引っ越しの時間を取れなかったため、不動産屋の「連絡してね」的なお手紙を放置した。

 

隣人も何もいないとなると、これほど気楽なことはない。

ただいかんせん、人が住んでいる部屋が自分のところだけになると、建物中の害虫が我が家に集まってくる。

これにはさすがに困ってアウトドア生活、というか路上暮らしの経験すらある先輩のギターマンに相談すると、「そんなの部屋の中でテント張ればいいんだよ」というアドバイスをいただいた。

一度やってみると分かるが、実はこれが非常に快適である。

特に冬場は温室効果でヒーターがいらないほど暖かく、寝起きに「いや〜、今日も夏日だね!」とか言いたくなるほど汗だく&さわやかな朝を迎えられる。

 

そうしているうちに不動産屋か大家かは知らないが、ある日マンション内の公共スペースの電気を全部落とすという無言の圧力をかけてきた。

これ、電気の節約というよりは、真っ暗な事故物件にひとりで暮らして恐いでしょう、早く出ていった方がいいのではというメッセージ。

こういうことをされると、むしろ永遠に住み続ける闘志が湧いてくる。

さて、夏用のテントも用意しなくては。

 

なんて思っているうちに、やがて代理人なる方からお手紙という名の無条件降伏書が届いた。

内容は、私の希望をすべて飲むから立ち退いて欲しいとの申し出であり、こうして筆者の事故物件ライフは終わったのだった。

思い返せば、孤独死したジイさんには心当たりがある。

階段ですれ違う度に「どけ!」とステッキで叩いてくるグラサンに落武者ヘアーの老人で、そういえばずっと遭遇してないな、とは思っていた。

もしあのジイさんが事の原因なのだとしたら、不謹慎ながら「むしろ生きてた時の方が事故だったナァ」などと思ってしまうのだ。

 

死人は出てないけれど事実上の事故物件 初めてひとり暮らしをした部屋の思い出

一般的な事故物件の定義は、そこで人が死んでいるかどうか。

しかし、ヤバい隣人や近所に不審者がいる物件にまで範囲を広げると、筆者が上京して人生初のひとり暮らしをしたアパートも含まれる。

 

場所は、東京・自由が丘。女子が好みそうなオシャレタウンではあるものの、こんなところにも年季の入った安アパートは存在する。

その建物に、部屋は4つ。ところがなぜかポストが5つある。

住み始めて分かったのだが、かつて家賃未納で追い出された中年オヤジがおり、退去する際にゴネまくって郵便受けを残させたらしい。

 

このお方、ご近所では知らない者のいない、いわゆるサイコさん。

文字がびっしり書かれた看板を河川敷などに立て掛けることで有名で、当時筆者も熟読したが巨大な秘密組織と闘っているようだった。

アパートにそのオヤジ用のポストがある以上、どうしても遭遇する機会は多くなる。

夜中に装甲を施したチャリンコに乗って現れ、バット片手に郵便物を漁っているのを見た時は、「さすが東京、やばい奴おるな」と思ったものだ。

 

最近は事故物件を貸す際に告知義務があるとはいえ、何をもって事故とするかはやや曖昧。

しかし、近所をうろつく武装したオッサンがおります、なんてことまで不動産屋が教えてくれるとは思えない。

筆者はこの人から特に実害を受けたわけではなく、むしろ興味深く観察した口なので文句はない。

とは言うものの、自分が女だったら、もしくは家族がいたとしたら、速攻で引っ越しの準備を始めていただろう。

 

いずれにせよ、幸か不幸か若い頃からこういう物件に巡り合ってきたせいで、事故物件について世間一般の定義とは異なる考えを持つようになった。

また、少々の住まいのトラブルでは動じない胆力がついたと、思っていた。

中国へ移り住むまでは。

 

筆者の持論である、人が死んでいるかどうかよりも隣人や大家がどんな人間であるかが重要、という視点で見ると、かの国では「事故ってない物件」を探す方が難しい。

人が死んでいるかどうかーーそんなことを考える気にもならないほど、ありとあらゆる想定外に見舞われるのだ。

 

中国では建物以前に大家がまず事故っている

そして現在だ。

筆者は中国に移り住み生活をしているが、中国では建物以前に大家がまず事故っている。

銭ゲバ、もしくは端的に言って詐欺師。そう捉えて差し支えない「事故大家」が中国にはごまんといる。

正直、死人が出た程度の東京の事故物件など生ぬるい。

まずこちらでは、ほぼ例外なく毎年家賃が上がる。

ところが借り手も手強いもので、

「そのエネルギー、仕事に使ってお金を稼いだ方がいいのでは」

と思うほど、わずかな額でも値切ろうとする。

 

大家としてはそういう面倒を避けるため、借り手は定期的に入れ変わった方が家賃を上げやすい。

ゆえに、適当な理由をつけていきなり出ていってくれとか余裕で言ってくる。

そんなのまだ普通な方で、ひどい大家になると部屋を又貸しする輩もいる。

帰省で家を数カ月空けて、戻ってきたら知らない人が住んでいたーー冗談ではなく知人の同僚が実際に体験した話である。

 

こういうトラブルを避けるには割高な大手の賃貸仲介業者を使うしかないが、それでも今度は「事故隣人」の問題が待っている。

毎晩のように夜通し喧嘩をする夫婦、フリーランスでリサイクル業者を始めて共同スペースをゴミの山にする老人、マンションの廊下でタバコを吸って火がついたままポイ捨てするおっさんこれらを避けようと思うと、駐在員向けの高級マンションに住むしかない。

 

では家賃が高ければ安心かというとそうとも限らず、高層マンションでゴミを窓から投げ捨てる輩がおり、死人もたまに出る。

これはさすがに社会問題になり、最近取り締まる法律ができたが、それくらい珍しくない迷惑行為ということだ。

 

筆者が中華SNS上で見て一番しびれたご近所トラブルは、隣人が自宅でいきなりラブドール(精巧な作りのダッチワイフ)体験館を開店し、お隣に住むOLさんが「もう、困っちゃう」とか投稿していた件である。

そんなの事故も大事故、分譲マンションだったら価格大暴落は確実だが、これまた中国あるあるでマンションの1室を使ったエロ商売は決して珍しい話ではない。

これもまた、真に恐れるべきは人ということの証のひとつと言えるだろう。

 

どうか皆様、「いい男」「モテる生き方」を追求するためには、ここに出てくるような輩と正反対の生き方をして欲しい。

反面教師ほど、勉強になるものはないのだから。

 

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【著者】神坂縁

ライター、編集者、翻訳者。

週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。

雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。

現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。

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