必ず金持ちになるにはどうすればいい?間違った答えを出したある男性の生き方

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お金が自分で印刷出来たら最高です。

お金持ちは女性にモテますし、もう働く必要もありません。

お金の為に人生を犠牲にすることもなく、お金を使ってやりたいことをやり、周りの人を幸せにすることが出来ます。

お金が印刷できれば、そんな夢の世界に住めるのです。

 

今回、通貨偽造罪の裁判を傍聴しました。

被告人は78歳の老人です。

彼がやった事は、市販のカラーコピー機でお金を印刷し使ってしまったこと。

小さな集落で起こってしまった、ちょっとだけ人情味のある偽札事件です。

 

偽札犯は78歳!その手口とは

通貨偽造の事件を傍聴しました。

この罪は重く、刑法では「無期又は3年以上の懲役」と規定されています。

執行猶予は3年以下の罪に適応されるので、通貨偽造罪は執行猶予があまりつかない、刑務所に行く確率が高い犯罪です。

 

その様な犯罪をどんな人がやったのか想像しながら傍聴席に座りました。

意外なことに、やってきたのは老齢の男性です。

78歳、人口4000人ほどの田舎で年金暮らしとのことです。

ひょこひょこと歩いていますが、犯行時は新聞配達のアルバイトもしていたとのことでした。

 

弁護士の前に座り、裁判が始まると証言台に立ちました。

弁護士によると、被告人は罪を認めていて、この裁判では量刑を争うものになるとのことです。

気になる手口はシンプルな方法です。

市販のカラーコピー機を使い、千円札を印刷し、タバコ屋で使ったというもの。

どうやら被告人は2台のカラーコピー機を使い「黒いの」はダメだったけど「灰色の」はコピー出来たとの事でした。

メーカーによって出来たりできなかったりするのでしょう。

 

被告は紙幣の両面をコピーし、ハサミで切り、水で張り合わせました。

それを乾燥させて、本物っぽく見せかけたのです。

偽札としての質は低かったでしょう。

どのような紙を使ったのかは裁判では言及されませんでしたが、日本銀行券のクオリティとは比べ物にならなかったはずです。

 

その証拠に、1件目の商店では「これは使えないよ」と返されています。

この時、被告人は1度家に引き返して、現金を持ってきています。

このレジの店員さんと被告は顔見知りで、被告人の事を警察に突き出すようなこともしませんでした。

偽札を使おうとしてきたのに大きな問題にならないあたり、のどかな田舎らしいエピソードです。

 

このまま失敗が続けば良かったのですが、悲劇が起こってしまいました。

次に被告人はタバコ屋に行き、偽札の使用に成功しまったのです。いつも買っている銘柄のタバコを偽札で購入し、お釣りまで出てきました。

そのお釣りで缶チューハイを買い「得した」と被告は感じたと言います。

その日のうちに偽札が判明し、警察に通報され、被告人の犯行であることが判明しました。

5か月の留置所生活を経て、裁判となったのです。

 

小さな町で起こった認知症と障害をもつ老人の偽札事件

弁護士は通貨偽造の罪の重さを法廷で説き、その理由を

「公益を保護する為」

つまり通貨に対する信用を守るためのものであると言います。

 

その前置きをした後で「今回の事件はそこまでのものではない」と断言しました。

つまり、公益の保護とか、通貨の信用といったレベルの話ではないということです。

その理由は被告の能力にありました。

被告は精神障害を患っており、知的能力が低かったのです。

さらに軽度の認知症にかかってしまい、罪は認識できますが抑止力が低下していたのでした。

 

被告は「お金を印刷することは罪であると分かっていた」と証言しました。

それでもタバコ銭欲しさにやってしまったのです。

収入は夫婦で2か月30万円の年金生活。

お金を使う事は隣町に散髪に行くぐらいで、本来なら偽札を作らなければいけないほど困窮してたわけではないのです。

それなのに、偽札を印刷してしまったあたり、すでに罪に対する正常な判断力は無かったと思われます。

 

大金を得ようとして、お金を印刷したのであれば重罪です。

ですが、今回はちょっとボケちゃったおじいちゃんが、夏休みの宿題レベルの偽札を造ってしまったに過ぎません。

使われた偽札は千円札1枚であり、タバコ屋からは流通しませんでした。

 

しかも事件は人口4000人ほどの小さな町の出来事です。

2件目で成功しなければ、きっと町の話題になっていたはずです。

「あのおじいちゃん、偽札使おうとするから気を付けてね」

となれば、被告は逮捕されることも無く、5か月も留置所に入ることもありませんでした。

 

つまり、偽札事件としての被害はほとんどなかったのです。

傍聴していて

「気付かなかったタバコ屋の店員も悪いんじゃない?」

とちょっと思ってしまいました。

 

被告の生き方とお金の使い方

被告は妻と2人暮らしです。

長年材木工場の仕事をしてきて、犯行前の数か月は新聞配達のアルバイトで3万円ほどの月収があります。

さらに妻も仕事をしていて、年金と合わせても普通に生活できる収入は十分ありました。

穏やかな余生を暮らすことが出来るはずなのに、小銭に困り、偽札を造って使ってしまった原因はおそらく病気と障害です。

被告はお金の計画性や罪の抑止力が失われていたのです。

 

以前他の裁判でも傍聴したのですが、知的障害を持つ被告が窃盗を働く事件がありました。

ストレスを感じるとパチスロに有り金を全部使ってしまうのです。

その欠点は本人も自覚しているのですが、どうしても止められないようです。

そこでこの被告は年金を施設に預け、そこからお小遣いとしてお金の管理をしてもらったそうです。

 

今回の被告も知的障害を持っており、お金の管理能力に問題があったのと思われます。

お金がいくらあっても使い果たしてしまい、カラープリンターでお金を印刷してしまったのでしょう。

使用されたのは千円札1枚ですが、他にも5千円札や1万円札も印刷してしまったようです。

この事件の不幸中の幸いは、これらの高額紙幣が使用されなかったことです。

大きなニュースになる前に終わったことは良い事でした。

もし、高額紙幣が使われてしまったら「老害」と叩かれ、小さな町は偽札の町としてレッテルが張られてしまったかもしれません。

 

さらに「紙幣は印刷できる」ことが知れ渡ってしまったら、頭の良い悪人がより高度な偽札を印刷する可能性があります。

ちょっと触ったぐらいでは見分けがつかない、そんな偽札が流通してしまったら社会が混乱に陥ってしまいます。

そう考えると、やはり通貨偽造は重い罪なのだと思いました。

 

結論:お金と自制心

お金を計画的に使うには、自制心が必要です。

それには高い知能が求めらます。

女性が男性を選ぶ基準に、貯金額があるのも納得できます。

 

どうやってお金を稼ぎ、そして何に使うか。

それと同じくらい大切なことに

「お金を計画的に貯めることができるのか」

という能力があります。

 

家族を養い、何かあった時対処できるお金を準備できること。

これはモテる男性の1つの要素でしょう。

パッと派手に使うことが出来るのも個性ですが、地道に未来の為に計画通り貯金できる男性は魅力的です。

 

お金を稼ぎ、貯めるには健常な知性が必要なのです。

その点、被告は知的障害や認知症を患いながらも、コツコツアルバイトできる人物でした。

あとは自制心を持ち、罪に対する抑制があれば今回の事件は起こらなかったはずです。

もし、2件目のたばこ屋で使えなかったら、被告は穏やかな晩年を過ごすことが出来たはず。

そう考えると痛ましい事件です。

 

お金は印刷できますが、印刷してはいけません。

お金を作るのは知性や自制心に加え、時間と努力が必要です。

それを知ることが出来た体験でした。

 

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【著者プロフィール】

野澤知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は専業ライターとして、裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

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