特殊詐欺の受け子はこう裁かれる!裁判の事例から見る哀れな末端の末路

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特殊詐欺の裁判でした。

法廷に入ると被告人席には若い男性が座っています。丸坊主のまま数ヶ月伸ばしたような髪に、サイズの小さなぴっちぴちのシャツを着ています。

 

被告のやってしまったことは特殊詐欺の受け子です。

受け子とは現金を受け取る役のことで、もっとも捕まる可能性が高く、犯行グループからは使い捨てされる存在。そんな仕事を被告は続けていました。

 

被告は同種の前科、つまり過去に受け子をやって、2年の服役をした後でした。

出所から1年6ヶ月しか経っていなく、反省はあんまり認められない状況です。

早速弁護士から、被告人に質問が始まります。

「なんでまたやってしまったの?」

「携帯に非通知で電話がかかってきまして・・・」

「動機です」

「自分で1日で稼ぐよりも大きな金額を得られるから・・・」

「こんな事になっちゃったけど、これからはどうしますか?」

「一度母親のもとに帰って、それから自分に厳しくやっていこうと思います」

「もう犯罪に手を染めないために、どうしますか?」

「母親に携帯を渡して、管理してもらいます」

 

スラスラと弁護士の質問に答える被告。

裁判慣れしているのか、もしくは人生あきらめているのかもしれません。

「自分に厳しくやっていきます」という言葉がウソっぽさ丸出しです。

 

受け子は、特殊詐欺の末端でもっとも捕まる可能性の高い仕事です。

特殊詐欺グループとしても、この被告のようなアホが必要なのでしょう。

普通だったら「もう二度とやるか!」と電話を切るものですが、捕まって服役までした犯罪にまた手を染めてしまったのですから、相当なアホです。

いくら稼げると言っても、こうやって捕まってしまっては意味がないんじゃ・・

と傍聴席から思いましたが、被告にとって毎日地道に働くことはなによりの苦痛のようです。

なんといっても、被告は今回の裁判書類でさえ自分で書いていません。お母さんに書いてもらったのでした。

 

(携帯の管理も、お母さんに頼むんだ・・・30歳の男が・・・)

法廷にも、そんな空気感が漂います。

弁護士は、家族に監督能力があることをアピールする作戦だったのかもしれませんが、悪手と言わざるを得ません。

そこに検察が叩き込みます。

 

もう30なのにお母さんに書類を書いてもらう被告の生き方

続いて、検察からの被告人質問に変わります。まずは、前回の裁判を振り返りました。

 

「前回2年ちょっと服役したでしょ?100万ぽっちでイヤじゃなかったですか?」

「後先考えずにやってしまいました」

「もう30なのに後先考えないって・・・言葉が悪くて申し訳ないけど、2年の刑務所生活って意味あった?」

「・・・」

「他にも何か仕事していたんですか?」

「父親のところで働いていました。フォークリフトの免許も持っています」

「そこはどうしてやめたんですか」

「父親とウマが合わなくて」

「前回は250万の被害額でした。1円でも弁償しました?」

「自分はまだ働いていなくて、働いて返すのがスジだと思いました」

「たくさんの、何の罪もないお年寄りをダマして、いろんな人を悲しませてね、たいした金額でもない30万ぽっちの金のためって、今度こそ冷静に考えてくださいね!」

 

検察のテクニックなのか、ただ被告がアホなのか、話せば話すほど被告にとって不利な状況に沈んでいくように見えます。

 

怒りを隠して冷静に被告を追い詰める検察。この語り口調は心に刺さるものがありました。

まるで、お前みたいなアホがいるから特殊詐欺が無くならないんだ、と言っているようにも聞こえます。

 

淡々と被告を追い詰めていく検察の出番が終わり、裁判官が質問し始めます。

それはもう、まるで被害者を代表するかのような怒りの答弁でした。

 

怒りの裁判官

裁判官が怒気を孕んだ声で質問します。

 

「きっかけは非通知の着信って、あやしすぎるでしょ」

「・・・」

「どれぐらいお金に困っていたんですか?」

「携帯代も払えないぐらい」

「働けるのになんで働かないの?」

「その時は・・・(ゴニョゴニョとした言い訳)」

「フォークリフトの免許も持っているのに?」

「正直、真剣味が足りなかったです」

 

フォークリフトの免許は私も持っていて、数日の講習と数万円あれば取得できます。

その手軽さの割に就職に有利な資格なんです。現場では経験が求められますが、フォークリフトの免許があれば就職先には困らないでしょう。

 

そんな便利な資格を持っているのに被告は特殊詐欺の受け子をまたやってしまいました。

真剣味の問題ではなく、生き方が間違っていると思います。事実、被告は被害者の数もあまり把握はしていませんでした。

 

「今回の被害者の数わかる?(起訴されているのは3名)」

「・・6名」

「あっ、6名って認識なんだ」

「他にもいます」

「他にもいる?何人?」

「二十・・数名」

「二十・・母親の手紙には、母親にも責任があるって書いてあるけど」

「母親には無いです」

「そうでしょうねえ・・・。あなたは周りにいる人を全員、不幸にしています。30歳になるってのに。はあ。」

 

裁判官の怒りの質問は終わり、検察が求刑します。

「被害額は3名で、750万。長期の服役後、1年6ヶ月での再犯であり・・・」

早口で述べたあと、5年を求刑しました。

これに対して弁護士は家族の監督が保証でき、被害者たちはすでに非欺罔状態であったと弁護して終了しました。それ以外に、弁護できる要因はなかったと私も思います。

 

恐らくまた長い間、被告は刑務所の中に入ります。

750万の被害金額は一切弁償されることもなく、詐欺グループは捕まらず、また被告のような何も知らないアホを探すことでしょう。

裁判官のやり場のなさそうな怒りがわかった気がしました。

 

結論:30なのになにやってんの

30歳という年齢が罪のような裁判でした。

被告はその30代の大半を刑務所で過ごすことになりそうです。そして出所して、また母親に頼るのでしょう。

 

30歳になったら、社会は立派な大人として認識されます。たとえ本人にその資質が無くても、30歳になってしまったらもう逃げ場所はないんです。お母さんに助けてもらってんじゃないよと、若さに逃げてんじゃないよって思いました。

ラクしてでっかく稼ごうとしてんじゃないよ、もう30なんだからさ、フォークの腕を磨けよと。

そんなアホだから詐欺グループの使い捨てにされるんだよと私も怒りましたが、すべて裁判官が代弁してくれたのでスッと気持ちが収まりました。

 

誰だって30歳なんてなりたくないけど、なってしまうんだから仕方ないんです。覚悟を決めるしかないでしょ。もう30なんだからさ。


 

【著者プロフィール】

ライター名 : 野澤 知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は兼業ライターとして、介護の仕事をしながら裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

Twitter:@hatinoyado


 

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