空き巣に入られたらどうする?対策はあるの?実際の空き巣裁判から学んだ様々な人間模様とは

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住居侵入窃盗の罪名が掲げられた法廷に入りました。いわゆる空き巣です。

 

被害に遭われた方には申し訳ないのですが、空き巣の裁判はとても興味深いものがあります。

私が過去に傍聴したのは、職場に忍び込んで高額なドリルなどを盗み転売するというもの。

被害額そのものは大したものではなく、素人が生きるためにやってしまった素人の仕事でした。

 

今回はプロによる、現金がターゲットの空き巣です。

しかも金に困って仕方なくやった犯行ではなく、ちゃんと情報屋と組んで行ったプロの仕事でした。

これは興味深いと、不謹慎ながら少し楽しみに傍聴席に座りました。

刑務官3人に連れられて、被告人が法廷に入ってきます。

手錠と腰ひもで縛られ、普通だったらどんな人間でも逃げ出せない状況ですが、この被告なら本気を出せば・・・と思わせる巨漢でした。

 

身長は180cm以上でしょう。体重は100㎏は確実にあります。

ですがそれは脂肪ではなく、筋肉で造られていると感じさせるもの。

相撲取りのようなパワー型の空き巣なのでした。

 

裁判が始まりました。

被告はどこか達観したような遠い目をして中空を見つめています。静かな気性を感じさせる目です。

被告は身体の大きな人にありがちな、おだやかな性格の持ち主のようでした。

おっとりとしていて、何事にも動じないようです。

空き巣としてはどうなの?と素人目にも思わせる被告の犯行です。

 

調べて準備しないの?失敗につぐ失敗

今回の仕事は情報屋のKが持ってきました。

被告とKは元々コンビを組んで仕事をしていた仲間ということです。

 

ターゲットはマンションの1室にある金庫です。その金庫の中には1000万の現金が入っているとか。

「自宅の金庫に一千万!?」と傍聴していて驚きました。世の中にはいろんな人がいるものです。

どこからそんな情報をもってきたのでしょうね・・・。

 

金庫ならばかなりの重量になるでしょう。

そうなれば被告は共犯者として最適かもしれません。マンションにはベランダからハシゴを使って侵入する計画でしたので、金庫を持ち上げて降ろす作業になるからです。

パワー型の被告ならうってつけの仕事でしょう。

 

そして、金庫を下で受け取る役として、3人目の共犯者を用意しました。

名前はS。被告がマンションに忍び込み、金庫を強奪。Sが下で受け取り車に積む。見張り役としてKがあたりを警戒する役です。

 

ベランダに登るためのハシゴも購入し、完璧な計画はスタートしました。

3人が乗った車はマンションに到着し、Kが周囲を警戒。

被告人とSがハシゴをかけてベランダに侵入します。

さあ、部屋に入ろうとしたところで「帰ってきた!」と見張りのK。部屋の住民が帰宅してしまったのです。

 

急いで梯子を下りて、ハシゴを回収します。被害者にばれることなく車に戻りました。

そして「GPSがいるな」と3人は感じました。

空き巣中に住人が帰ってきたら、金庫を盗むどころではないからです。

 

GPSをレンタルし、部屋の住人の車にセットします。これで安心して計画を実行できるはず。日を改めて3人は2回目のトライに向かいました。

 

そして2回目の犯行です。

部屋の住民が外出しているのをGPSで確認し、2回目のトライが始まりました。

Kが見張り、梯子をセット。被告がベランダに登り、窓を破壊して侵入しようとします。

 

しかし、このマンションのベランダの窓は防災・防犯仕様だったようです。被告の持っている道具では破壊できませんでした。

「バーナーがいるな」

と被告は判断し引き返します。こうして2回目のトライが終わりました。

 

3回目

ホームセンターでポケットバーナーを購入し3回目のトライです。

3人は車でマンションに到着、Kが見張りに立ち、Sと被告でベランダにハシゴをかけ、被告がベランダに侵入します。

被告はポケットバーナーとマイナスドライバーで窓の突破を試みます。しかし、前回は見えなかったところに窓のストッパーがありました。

 

「先のまがった棒がいるな」

と被告は判断し3回目のトライは終了します。

 

4回目

ハシゴ、GPS、ポケットバーナー、マイナスドライバー、先の曲がった棒を装備した3人。ついに4回目のトライです。いーかげんにしてくれ、と共犯者達も思ったでしょう。

 

ですが、さすがプロの空き巣。今回は部屋に侵入し金庫を運び出すことに成功しました。重い金庫を担ぎあげて、下にいるSに渡します。

ついでにベッドサイドに転がっていた腕時計2本も盗みました。

 

3人は車で森に入り、誰も来ない場所で金庫を下ろします。

バールでこじ開け、中のお金を取り出しました。情報通り1000万、確かにあります。

被告が500万、KとSは250万ずつ分けます。

 

腕時計は遠方で質屋に持っていくことになりました。

その役はパシリのSに託されます。

腕時計は高級品だったようで、合計400万円余りでそれを売ってきました。

 

こうして、4回のトライで金庫を盗み出した被告たち。

腕時計の副収入もあり、1435万円の収益となりました。

 

それでも前科無し!空き巣ってひょっとして儲かるの

30代前半の被告がいつからプロの空き巣として活動を始めたのかは分かりません。

裁判ではその人生も語られます。

 

被告は専門学校を卒業し、職を転々としていました。

意外だったのが、捕まったのは今回が初めてだということです。前科なしだったんですね。

それでも余罪がいろいろあるらしく、今回の件だけではなく、別件での起訴もあるので裁判は長くなりそうです。

 

まとめ:準備は大切

空き巣被害について調べてみました。ググってみると1年で2万8千件以上発生しており、1日にすると70件もの空き巣が発生しているとのことです。

被告の様な空き巣は他にも沢山いるんでしょうね。

 

さらに1000万ものお金を銀行に預けずに、自宅に保管している被害者も変わっているなあと思いました。

それにしても4回ものトライをする被告たちに、プロの執念というか慎重さを見ることが出来ました。

しかし同時に「もっと準備しないの?」と思わざるを得ません。

空き巣の七つ道具とか、防犯扉を破る特殊なツールとか、そんなのは登場しませんでした。

 

私は社会人になって営業に回されたとき、先輩から準備の大切さをまず教わりました。

相手の情報を出来るだけ調べ尽くし、トークの組み立てを頭の中で完璧に作り上げるのです。

それでも現場では上手くいかないことがほとんどですが、よい準備が出来た時ほど、良い結果につながるのは間違いありません。

 

「事前にできる限り準備をする」先輩の教えはその後の人生でも役に立ちました。

仕事でも女の子とのデートでも、準備さえやりきってしまえばあとは行動するだけです。

現場での行動なんて、準備の発表会にすぎません。

ですので、「なんだかなあ、準備が甘いよ、準備が」となぜか空き巣側の視点に立ってしまう裁判でした。

 


 

【著者プロフィール】

ライター名 : 野澤 知克

自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。

現在は兼業ライターとして、介護の仕事をしながら裁判所に通う毎日。

事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。

Twitter:@hatinoyado


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