自分のことを「オジサン」と言う男性と付き合いたくない理由

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1991年生まれ、来月28歳。「20代半ば」から「アラサー」と言うべき年齢になりました。
いやぁ月日の流れって早いですね。


女友だちがぼちぼち結婚しはじめた今日この頃、まわりの男子……もとい男性にも変化が起こっています。


それは、自分のことを「オジサン」と言い始めたこと。


まだ20代なのに、みんな口々に「俺なんてもうオジサンだよ〜」と言うのです。
同年代が「オジサン」を自称することにびっくり!


それ、やめたほうがいいと思うよ?

「俺なんてもうオジサンだよ」と言う20代

いままで、40歳オーバーの人が「俺はもうオジサンだよ」と言うのをなんども聞いてきたし、その発言を気にしたことはありませんでした。


でもアラサーとはいえまだ20代の同級生が、こぞって「自分なんてもうオジサン」と言うのです。さすがに驚いた。


「じゃああれか、同い年のわたしはオバサンか?」と返せば、「そんなつもりはない」と言う。
うーん、じゃあなぜ自分を「オジサン」だなんて言うんだろう?


最初に断っておくと、「オジサン」「オバサン」が悪いわけではありません。
だれだって、歳を取ればそう呼ばれる年齢になりますからね。


たとえば20代の女性に「まだまだお若いじゃないですか」と言われ、50歳の男性が「いやぁもうオジサンだよ」と答えるなら、年齢差を踏まえた受け答えなので理解できます。


でもそういった流れではなく、「俺なんて」というニュアンスで、自分のことを「オジサン」と言うのはどうなんでしょう。


なんだか、なにかを諦めているような、魅力的であることを諦めているような気がして、どうにも好きになれないんです。

「俺たちはおやじ。男ですらない」

せっかくなので、お酒の席で数人の男友だちに、「まだオジサンって年齢じゃないでしょ。なんで自分のことをオジサンと言うの?」と聞いてみました。


数人の意見をまとめると、大きく分けて


1. 若くて体力があって清潔感のある快活なイケメンではない

2. 社会人として落ち着いてきたから学生のような無茶はできない


というふたつの意味合いがあるようです。


「2」に関していえば、「歳をとった」という意味合いとして、まだ理解できます。
「もうオジサンだからオールなんて無理だわ」という感じですね。


気になるのが「1」のほう 。「俺なんて」というニュアンスで使われる「オジサン」という言葉です。


この場合、「自分はオジサンだから、性的な魅力的なんてもうないんだよ」という意味も含まれています。


わかりやすいのが、東野圭吾さんによる『夜明けの街で』という小説で、主人公が大学時代の友人と飲んでいる時のやりとりです。


「みーんな、もう男じゃない。女房が女じゃないように、俺たちも男じゃなくなった。亭主とか父親とかオッサンとか、そういうものに変わったんだ。だから女の話なんて、したくてもできないんだ」出典:『夜明けの街で』


その後、こう続きます。


「あれは十年も前だ。しかも結婚してなかった。今の俺に同じことができると思うか? あそこに女の子がいるよな」カウンターに座っているミニスカートの女の子を指して続けた。「なかなかかわいい。俺のタイプだ。だけど俺は、じろじろ見ることさえ遠慮している。そんなことをしたら変態おやじだと思われるからだ。世間から見れば、俺たちはおやじ。男ですらない。そのことを自覚しろ」


この作中では「おやじ」という言葉が遣われていますが、「オジサン」も同じ意味の属性で、多くの女性にとって恋愛対象外。


「俺はオジサンなので下心はまったくありません、無害です」という意味で、あえて使う人もいるくらいです(同小説にもそのようなくだりがあります)。

性的に魅力であろうとする努力を放棄した属性が「オジサン」

もう一度念押しすると、この「オジサン」というのは、年齢的なことではありません。
属性としての「オジサン」の話です。


「オジサン」属性のテンプレ要素をあげれば、下品でデリカシーがなく、脂ぎっていて見た目にあまり気を遣わない。私生活がだらしない。こんなところでしょうか。
魅力的な属性としては語られません。「オッサン女子」なんて言葉もありますしね。


そんな属性をあえて自称する人と、恋愛したいと思いますか?


「俺はオジサンだから」という盾で、性的に魅力的であろうとする努力を放棄した人と、キスしたいですか?


たとえアラフォー(わたしより10歳年上)であっても、おしゃれで体を鍛えていて清潔感がある人であれば、「オジサン」の年齢であっても、「オジサン」属性の人としては見ません。
恋愛対象として見るかどうかはともかく、「魅力的な男性」だとは思うでしょう。


要は、「オジサンだからいろいろ許してね」というのが、なんだかイヤなんです。


手を抜かれているというか、「自分のことを恋愛対象として見なくていい」と表明することで、自分磨きを怠っている感じがするので。

恋愛対象に入りたいのであれば「オジサン」の自称はやめるべし

たとえば、自分のことを事あるごとに「オバサン」と言う女性を、魅力的だと思うでしょうか?



「わたしなんてもうオバサンだよ(笑)」「オバサンだからもう無理〜」「オバサンだから許して!


と言う人は、素敵でしょうか?


見た目に気を遣わず、大口を開けて笑い、ズケズケといろんなことを聞いてくる。
そんな「オバサン」と付き合いたいですか?


どうせ出かけるなら、実際の年齢に関わらず、おしゃれして、きれいに見られるために努力している女性といっしょのほうがいいと思いません?


女からしても、それは同じ。


「俺なんてもうオッサンだからさぁ」と言われると、「自分をよく見せたいと思わないんだな」とがっかりしてしまうのです。
年齢うんぬんではなく、そのスタンスがどうもかっこよく思えない(年齢的な話であれば別ですが)。


年を重ねたらその年齢なりの魅力を備えているべきだし、そのために努力をする人は素敵に見える。とくに恋愛において、魅力的に思ってもらうための努力は必要です。


でも、それを放棄する人たちがいる。それが、「オジサン」という属性なのです。


人生100年時代と言われる現在、若いうちからすでに「もう俺なんてオジサンだから」と諦めてしまうのはもったいないと思いませんか?


自分のことを、何気なく「オジサン」と呼んでいるそこのあなた。
「恋愛対象から外してください」という意図ないのであれば、いますぐにやめることをおすすめします。


プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)
91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)

<Photo:julio.garciah>


『不二夫のフレグラン』


ーーーにおいで遠ざかり、匂いが近づけた。一組の家族の物語。


【あらすじ】
気がついたら、離れていた。とある家族の物語。
今日は妻と映画を観よう。急いで帰宅した矢先に、妻とママ友の立ち話を耳にする不二夫。 「うちの夫も最近加齢臭が……」
ショックを受け一人ソファで寝ていると、追い打ちをかけるように娘が家出してしまう。
不二夫は娘を見つけ出し、家族との距離を縮めることができるだろうか……

第1話~7話 絶賛公開中!
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不二夫のフレグラン
気がついたら、離れていた。とある家族の物語。今日は妻と映画を観よう。急いで帰宅した矢先に、妻とママ友の立ち話を耳にする不二夫。「うちの夫も最近加齢臭が……」ショックを受け一人ソファで寝ていると、追い打ちをかけるように娘が家出してしまう。不二夫は娘を見つけ出し、家族との距離を縮めることができるだろうか……




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