同窓会での元恋人との再会 不倫のロマンスどころか袋叩きにされた思い出

出典:内閣府:薬物乱用対策マンガ「たった一度の過ち」

 

「私はすべての人間を、毎日々々、恥をかくために生まれてきたものだとさえ考えることもある」

 

これは明治の文豪・夏目漱石の随筆の一節だ。

僕はこの言葉に首がもげるほど頷いてしまう。

特に過去の恋愛というものは、時にふと思い出して、叫びだしたくなる程の破壊力を秘めている。

 

そんなふうに羞恥心が吹き出してしまうような思い出は、きっと誰もが持っているはずだ。
いや、持っていてもらわなけれ困る。

なぜなら、僕は持っているのだから。

 

久しぶりに開かれた同窓会で、ボクは晒し者にされる

 

社会人になりたてだった15年ほど前、中学校の同窓会に参加した。

久しぶりにあった友人たちと近況報告を行い、昔話に花を咲かせるという、非常に有意義かつ楽しい時間だった。


ひとしきり盛り上がった後に、僕はいまでも親友であるサッカー部のメンバーの一人と少し離れたテーブルに陣取った。

そんな僕らのテーブルに一人の女性がやってきて座った。

 

僕が中学の時につきあっていた子だった。

 

彼女とは中学生らしい付き合いに終始した。

覚えているかぎり、まともに手をつないだことすらない。

正確に言うならば彼女は僕の手首を握っていたぐらいだ。

「つきあっていた」と言ってもその程度だし、何よりそれから10年近い月日が経過している。

 

お互いすっかり大人になっているし、少なくとも僕の方に何のわだかまりもない。

彼女もきっとそうであろう。

ほかの友人たちと同じように、きっと楽しく飲めるはずだ。

僕たちは彼女を歓迎して、テーブルに迎え入れた。

 

だが、僕は哀れにも気づかなかったのだ。

この時点で自分が「恋愛裁判」という名の法廷に立たされていることに。

 

気づけば「恋愛裁判」という名の法廷に立たされていた

 

「あなたは年賀状の字がすっごい汚かったよね」

彼女は座るなり、再会の挨拶もそこそこに言った。

僕は思わず苦笑いする。


そんな僕の様子を見て横に座っていた友達も笑う。

うん、大丈夫だ。

一部の隙も無い楽しい同窓会である。

 

いくつか当時の二人の間のやり取りを語りあったが、何の問題もなかった。

少し照れくさくはあるけれど、どうってことはない。

雲行きが怪しくなり始めたのは、お互い酒が回り始めた23時頃だ。

 

「ねえあなた覚えてる?あなたが別れた後、もう一度、私に告白したこと。」

 

彼女は、そんな思い出話をし始めた。

我ながら未練がましい話だが、そうだったかもしれない。

でも、いいじゃないか。中学生らしくて。

僕は酔いのまわった頭でそんなことを思う。

 

「よく覚えてない。」

(やめてくれ、本当はよく覚えてる。でも今それを、まさかここで言うのか。)

「私はこう言って断ったの。あなたを好きな気持は80%しかない。だからもう付き合えないって。」

「そう・・・で?」

無関係な友達は早く続きを言えと囃し立てる。

もはや晒し者だ。

「それに対してあなたは、『ボクの気持ちは120%だから、足して200%だ!』って答えたの(笑)」

横で聞いていた友人は文字通り腹を抱えて笑い出した。

僕は一気に酔いがさめるような気持ちがした。

 

「私は思わず、『だから何?』って答えたんだけど、本当に覚えてないの?」

彼女は笑いながら全てを晒し、ボクに残酷なとどめを刺した。

 

言ったほうは忘れるけど、言われたほうは忘れない

 

こうして僕は時効になったはずの己の恥ずかしい思い出をバッチリと裁かれたわけである。

とても恐ろしいもの片鱗を味わされたわけだ。

 

横で爆笑している友人を見て、僕は初めて

「はじかれたように笑い出す」

「腹を抱えて笑う」

といった慣用句が実際に起こりうるのだと知った。

 

言ったほうが忘れたことは、言われたほうも忘れてほしいと思うが、残念ながらそう上手くはいかないらしい。

 

「恥の多い生涯をおくってきました」


言わずとしれた太宰治「人間失格」の一節だ。

そして、ここまで書いてきた話を思い出す度に、僕の心を去来する言葉でもある。

 

 


 

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著者:永田 正行
大学卒業後、零細出版社に広告営業マンとして勤務。

その後、会報誌の編集者を経てネットメディアの編集記者となり、政治家や大学教授へのインタビューを多数手掛ける。

現在も某ネットメディアで執筆にマーケにと奮闘中。


好きな言葉は「ミラクル元年 奇跡を呼んで」の西武ライオンズファン。
Twitter:https://twitter.com/jake85elwood