
合コンで出会った一人のブ男
これは私が若かりし頃に経験した、生物学的な非常に興味深い体験談です。
当時、彼氏募集中だった私はその日もまた友人に誘われた合コンに参加していました。
男性陣3人の中には好みの殿方はいなく、今日は収穫なしか…とがっかりしていました。
中でも、鋭いキツネ目で誰が見てもブ男の部類に入るであろう雄太君は口数も少なく、面白くなさそうな人・モテなそうな人という印象でした。
その日は全員と連絡先を交換し、誘われた二次会には行かずにそのまま解散。
きっともう会うこともないだろうと思っていました。
しかし翌日、私の携帯に雄太君からメールが入りました。
読んでみると、週末開催されるイベントに一緒に行かないか?とのお誘い。
実はこのイベント、友人と行こうと思っていたのですが都合がつかなくなりキャンセルされたものだったので、雄太君に特段興味は湧かなかったのですが、一緒に出掛けてみることにしたのでした。
私の中に芽生えた不思議な気持ち
イベント当日、待ち合わせ場所に現れた雄太君。
明るい場所でまじまじと見ると、やっぱりお世辞にもいい男とは言えません。
デートを約束したことを少し後悔したほどです。
集合場所に走り寄って来る彼をそんな風に見ながらも、最初に違和感を覚えたのはこの時でした。
雄太君が私のもとに到着した時、フワッと香った彼の匂い。
胸の奥がキュンと締め付けられるような歯がゆいような。
香水のような作られた香りではなかったのですが、彼の体臭が私を一瞬そんな気分にさせたのです。
それからでした。
私の中で彼に対して得体の知れない気持ちが膨らんで行くのを感じたのは。
雄太君の隣で彼の体臭を嗅いでいると気分が高揚する自分がいたのです。
そう、ときめくのです。ドキドキするのです。
出会ってまだ二度目の良く知りもしないブ男に、私の鼓動は高鳴りっぱなしでした。
こんな経験は初めてで戸惑いながらも、私は脳内麻薬に毒されたかのように求められるがまま雄太君とのデートを重ねました。
離れて冷静になると、全く自分の好みでない雄太君に対して恋愛感情があるとは認めがたいのですが、実際に会うとときめきに歯止めがきかない自分がいるのです。
盲目になっていたわけではなく、何度見ても彼はブ男でした。
しかし、雄太君の体臭を嗅いだ時に感じる高揚感は非常に気持ちのいいものでした。
それは、今まで出会った男性たちでは感じたことのないなんとも不思議な感覚でした。
そして、私は7回目のデートで雄太君から愛の告白を受けました。
得体の知れない気持ちを抱えたまま、私は雄太君の気持ちに応えることにしたのです。
自分の気持ちの正体が知りたかったですし、こんなに心地良いときめきをくれる彼に会えなくなるのは嫌でしたから。
彼とのセックスと2年半の交際、その後
雄太君との交際が始まって数回目のデートで、私は彼の部屋に招かれました。
まだ男女の関係になる覚悟が固まったわけではなかったのですが、なんせ奥手な印象の彼でしたので初回で触れてくるようなことはないだろう、と私は安心しきり。
しかし、後にそんな気持ちは消し飛んでしまうことになるとはその時は知る由もありませんでした。
雄太君の一人暮らしの部屋は殺風景でした。
ベッドに、テレビに、テーブル。それとごみ箱にパソコン。
生活感がなく、あまりこだわりも感じられないようなシンプルな部屋。
「適当にくつろいでね。」
そう言われて腰を下ろしてすぐ、私は自分の身体に違和感を感じました。
体の奥が熱いような、疼くような。自分でもそわそわしてしまうような。
そう、初めて包まれる部屋いっぱいの彼の匂いに私の身体は興奮していたのです。
しばらく映画を見たりお茶を飲んだりして過ごしましたが、私の興奮は一向に収まらず…
今日はそんなつもりじゃなかったはずなのに、雄太君がいつ私に触れてくれるのだろう、私も雄太君に触れたいという気持ちが抑えられなくなってしまいそうでした。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、2本目の映画が終わった時、雄太君の手が私の手にそっと触れました。
その瞬間、全身に電気が走ったように私の身体は熱くなり、その後はもう頭が真っ白でした。
決してテクがあったわけではなかったと思います。ぎこちなくて、探り探りで。
しかし、私の身体は悦び、間違いなく今までで一番濡れてしまっていました。
そんな初体験から、もう私は雄太君の体臭の虜でした。
一緒にいると言い知れない多幸感に包まれ、どんどん彼にハマって行きました。
友人の中には私をB専と呼ぶ人もいました。
しかし、誰がなんと言おうと私は雄太君と一緒にいたかったです。
私にはないような純粋さや筒抜けに優しいところ。
どんどん彼のいいところが見えてきて、日に日に惹かれて行きました。
なんといっても、雄太君とのセックスは本当に最高でした。
決してそれだけではなかったのですが、私の中で彼との交際の意義の大部分はここにあり、『体目当て』と言われても仕方ないような、会えば必ず私から何回も求めてしまう交際を続けていました。
そんな幸せな交際も、2年半で終止符を打つことになりました。
あろうことか、私は雄太君に振られてしまったのです。他に気になる子ができたそうです。
私は泣きました。泣いてすがって思い出すのも恥ずかしいような醜態を晒しました。
しかし、そんなことで気持ちが戻って来るわけもなく、雄太君は私の下を去りました。
その後私は、完全なる『都合のいい女』になり下がりました。
プライドもくそもなくて、雄太君と会えなくなるなんてどうしても受け入れられなかったのです。
雄太君も優しさから私を拒絶することはできないようでした。
そして、何年間もの長い時間私たちは傷つけられたり傷つけたりしてつかず離れずの関係を続けていましたが、やがて私たちは少しずつも大人になり、徐々に別々の道を歩み始めました。
最後に彼に会った時のこと。
その時には私たちの関係性もだいぶ薄まっており、1年ほど間が空いての再会でした。
そんなにも長い間会っていなかったにも関わらず、彼の部屋に立ち入ると気持ちの高揚を抑えられない自分がいました。
しばらくの間洗っていないであろう布団と梅雨の湿気がジメジメとした匂いを放っていて、それが私を最高に興奮させました。
こんなことは他の誰とも経験したことがなく、後にも先にも彼だけでした。
体臭と本能の関係性
後に私は、あるときふと友人に話しました。
それなりに恋愛経験を積んでも二度と感じることのなかったその感情を。
いつ思い起こしても不可解なその経験を。
友人も興味深そうに私の話を聞いてくれ、一緒にこの現象についてネット調べてみたのです。
すると、こんな情報を目にしました。
人間の体臭は遺伝子レベルで構成されているので、その人の体臭が好みということは本能的にその人と子孫を残したいということ、といった内容でした。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/226565?page=2
私はすごく驚きました。
こんなに露骨にそのことを実証できる人に出会えていたことに。同時に、大いに納得しました。
男性も女性も、香水やコロンでセクシーさを香りで演出する人は多いです。
しかし、実は本当に最強なのは、自分の本能が教えてくれる「自然のままの体臭」なのではないでしょうか。
きっと私はこの先何年経って再会したとしても、雄太君の体臭に溺れてしまうのでしょう。
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Mai Mizuki
20歳で水商売の世界へ。何店舗かキャバクラやクラブに勤務し、22歳で歌舞伎町の店舗でナンバーワンに。その後結婚し、主人の仕事に帯同し数年間アメリカで暮らす。現在は母業の傍らフリーライターをし、日々勉強中。
Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash