恋に落ちる瞬間、相手に恋愛感情を抱いたまさにその時……いったいどんな擬音語を思い浮かべますか?
「ズキュン!」とか「トクン……」とかでしょうか?
いやぁ、やっぱり「ドキッ」じゃないですか? 恋に「ドキドキ」はつきものですからね。
事実、異性をドキドキさせることが得意な人はモテますよね。
でも、「そういう人と結婚したいか」というと、そういうわけじゃないのがむずかしいところ。
だって結婚したいのって、むしろ気を抜いても許してくれる人ですもん。
恋愛に必須なのは「ドキッ」とするトキメキ
恋愛に必須なのって、やっぱり「トキメキ」だと思うんです。
トキメキがなにかって? それを言語化するのはなかなかむずかしいですね。
「相手を恋愛対象として認識し、特別な存在として意識させられる瞬間」とでもいいましょうか(この「させられる」というのがポイントですよ!)。
で、この恋愛に必須の「トキメキ」が発生したときの効果音が、「ドキッ」なんですね。
恋愛はお互いを恋愛対象として認識することが大前提なので、「ドキッ」とする瞬間が必要なわけです。
この「ドキッ」をつくりだすのがうまい人は、それだけ多くの人に恋愛対象として認識されるわけだから、当然モテます。
わたしは防御力が低いので、「かわいいね」とさらっと言われたり、「心配だから送るよ」なんて言われたりしたら、わりとすぐに「あっ……」と意識します。ええ、チョロいんです。
女をすぐにドキドキさせちゃう罪な男、いますよね。
なんやかんやいって、そういう人がモテるわけです。
「よく見られたい」と思う相手とは結婚できない
でも、結婚するとなれば話は別。
これは持論ですが、結婚に「トキメキ」はそこまで必要ありません。
もちろん、相手を恋愛対象として意識し、恋愛感情をもつことは必要です。
でも、トキメキというのは、相手から「男」を感じるということ。
言い方を変えれば、自分のなかの「女」の部分を意識するということでもあります。
そうすると、「相手によく見られたい」と思うんですね。
かわいく見られたい、好みの子だと思われたい……そうやって、自分をよく見せようとするんです。
恋愛において、自分をよく見せるための努力は悪いことじゃありません。
しかしそれが結婚となると、話が変わります。
結婚したら、相手と四六時中いっしょにいるのですから、いちいち相手に「男」を感じて自分のなかの「女」を演出してたら、身が持ちません。正直、面倒くさい。
結婚するのであればむしろ、女をサボっても許される相手がいいんです。
恋愛関係と結婚生活では相手に求めるものがちがう
「女をサボる」というと、誤解を招くかもしれません。
とはいえ、デートのときは化粧ばっちりでガーリーな格好をしている女性だって、家ではすっぴんでジャージを着て、あぐらをかいてポテチを食べていることもあります。
結婚相手にはそういう部分も受け入れてもらいたいし、受け入れてもらわなければ一緒に生活できないのです。
一方で、相手もわたしに対して常に格好つけている必要もありません。
「かっこいい頼りになる男」を演出しなくていいのです。
お互いが「自分をよく見せたい」という見栄を張らずに、そのままの自分でいられる相手。
緊張せずに安心できる関係性。そういう人と結婚したいし、すべきだと思うんですよ。
でも、「男として」「女として」強く意識しなければ、そもそも恋愛がはじまりませんよね。
つまりどういうことか?
まずは相手をドキドキさせて恋愛関係になる必要があるけれど、結婚へと向かうには、「ドキドキ」から「一緒にいてほっとする」関係性に変わっていかなきゃいけないのです。
「ダメなところがかわいい」と思えたから結婚した
「当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、「最初は恋愛対象として意識させ、そこから素の自分をさらけ出してもらえる関係性に変化していく」のって、結構むずかしくないですか?
だって、恋愛の入り口って、自分をよく見せてナンボじゃないですか。
そこでハードルを上げておきながら、少しずつハードルを下げて、それでもがっかりされず、それどころかさらに好きになってもらうって、至難の業だと思うんですよ。
でも、それをやってのけるから「結婚」にいくわけで。
いやぁ、どうすればいいんでしょう。自分の場合はどうだったかな。
改めて考えてみると、「ダメなところがかわいい」と思えたから結婚した、とはいえるかもしれません。
相手の靴下に穴が空いていたり、ちょっと太ったりしても、嫌な気持ちになるどころか笑いながら「なにもーかわいいなー」と思える。
格好つけていない彼を見ると、むしろ心を許してもらってるみたいでうれしい。
そうやって、「背伸びしない彼」を受け入れ、かっこよくない部分も許せちゃう、と思えたから、結婚したのかもしれません。
相手もきっと同じです。わたしがいびきをかいたり、二日酔いで髪がぼさぼさのままゴロゴロしているのを見ても、「まったくも~」とほほえましく思えたから、結婚してくれたのでしょう。
かっこ悪い瞬間でも笑いあえるから「素」を出せる
では、かっこ悪い瞬間に立ち会ったとして、相手に対して「がっかりするとき」と、「かわいいと思えるとき」って、なにがちがうんでしょう?
わたしはそこに、「笑い」があるかどうかだと思います。
前髪を切りすぎて明らかにおかしいとき、気まずそうに「大丈夫だよ」とフォローされるより、「なにそれ!」って笑ってくれたほうが楽なんですよね。
そしたらこっちも、「最悪だよ~」と笑える。
記念日のためにレストランを予約したのに、道に迷って間に合わないかもしれない。
小走りでレストランに向かいながら、「せっかくオシャレしたのにー!」「いやまぁ、ご飯前に運動しておなか空かせておこうよ!」と笑いあえる。
本来なら避けたい、かっこ悪くてツイてない状況でも、一緒に笑い会えればそれは楽しい思い出になります。
そうやって「悪いことを笑い飛ばす」ことを積み重ねることで、相手のダメなところもかわいく見えてくるし、自分のダメなところも笑って受け入れてもらえる安心感をえられるのです。
逆に、「前髪を笑われた!」と不機嫌になったり、「なんで道に迷うの?」と相手を責めたりすれば、「かっこ悪いところは見せられないんだ」と思ってしまいますよね。
そうすると、四六時中一緒に暮らす結婚生活はムリだなぁ……となるでしょう。
結婚のためには「ドキドキ」から「ほっとする」への移行が必要
恋愛のスタート地点では、自分のいいところを見せたいですし、お互い少し気を張っているところもあります。
相手を異性としてバリバリに意識しているからこそ、相手を「ドキッ」とさせられる、という側面もあるでしょう。
でもそういった関係性をずっと続けていくのは、やっぱり疲れちゃいます。
本当の自分でいたほうが楽ですからね。
そこで、ダメなとき、かっこ悪いときにこそ、お互い笑い合えるかが重要になります。
嫌悪にならずそんな状況も楽しめたら、「こんな自分でも受け入れてくれた」とほっとしますから。
恋愛するなら、異性として認識するドキドキが必須。
でも結婚するなら、自分を取り繕う必要がない、ほっとする相手。
恥ずかしくてつい不機嫌になったり、バツが悪くて言い訳しそうになったりする「かっこ悪い瞬間」もいっしょに楽しむことを意識すれば、「ドキドキ」する恋愛相手から、「ほっと」する結婚相手として意識してもらえるようになるかもしれません。
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プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)
91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)
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