「仕事で疲れてる」は妻・彼女を怒らせる最悪の地雷ワード

出典:政府広報オンライン「暮らしに役立つ情報

 

男性が彼女・妻を怒らせる最悪の地雷ワードに

「仕事で疲れてるから、ゆっくりさせてほしい」

というものがあります。

貴方もいったことがあるのではないでしょうか。

 

さらに、夫のこの発言に対して妻が文句を言うと、

「夫の仕事に理解のない女」

になってしまいます。

口うるさい、夫にストレスを与える「悪い妻」だと。

 

でも、本当にそうでしょうか?

この言葉にイラッとする女は、夫の仕事を理解せずワガママを言っているだけでは決してありません。

 

女は男の機嫌をとるためにいるの?

 

「俺は仕事で疲れてるんだから、家ではゆっくりしたいんだよ。」

「俺は外で仕事をしてるんだ。そっとしておいてくれ。」

 

わたしのまわりにも、こういう発言で妻を怒らせる男性は多くいます。

わたし自身、なにかを話し合いたくても、夫に

「今日は仕事で疲れてるから」と言われることがありました。

 

「共働き時代」なんて言われてはいますが、結局は女性が多くの家事を担い、男性が家計の大黒柱であることが前提となっているのが現実です。

収入の多寡にかかわらず、男性の方が労働時間が長い、体力的にキツイ、ということも多いでしょう。

「男は外で働く」という認識がいまだに根付いているぶん、「家庭には癒しを求めたい」という男性側の気持ちもわかります。

専業主婦が当たり前だった時代では、外で働く男性を支えるのは女の仕事でしたしね。

「内助の功」というやつ。


でもそれって、結局は

「女はいつもニコニコして、男の機嫌をることが仕事」

っていう価値観なんですよ。

 

仕事で疲れてるのはわかる。

でも妻には妻の事情があります。

 

・じゃあいつなら疲れてないの?

・平日は仕事で忙しくて、休日は休みたいなら、わたしたちの問題は何曜日に話すの?

・仕事と家庭内の話はまったく別じゃない?

 

こう問われて、どれだけ反論できる人がいるでしょうか。

 

都合のいい家庭生活を期待する男の方こそ地雷だ

 

ちょっと喧嘩腰になってしまいました。すみません。

ただ、仕事で疲れていることと、恋人間や夫婦間で話し合うべきことがあるのは、まったくちがう話ですよね?

夫が仕事で疲れているから、妻はご近所トラブルや義両親からの嫌味に耐えなきゃいけませんか?

子どもが落ち込んでるのに、夫は寝ててもいいんですか?

つまり、仕事は大事だけど家庭は大事じゃないってこと?


世の中の女性はこう考えて、貴方にキレるんです。

 

厳しいようですが、これは

「お前との関係改善や家庭を円満にするために努力をするつもりはない。仕事で疲れた俺を癒す都合のいい女になれ。」

という宣言と同じです。

たとえそんな気はなくとも、言っていることはそういうことなんです。

 

そう言われて、

「そっかぁ疲れてるのかぁ。じゃあわたしが全部我慢して癒してあげるぞ!」

なんていう人、どれだけいるんでしょう。

 

「仕事を理解しろ」と求めるのに、こっちの事情は理解しようとしてくれない。

それじゃ怒るのも当然です。


何度もいいますが、

「家で面倒ごとは勘弁してくれ」

という気持ちもわかります。

だれだって、疲れているときやゆっくりしたいときはありますからね。

 

でもそれは共働きはもちろん、家で働く専業主婦だって同じなんです。

「あーうるせーな」といつも対話を拒否されたら、だれだってムッとします。

 

仕事が忙しくとも、少しはわたしのことも考えてほしい

 

こんなことを書くと、

「仕事で疲れてるのに、話し合いまで強制するつもりか」

「オレの都合は無視して、家の面倒ごとも対処しなきゃいけないのか」

と思うかもしれません。


わたしはなにも、

「どんなに疲れていてもこっちの話を聞け」

とまでは思っていません。

そんなワガママな女性なんて少数派でしょう。

まぁワガママな人もいるかもしれませんが、それはまた別の話ですし。

 

「今週は仕事で忙しいから来週改めて話そう」

「週末に全部片付けよう」

などのように、言えば良いんじゃないでしょうか。

それなら妻だって理解を示せます。

 

そう言えばたいていの女性は、

「じゃあ少し待ってるから、改めてゆっくり話そうね。仕事お疲れ様。」

と言うでしょう。

でも、

「話し合う気はない。俺は疲れているんだからお前は黙れ。」

では、こちらも納得できません。

 

「家ではゆっくりさせて」

という発言のウラに、

「仕事で疲れた俺を癒す従順で都合のいい存在でいろ」

という考えが透けて見えるから、腹が立つのです。

 

つまり、

「ちゃんとわたしのほうも見てよ」

「どうでもいい感じで言わないで」

というだけ。

もっと端的に言えば、

「仕事だけじゃなくてわたしのことも大事にしてよ」

なんです。

 

「仕事」を理由に対話拒否を続ければ、家庭は壊れる

 

仕事が忙しくて家庭を顧みず夫婦関係が壊れてしまう。

よくある話ですね。

「仕事で疲れているから家ではゆっくりさせてくれ」

という発言は、まさにそれなのです。

 

仕事に注力していることが悪いわけではありません。

でも、仕事が忙しくとも、せめて

「君と向き合う気持ちはある」

という姿勢を示すのが、夫が示すべき誠意なのです。

 

「仕事で疲れているから家ではゆっくりしたい」という言葉はこれほどまでに、相手を傷つけ、我慢させています。

あなたが家でゆっくりするために、パートナーにしんどい思いをしろといってるんです。

やっぱり、ふたりとも家では心から安らげないと。

結論。

つい、「家ではゆっくりしたい」という言葉が口をつきそうになったら、

「改めて、この問題と君のためにゆっくり時間をとるよ」

というのが正解です。

そうしなければ、やがて

「仕事ばかりで家庭を大事にしてくれなかった」

と別れを告げられることになるでしょう。

 


プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)
91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。

Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。

ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。

著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)