ラブホといえば、“若者のセックスの場所”・・・は、もう昔のはなし。
いま、「大人のラブホ利用率」が高いんです。
私の友人、30-40代の女性3人に聞き取り調査(そんな大したものではない)をしたところ、ここ1年以内のラブホ利用率は、なんと100%でした。
ラブホを利用する目的として、まともな回答をしたのは、新婚ホヤホヤのR。
結婚前も、お互いが実家暮らしだったため、逢瀬はラブホとのこと。
その理由は、聞くまでもなく
「両親がいる家で、激しいセックスはNG」
当時は、「毎回2時間のためにお金かかってしかたないよー」とのろけていましたが、結婚した今も、なぜかラブホを利用しているとのこと。
その理由は、
「新居のアパートの壁が薄くて、隣人のセックスが丸聞こえ」
これは、私も最近、似た経験をしました。
先日泊まったビジネスホテルでのこと。
深夜2時過ぎ、となりの部屋から、叫び声に近いあえぎ声と、壁にぶつける体位でのプレイが、時間とともに激しさを増していきます。
翌朝早く起きなければならない私は、涙目でテレビを爆音にし、悶々としながら布団にもぐりこみました。
その点、ラブホは防音完備、照明や雰囲気もバッチリなので、誰に気を遣うこともなく、安心して行為に没頭できます。
ビジネスホテルやシティホテルは、そこまで壁が厚くないので、となりの宿泊客の安眠のためにも、激しいセックスはご遠慮ください。
もう一人の友人Lは、「だれかに顔を見られたくない」という理由でラブホを使うそう。
確かに、シティホテルは開放的なフロントスペースに、コンシェルジュが満面の笑みで待ち構えています。
デイユースとはいえ、ダブル不倫でエッチしに来てるのに
「ご入用でしたらなんなりとお申し付けください」
と言われると、恥ずかしさと後ろめたさで帰りたくなります。
ラブホならば、薄暗いフロントと客室パネルで、有人のフロントでも顔は見えません。
たしかに、人の目が気になる人は、ホテルの敷地内にさえ入ってしまえば、恐れるものはありません。
しかも、Lも相手も既婚者なので、なおさら他人の目が気になる様子でした。
不倫たるもの、場末のラブホで禁断の愛を確かめ合うのが醍醐味。
「ゴージャスさや快適さは一切求めない」と、Lは誇らしげに語っていました。
10~20代の頃、おしゃれなシティホテルで一晩過ごすことが、女にとってのステータスだと信じていました。
しかし、年を重ねた今、逆にラブホのこじんまりとしたチープ感が、アラサー以上のお姉さまたちにはウケるようです。

出典:文化庁「メディア芸術カレントコンテンツ」
ラブホ経営者に聞く、最近のラブホ事情
お世話になっているG社長は、新宿界隈のラブホテル王の異名を持つ男。
コロナ禍で一時、利用者は減ったそうですが、ここへ来てまた客足が伸びてきています。
ラブホという場所は、単に男女がカラダを求めあうだけでなく、男×男、女×女、デリヘル、女子会など、利用目的は多岐にわたります。
とくに、防音やライティングが完璧なラブホは、女子会ニーズが高く、インスタ映えを狙った女子たちで人気です。
しかし、なかには悩ましい状況、いや、惨状となることがあるそう。
それは、男×男のカップルの情事の後のこと。
全員ではありませんが、ラブホへ訪れる男性カップルが愛をはぐくむ場合、合体する部分の「本来の機能」を理解する必要があります。
そう、ゲイカップルの場合、アナルセックスをします。
このアナルセックスの準備では、直腸の掃除をしなければなりません。
これがラブホ経営者を悶絶させるのです。
それがシャワー浣腸、シャワ浣と呼ばれるものです。
具体的には、シャワーヘッドを外し肛門へお湯を流し込む作業です。
ゲイカップルの宿命とは言え、お風呂は当然、大便だらけになります。
匂いも簡単には取れません。
当然ホースもアナルに挿入されたわけで、これをそのまま「体を洗うシャワー」として使うワケにはいきません。
つまり、カップル退室後、ホテルスタッフ総動員で大清掃を敢行することになるのです。
さらにほとんどの場合、ベッドの上も“ブラウンカラー”に染まります。
シーツの交換は毎回しますが、なんと言ってもニオイがとれないそう。
最低でも半日、ニオイがキツイと24時間は換気をし、消臭対応するそうです。
その間、お客さんを入れられないため、経営者としては悩みのタネです。
ラブホの経営者が、
「差別はしたくないが、ゲイは来るな!迷惑なんだよ!」
と言いたくなる気持ちも、わかるような気がするのではないでしょうか。
しかしそれでも、彼らは愛を確かめ合うためにラブホへ足を運びます。
「LGBTに寛容なラブホでありたいよ…」と、G社長は肩を震わせながら静かにつぶやきました。
ラブホでの不思議な現象は、雨の日や雪の日に起きます。
G社長は毎日、欠かさず天気予報をチェックし、雨だと舌打ちしながら木刀の準備をします。
なぜでしょう。
カップルたちは、雨や雪が降ると、自然と気持ちが盛り上がるのか、はたまた、自然の恵みに心和むからか、「窓を開放したがる」そうです。
え?なんで?と思いますが、なぜかそのような傾向にあるとのこと。
それで、なぜ木刀?の答えを教えてくれました。
「雨の日はさ、となりのビルの非常階段に、盗聴マニアが来るんだよ。そいつら追っ払うための木刀」
なんと、カップルたちの営みを、となりのビルの非常階段から盗み聞きする人らが集まるのです。
つまり、雨の日は窓を開けてセックスするカップルが多い、ということを、盗聴マニアたちは知っていたのです。
そういえばその昔、ものすごく雪が降る日にラブホへ行ったとき、彼がノリで
「吹雪見ながらエッチしようか」
と言ってきました。
そこのラブホの窓は全開にならず、半分だけ開いたのですが、横殴りの雪が室内に吹きすさび、速攻で閉めました笑。
大切なお客さんの愛の営みを守るため、セコムではなく、G社長が木刀を振るってホテルを守るのでした(ちょっとちらつかせるだけ)。
アラサーアラフォーのラブホ珍事件
最後に、冒頭の友人らから聞いた、ラブホでの珍事件を紹介します。
まずはダブル不倫中のLの話。
今の彼と付き合うきっかけとなった最初の夜、ラブホへ入り部屋へ向かう途中で、清掃員の女性と出くわしてしまいました。
こちらはとくに気にせず、道をゆずろうとした瞬間、清掃員の女性がその場でバッタリ倒れたのです。
「・・・・・」
明らかに、「死んだふり」をしてくれたようで、その演技に失礼のないよう、静かに横を通り過ぎて部屋へ入ったそうです。
状況が状況ゆえ、変に関わることもできず、なんとも気まずい空気が流れたことは想像に容易いでしょう。
もう一人の友人Rは、なんと、ラブホからUber Eats(ウーバーイーツ)を注文してみたそうです。
しかし、部屋まで料理を届けることはホテル側が許可せず、かつ、フロントに受け取ってもらうことも拒否され、しかたなく彼が入り口まで受け取りに行くことに。
注文したのは中華料理。
強烈なガーリック臭を放つチャーハンを抱えながらエレベーターに乗ると、タイミング悪く別のカップルと一緒になってしまいました。
気まずい沈黙とガーリック臭のダブルプレッシャーに押しつぶされながら、彼はなんとか部屋まで帰還しました。
食事を注文する際は、ホテルに備え付けのメニューでどうにかしましょう。
目的が明確な点ではラブホ>シティホテル
今回ラブホ事情を聞いた友人の3人目は、ワンナイトラブの達人です。
いい年して、なぜシティホテルではなくラブホなのか尋ねると、
「雰囲気づくりとか、回りくどいことしなくていいから、セックスすることを明確にするの」
ラブホへ入ることで、ワンナイトラブのスイッチがオンになるとのこと。
さらに、ラブホであれば“カラダ一つですべてが足りる”とも。
「コンドーム、ローション、大人のおもちゃ系、アメニティグッズ、すべてがラブホには揃ってる。シティホテルじゃ、ローターなんて置いてないでしょ笑」
なるほど、そのとおりです。
ラブホは、セックスをする場所なのだ、ということをきちんと認識しておくことが、一夜限りの関係を上手に使いこなすコツなのかもしれません。
思い返せば高校時代、年齢的にはNGなわけですが、私服の高校だった私は、部活帰りに彼と自転車でラブホへ突入していました。
それも今となっては青春ですね。
大人になったいま、またラブホもいいな、と思えてきました。
だれと行こうかな~。
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炭汁稲門子
学生時代は麻雀で稼ぎ、卒業後はスポーツ新聞記者として三競オートも手掛ける。
今は風俗に詳しい士業者。
その筆致とは裏腹に、内田有紀似の美人。
Photo:tara hunt