「ずっとあなたが好きでした」オッサンの積年の告白など、ただただキモイだけである

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(出典:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話 #9110へ」

 

「あの時は言えなかった、でも、実は僕はずっと、あの頃から変わらずあなたのことだけを想っていたんです。」

 

「気づかなくてごめんなさい。こんなに素敵な人がこんなにも想ってくれていたのに・・・。」

 

・・・などと、なるわけがない。

現実は、ただただキモいだけである。

今日は、そんな勘違いしたおっさんどもの話をする。

 

イタズラ電話の相手は分かっていた

 

就職で東京に来て何年か経った頃から、携帯に定期的にイタズラ電話がかかってくるようになった。

夜にかかってくる「お姉さんパンツ何色?」系のやつである。

 

パンツの色を聞かれたことはないが、

 

「ねえ、今何してんの?」

 

と小声で言ってくるやつ。

 

小声なもんだから、息遣いが聞こえてきて吐き気を催すレベル。

 

これ、結構歳いったおっさんよね。

しかも、わたしの名前を呼ぶのである。知り合いやん。

やりそうなオッサンが一人おるもん。Uさんやん。

今50歳くらいになったんかな?

 

Uさんは学生時代、バイト先で知り合った人である。

わたしは大学卒業後、結果的にUさんの会社の系列会社に就職した。

同業者になってしまったのである。

 

で、Uさんは仕事で東京に来ることが多く、わたしの勤務先にもオッサン友達がいるので、上京するたびにだいたい一緒に呑んだくれてる。

 

それは勝手にやってくれればいい。

しかし、決まって夜中に電話をかけてくる。

 

「今お前の会社のSと呑んでるんだけど、来ない?」

・・・アホか。

誰が0時過ぎに、メタボジジイ2人が呑んでるところに喜んで出て行くかよ。

時給1万円でも行かねーよ。

 

というので、一度も行ったことはない。

途中から、電話じたいを無視するようになった。だいたい時間的に非常識だろ。

 

そのガチはアウト

 

それから、しばらくして。

飲みの誘いの電話は来なくなった。

代わりに、件のイタズラ電話が2、3か月に1回かかってくるようになった。

 

最終的には、番号非通知からの電話には出ない、と決めて、なんとなく解決した。

 

そこからまた、しばらくして。

東京出張だからというので、今度は普通の時間に食事の誘いが来た。

 

まあ仕事の話もあるし、1回くらいいいか、と思って出かけて行き、近況報告なんぞしていたのだが、とんでもないことを打ち明けられたのである。

 

「あのね、今日呼んだのはね、言わなあかんことがあって」

「はあ」

「やっぱりお前、いつまで経っても可愛いな」

「そうですか?ありがとうございます。」

「俺、あん時はさ、お前に彼氏がおったから言いたくても言えんかった。

でも、あの時からずっとやっぱり、お前のことが好きや。

今日会って確信したわ。」

 

「・・・・・・」

 

「あの時から」って、もう20年近く前のことやん?

この人何言ってんの?

いかにも彼女とかできなさそうな脂ぎったオッサンが、今頃それ言ってどうすんの?

っていうか今もわたしパートナーいるんで。

 

っていうかいうか、聞きたくもない話やでそれは。

これまでは少しでも「先輩」だと思ってたけど、もう「キモいオッサン」としか思えねえ。

 

そしてその後が最低なんである。

店を出て、

 

「ホテル行くぞ」。

 

ハァァぁぁぁぁぁぁぁ?????

 

と言ったが早いか交差点でタクシーを止め、腕を掴まれて引き込まれそうになりながら押し問答していたら、信号が変わってしまった。

交差点のど真ん中に立ち往生する、単なる迷惑なタクシーである。

 

なんとか振り切って、走って逃げ帰った。

 

こっちは20年もお前のことだけを考えてきたんだ!

せめて一発ヤらせてくれたら自分の気が済む!

付き合ってくれなんて言わないから思いを果たさせてくれ、と。

 

ワインボトルで後頭部殴るぞオッサン。

 

それ以降、連絡もイタズラ電話も途絶えた。

二度とわたしの視界に入らないでほしい。

 

2軒どなりの気さくなご夫婦

 

ちょうど似たような時期のことだったと思う。

 

当時わたしは、良い物件を見つけて新築分譲マンションに住んでいた。

 

賃貸と違って、分譲の場合は管理組合なんかもあるし、まあ都心の割には住民同士ちゃんと挨拶もするし、何かあったら気軽に話す環境。

 

わたしの部屋の隣は独身サラリーマン。

そのもう一つ隣は、小さいお子さんのいるご夫婦。

奥さんのお母様も同居の模様だった。

 

特にこのご夫婦は

「近所づきあいを大事にしたい」

気持ちが強く、会えばよく喋る人。

廊下の掃除をしているときに立ち話していると、奥さんに

「この人(旦那さん)はすごくお酒好きなんだけどわたし飲めないから、時々晩酌相手してやってくださいよー」

と言われた。

 

ほぅ・・・と思ったけれど、わたしはあまり近所づきあいが好きじゃない。

だからのらりくらりと逃げていた。

 

しかしこの旦那さんがうるさい。

顔を合わせる度に「いつ飲む?」って聞いてくる。

 

のらりくらりと何年かかわしてきたけれど、流石にこれは、1回くらいお邪魔しないと、ご近所だし変な空気になっちゃうな、と諦めてお邪魔することにした。

 

一度だけ付き合うか、と腹をくくった日のこと。

手ぶらではなんなので、ビールを持ってお邪魔した。

そしたら、いきなりの想定外である。

部屋にいたのは旦那さんひとり・・・なんでやねん。

嫌な予感しかしない。

 

これ、違うやん?こっちはてっきりお呼ばれで、ご夫婦とわたし3人で和気藹々と晩御飯、みたいに思うやん?

なんでオマエひとりなん?

 

聞けば、奥さんは仕事柄出張の多い人らしい。

かつ縁戚が入院していて、しかし面倒を見る人がいないので、時々子供を連れて仙台までお見舞いに行っているのだという。

まさにその日に呼びつけられた。

 

妻の留守中に家に忍び込むオンナ、みたいなそんなんやめてくれる?と思ったけれど、来てしまったものは仕方ない。

 

そして・・・何もないわけが無い。

いわく、

「このマンションに入ってきて最初に会った時にね、いいなーって思ってたの。そこからずっと思ってたの。この5年間。わかるこの気持ち?」

 

・・・わかんねーよ。

だから何なんだよ。

 

逃げ帰って、そこから地獄の日々が始まった。

 

だって嫌でしょ。

何にも知らない奥さんは相変わらずフレンドリーだし。

旦那は「次いつ飲む?」ってうるさいし。

なに、この昼ドラみたいなドロドロ。巻き込まないでほしい。

おたくの夫婦のセックスレスに、なんでわたしが巻き込まれなきゃいけないの?

 

そして、懲りない旦那。

LINEもブロックしたし携帯も着信拒否にしてあるのに、顔を合わせると

「もー、ブロックしないでよー」

である。

 

ほどなくして、イタズラ電話が始まった。

誰だかバレバレである。

 

「・・・ねえ、何してるの?」

「ねえねえ、セックスしようよー」

一升瓶で頭カチ割るぞ。

 

自慰行為に巻き込まないでほしい、キモいから。

 

お前らただ単にヤりたいだけじゃん、というのを置いといても、

「俺はこの時を何年も待ってたんだー!」

っていうのって、完全なる自慰行為でしょ。

何年も思い続けられる俺って一途でしょ?

いい話でしょ?

って言いたいのかもしれないけど、申し訳ないがわたしはそんなことを頼んだ覚えはない。

「知らんがな」である。

顔面偏差値考えろよ。

なに自分に酔っちゃってんの?後先も考えず。

 

そういう風に言えばほだされると思ってんのかも知れないけど、逆、逆。

そういう気持ちがあることを知ってしまうと二度と関わりたくなくなる。

 

「え、知らなかった、そんなに前から好きでいてくれたなんて・・・」

ってなるのは、ごくごく一部のイケメンだけ。

というか漫画だけだ。

いい年して、現実との区別をつけろ。

 

で、こうやって二度と話すことすらなくなる関係になっちゃって、あなたたちはそれで良かったの?

そういうのは、墓場まで持ってイクべきだ。

 

世の中の勘違いしているオッサンども。

本当に警察に突き出されんぞ。

 

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<うさぎ66号>
京都大学理学部在学中から夜の世界を渡り歩く、超高学歴のGカップ痴的災女。
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