ある日、突然裁判所から手紙が届き、自分が訴えられたことを知った男の裁判です。
男が訴えられた理由は7か月前の朝方、クラブで遊んだ後の出来事でした。
ホテルの裏口に立っていた女性をナンパして、キスをしたのですが、裁判では
「その時舌は入っていたのか?」
「嫌がっていたんじゃないか?」
ということが争点になりました。
7か月前の朝方の男女の口内で起こった出来事について、裁判所で真面目に話し合われました。
「税金使って何をやっているんだ・・・」
という気持ちになりましたが、この裁判はとても興味深く、傍聴していて引き込まれるようでした。
弁護士による名推理も飛び出して
「そんな人、いるよね!」
と納得してしまいます。
人間の心理に気づかされた貴重な体験でした。
モテる男は酒と音楽が好き
事件名「強制わいせつ」の裁判を傍聴しました。
強制わいせつ事件では悲惨な内容を聞くかもしれません。
覚悟して法廷のドアを開けます。
過去に強制わいせつの事件を傍聴したときは、被告のあまりに身勝手な行動に怒りを覚えたことがありました。
さて、今回はどのような事件なのでしょうか。
被告人席に座る男性は20代の男性。
背が高くがっしりとしていて、顔も色白で涼し気なイケメンです。
案の定女性にはモテるようで「彼女に困ったことはない」と証言していました。
なぜ、そんな彼が強制わいせつのような事件の被告人になっているのでしょうか。まず被告人の身上経歴から話されます。
被告はスキーをやってきたスポーツマンであり、仕事もしっかりとやっています。
プライベートも充実していて、音楽とお酒が好き。
知り合いがいるクラブのイベントに手伝いに行っていた日の出来事でした。
軽くお酒は入ってましたが、手伝いだったので深く酔っぱらうことなく、夜明けの街を歩いていたのです。
時刻は朝の5時50分。
被告はトイレを借りようと以前働いていたホテルの裏口に向かいます。そこに立っていたのが被害者の女性でした。

被害女性はデリバリーヘルスで働く、いわゆるデリヘル嬢です。
この時は、ホテルでひと仕事を終えて、迎えの車を待っている所でした。
被告はナンパのつもりで話しかけます。
被告人目線ではイイ感じに会話が盛り上がってきたので、被害者の手を引いて人目の届かない場所に誘導。
そしてキスをして陰部を触りました。
そこに迎えの車がやってきてしまったので、連絡先を交換して別れます。
その後、何度か被告は被害者とデートの約束を取ろうとアプローチしましたが、結局再会することはありませんでした。
そして7か月が経過したころに訴えられてしまいます。
被告にとっては記憶にすらあまり残っていない出来事でした。
舌は入れたのか?真剣に議論する法廷
裁判では「合意があったのか?」が争点になりました。
検事「舌は入れたんですか?」
被告「確かに入れましたが、完全に合意の上でです!」

とある朝の、どこでも行われているような男女の営みについて、法曹三者が真剣に議論してました。
税金を使って、なんてアホなことをやっているんだ・・と思いましたが、万が一でも間違いがあってはいけません。
弁護士によると、過去に女性による虚偽の被害申告によって冤罪が起こっているようです。
後で調べてみたら2008年に大阪で、女性の虚偽の被害申告により、6年も男性が服役してしまうという事件がありました。
性被害者は深刻なトラウマを受けるものですが、冤罪は被告人の人生を破壊してしまいます。
絶対にあってはいけません。
ですので、慎重に議論するのは当然の事なのです。
残念ながら傍聴できませんでしたが、この事件では被害者も証言台に立ち証言していたようです。
その内容については
「被害者の証言について些細な変成は仕方ない」
と検察が言っているので、あまりハッキリとした内容ではなかったと思われます。
そもそも、この事件の発端はただの笑い話だったのではないか?
と弁護士が話し始めました。
そんな出来事が、なぜここまで大事になってしまったのか?その理由について、名探偵のような推理が弁護士により披露されます。
名探偵弁護士!
「被告はクラブ帰り、被害者は仕事明けで開放的な気分でした」
と弁護士が話し始めます。
開放的な気分により行為に至ってしまいましたが、迎えの車内にて冷静になり、被告に怒りを覚えた被害者。
これを笑い話にしようとデリヘルで働く友人にラインで報告します。
その内容を交際していたホストにも送ってしまいました。
このラインの内容はなぜか削除されていたので証拠として上がっていません。

弁護士「被害者は行為を誇張して話し、交際相手の男性に怒られてしまい、強引にキスされて陰部を触られた、という話にした可能性があります。」
なるほど、弁護士としてはこのような方針で攻めれば、「推定無罪」を勝ち取れるかも知れません。
女性であれば、間違っても
「ナンパしてきた男と合意の上でキスした」
などと、交際中の彼氏に言えないはずです。
この弁護士の推理には、一定の説得力がありました。
そして彼氏であるホストは「警察に行け」と言います。
当然でしょう。自分の彼女が強制わいせつ、つまりレイプされたと言っているのですから、普通だったら怒ります。
弁護士はさらに、
「おそらく被害者は嘘をついてコミュニケーションをとるタイプだと思われます」
と推理します。
その証拠として
「被害者が警察の固定電話の番号を調べて連絡している」
ことをあげます。
「110番ではなく固定電話だったのは、あくまで大事にはしたくなかった被害者の心情がうかがえる」
と弁護士は名探偵のように推理します。
しかし裁判は紛糾し
検察「異議あり」
裁判官「証拠に基づかないので止めて下さい」
と止められてしまい、弁護士の発言は終わってしまいました。
裁判員裁判だったらこのような推理も有効だったかもしれませんが、法律のプロ相手には無効だったのでしょう。
ですが、被告や傍聴人を納得させる効果は充分にあったと思われます。
この事件の被害者がその様な人物とは断定できませんが、男女問わず、かまってほしくてウソをつく人がいます。
そしてウソはどんどん膨らんでいくものです。
特にウソと言い出せなくなるような状況の場合、引き返せなくなってしまうこともあるでしょう。
それが正式裁判になるまで大きくなることだってあるのではないでしょうか。
遊びは軽く身持ちは硬く
女性と気軽に話すことが出来なかった童貞時代、この裁判を傍聴していたらもっと明るい人生を送れたかもしれません。
この裁判の被告はクラブ帰りにナンパしてキスしてしまうようなプレイボーイで、遊びの上手なタイプです。
彼のように軽く遊びに出かけたり、女の子に話しかけたりできればと思うと実にうらやましいと感じます。
女の子が好きなのならば、もっと気軽に話しかけたり、被告のように遊びに出掛ければいいんです。
そこでかわいい女の子に話しかけたり、連絡先を交換すれば楽しいことがあったでしょう。
自分に正直に、かわいいなと思ったのなら勇気を出して、女の子とコミュニケーションしましょう。
それは犯罪でもなんでもありません。慣れの問題だと思います。
被告の災難はたまたまひっかけた女の子がちょっとめんどくさいタイプだったことでしょう。
被告が被害者の陰部を触ったりしなければここまで問題にならなかったかもしれませんし、フレンチキスまでだったら被害者も怒りを感じなかったはず。
そのあたりの「女の子が不快と感じない」範囲で遊び上手になりたいものです。
そして身持ちは硬く、行為は双方の合意をもって行いたいものです。
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野澤 知克
プロフィール:自営業(飲食店)を営みながら、ふとしたきっかけで裁判傍聴にハマった傍聴ライター。
現在は専業ライターとして、裁判所に通う毎日。
事件を通して人間の「生き方」と向き合ってます。
