恋愛、結婚、仕事・・・。
人生の節目節目で占いに足を運ぶ女性は少なくありません。
高額でも、当たると評判の占い師の店はあっという間に予約で埋まってしまいます。
自分の話を聞いてもらったり、自分のことを分析してもらったりする「時間」そのものが好きなのでしょう。
一方、男性はあまり占いに興味がありません。
男性は基本的に「主導権を握りたい」「自分の力で解決したい」という欲求を持った性だからです。
もし私が男だとしたら、占いができる男なんてうさんくさいと思うことでしょう。
しかし、占いは
「ある専門分野の知識をクライアントに提供してアドバイスするコンサルのようなもの」
だと言えば、男性の皆様の抵抗感は少しは和らぐでしょうか。
女性は、困っているとき助けてくれる男性にときめきます。
争い事などで心が弱っているとき、相談している地味系弁護士がやたらイケメンに見えて好意を抱いてしまうのと一緒です。
私はそれを「ヒーローマジック」と呼んでいます。
男性なら幼き頃、誰しも一度はヒーローに憧れたことがあるかと思いますが、日常生活にわかりやすいショッカーはいません。
悪者をやっつけてヒーローになりたくても、昨今の女性はやたら逞しく殺気立っていて怖いし、守りたい女性もショッカーもいないので、なかなかヒーローになれる機会がありません。
しかし、占いはあなたをヒーローにしてくれます。
なぜなら、「僕、占いにちょっと詳しいんです」と言うと、乙女モードな女子がわらわら集まってくるからです。
占いは、普段強気な女性から“しおらしい部分”を引き出してくれる有能なツールと言えるのです。
占いができるおっさんY氏(ハゲ)の話
数年前、通っていた地元のスポーツジムでY氏という一人の独身男性と出会いました。
40代後半、離婚歴ありの薄毛。
黒縁眼鏡をかけており、本人のファッションセンスやふるまい次第でオタクにもイケオジにもなれる、おぎやはぎの矢作さんみたいな外見でした。
そのジムの女性コミュニティの中でY氏は、「占いができる人」ということでちょっとした有名人でした。
私から見ても、その紳士的な態度と占いができるというミステリアスさで、独特の色気を感じました。
よく、恋愛相談をしているうちに熱心に話を聞いてくれている男性のことが気になってしまい・・
などという手垢がつきすぎて寒気がするテンプレ案件があります。
そんなテンプレ女子たちをY氏は裏で大量に釣り上げていました。
なんてったってこのおっさん、占いを介して女性から恋愛相談を受けまくりなのですから、当然と言えば当然です。
そもそも女性と濃いコミュニケーションを取る回数が、そこらへんのおっさんとはケタ違いなのです。
ジムの女性たちは、こぞってY氏のホロスコープ診断の結果が出るのを順番待ちしていました。
女性間のネットワークはすごいので、あっという間に評判が伝わります。
Y氏がチヤホヤされていることを知り、嫉妬するマッスルガイもいましたが、
「占いなんてくだらねえ」
とのたまえば、まわりの女性はシラけて彼の前から散っていくだけでした。
当時の私はハタから見ていて、女性がなぜこんなに占いに食いつくのか不思議でした。
Y氏は確かに存在感はありましたが、なんだか気取っていてあやしいし、皆が言うほど良い男かなあと疑問に思っていました。
ただ、しばらく観察してみてわかりましたが、おそらく女性にとって
「私が興味のない分野で私の知らない知識を語りまくる男」
はただのウザくてキモい奴になるのですが、
「私が興味を持っている分野で私の知らないことを知っている男」
はミステリアスかつ知的で頼れるイケオジと化するようなのです。
ついに私がY氏に占ってもらったときの話
好奇心旺盛にも関わらずあまのじゃくな私は、
「Y氏の占いなんて興味ないんだからねっ」
と意地を張っていました。
Y氏を意識している分、ジムで会うとなんとなく遠ざけてしまう始末。
私の友人はすでに占ってもらっており、彼女は「当たってる!」としばらく騒いでいたので、彼女を介して私とY氏はすれ違ったら会釈するくらいの顔見知りにはなっていました。
そんなある大雨の日の夜のこと。
ジムに来ているお客が少なく、マシンフロアにいるのが私とY氏のみという状況がありました。
Y氏は筋トレをしていて、私はランニングマシンで走っていたのですが、突然Y氏が私の隣にあるランニングマシンを使い始め、声を掛けてきたのです。
「こんばんは。今日、人少ないですね。」
その柔らかな物腰から、コイツ、ホントに女慣れしているなと一瞬警戒しました。
ハゲのクセに。
そのままどうでもいい世間話をしたのち、占ってもらった私の友人の話になり、彼女の性格の話などで話が盛り上がってしまいます。
結局私とY氏は、近くのジム会員御用達の居酒屋で一杯やることになりました。
ここまで来たらやることは一つ。そう、私の占いです。
Y氏は身なりがきちんとしていて清潔感があり、自分の身体に合った服のサイズとシンプルなファッションを熟知しているようでした。
前述した通り、Y氏はイケメンではないのですがある意味どうにでも転べる外見を持っています。
洗濯しまくって首元のゆるんだTシャツに乱れた髪ならオタクの人に見えるのですが、サイズぴったりの黒のタートルネックに整えた髪であればクリエイティブ系に見える人なのです。
薄毛ですが。
Y氏と対面して、「占いとはなんと恐ろしいツールなのだろう」と実感しました。
まず、「占いに詳しい」というだけで、女性の懐に入ってしまっています。
興味を惹きつけてしまっています。
さらに占ってもらうために、生年月日、職業、家族構成、恋人の有無、悩み事などを自分から、喜んで彼に提供してしまっているのです。
なぜ私は、初めて一緒に飲む薄汚いハゲに個人情報をぺらぺら話しているのか。
本当に不思議になりました。
世の男性は、気になる女性の情報を得るのに、非常に苦労します。
それをY氏は“秒”で、私を丸裸にしてしまったのです。
ここから後は、もう言いなりでした。
ホロスコープは生年月日と出生時間がわかればネット上のサイトに入力して細かいデータがすぐ出せますので、その場である程度のことは教えてもらえます。
「海王星が個人天体にかなりの影響を与えているので、ずっと変わり者扱いされてきたでしょう?」
そう言われ、心当たりがあるとやっぱりその場が盛り上がってしまいます。
思わず、「すご〜い」と言ってしまいます。
女性は相手との共感を重視しますので、“言い当てられる快感”というものがあるのでしょう。
さらにY氏は、手相も少し見ることができると言います。
「もし手に触れてよければ、見ます。」
と、調子に乗っているそぶりは見せず、どこまでも紳士を貫くではありませんか。
女性は、気軽に触れてくる男性には殺意を抱きますが、距離を取って丁重に女性扱いしてくる男性には好感を持ちます。
このような丁寧な許可どりからの身体接触は、かなりドキッとします。
勝気な女性なら特に、男性からの無許可の頭ポンポンはタイガーアッパーカットものですが、丁寧な許可どりからのソフトタッチは大変心地よく、素晴らしいと感じました。
占い結果のことを言うと、Y氏は西洋占星術とカウンセリング技術をとても勉強されているようで、調子に乗ったコンサル野郎や占い師にありがちな上から目線な物言いも一切ありません。
参考になった部分が多々ありましたので、とても楽しい時間を過ごすことができました。
私はY氏のホロスコープのマニアックな知識に興味を持ってしまい、少しの間Y氏に弟子入りしたくらいでした。
もう、Y氏がモテるのは仕方のないことだと認めざるを得ませんでした。
占いは狙い目のブルーオーシャン
もし少しでも占いに関心を持たれたならば、まずは雑誌などによくある12星座の特徴を知ることをお勧めします。
牡羊座から魚座までの12星座は実は人の一生を表しており、とても覚えやすくなっています。
「牡羊座は生まれたての赤ん坊のような性質を持っているから、怖いもの知らずで純粋。次の牡牛座では自分に五感があることを理解するから、芸術的センスがあってグルメ志向。双子座は外の世界に興味を持ち始め情報収集をし始めるから、知的好奇心旺盛。」
といった風に順々に覚えたら、12星座の特徴を覚えるくらい朝飯前です。
占いが好きな女性でもこういうことまでは知らない人が多いので、12星座の特徴をマスターしてそんなエピソードを話せるようになったらグッドです。
12星座を覚えたら、今人気の占いに詳しくなると良いでしょう。
「VOGUE」のウェブサイトで爆発的な人気が出た「しいたけ占い」で、自分の星座をしばらく毎週チェックしましょう。
しいたけ占いを男性が見ているというだけで、女性は軽くビビります。
まさか男性はいないだろうと思っていた女性のテリトリーにぬるっと入り込んでいるからです。
そしてこのしいたけ占いが意外と当たるもんだから、あなたはびっくりすることでしょう。
そこで「占いって面白いかも」と興味が持てれば、センスがあるかもしれませんので専門書などを調べてみてください。
ホロスコープだけでも良いのですが、手相は少しかじっておいた方がベターです。
私がY氏で体験した通り、手相が見られると自然な身体接触ができるので距離が縮まりやすくなります。
時間を持て余していたり、いろんなことにやる気が出ない方などは、占いは趣味にするのにもってこいです。
実用的な学問のような側面があるので、学べば学ぶほど奥が深く、自分自身を知るのにも役立ちます。
一般男性が取り組むとなるとまだ意外性もあってブルーオーシャン状態です。
ついでに筋トレもしておくと、ギャップ萌えが得られることでしょう。
ただ、相手のことがわかってしまうからといって、女性がわらわら寄ってくるからといって、偉そうになってはいけません。
チヤホヤされる人は、常にエゴの削ぎ落としが必要です。
「男が占いなんて、軟弱だ」と思われがちですが、先行きの見えない今の時代、占いというツールを手に入れるのは、なかなかの好手であると思います。
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佐久間 玲
大学卒業後、多種多様な業界で営業職を経験し、さまざまな商材を扱う。
その後、フリーのライターとなる。
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出典:消費者庁「マルチ商法のマインド・コントロール過程」