彼氏のいる女性なら、1度は憧れるサプライズ。
そして彼女のいる男性からしても、きっと憧れることのあるサプライズ。
「でも、どんなプレゼントをあげれば喜んでもらえるんだろう?」
そう思っている男性は、もしかしたらサプライズには向いていないかもしれません。
スマートな男性というのはプレゼントをするときにも「サプライズ」が先に立つことはないのです!
そして、一緒にいるときの彼女の様子をよく観察出来る人であってこそ、サプライズは成立します。
今回は私の姉の実体験から、センスのない男がサプライズプレゼントをするとどういうことになるのかをご説明します。
みなさんも是非、悲惨な記念日を過ごすことがないよう参考にしてください。
サプライズプレゼントへの憧れ
私は6歳年上の姉と2人姉妹で育ちました。姉とは大変仲がよく、人に話すと軽く引かれてしまうほどです。
離れて住んでいるのでよく電話をしますし、悩みも常に相談してきました。
勿論、付き合っている男性の話も例外ではありません。
私の彼の話は全て筒抜けですし、姉の彼の話も同様です。
そんな姉は現在、彼氏と一緒に暮らし始めて5年ほど。
過去、「何コレ!?」というようなプレゼントを繰り出してくるサプライズ下手な男性と付き合っていたこともある私ですが、今の恋人はそれとは真逆。
とてもサプライズが上手く、誕生日やクリスマスなどのイベントは勿論、何でもない日常まで素敵に変えてくれます。
「いいなぁ、サプライズ。私もたまにはして欲しいなぁ…」
誕生日の近かった姉は、珍しくそんな風に言いました。
「してくれへんの?」
「うん。多分そんな気もないと思う」
「そっか、去年の誕生日も一緒に買いに行ったんやっけ?」
「そう、鞄もらった」
姉の彼氏は穏やかで、優しい、とてもいい人です。
私も何度か会ったことがあり、電話をしたときに3人で話すこともあります。
ただ、サプライズやプレゼントには無関心。
しかし、私の話と姉の言葉を聞いて、感化されたようです。
「オレだってサプライズくらい出来る!」
姉の彼氏は急にやる気になり、
「誕生日を楽しみにしておいて!」
と言いました。
そして、姉は勿論私までドキドキの誕生日を迎えることとなったのです。
衝撃という意味でなら正解
1か月後に、姉の誕生日はやってきました。私は、“当日はサプライズの日だから”と遠慮をし、次の日に電話をかけました。
「31歳おめでとう!」
「ありがとう。今日も元気やな…」
「素敵な誕生日過ごせた!?プレゼントは何もらった!?」
「…聞くの?」
「聞くよ!」
私と姉の事前の予想は“ブーツがやってくるだろう”でした。
去年プレゼントを買いに行った際、姉は彼の前で鞄とブーツをぎりぎりまで悩んでいたからです。
そのときにサイズを確認しておいたのだろうというのが、急にサプライズが出来ると自信を見せた理由ではないかと考えていたのです。
しかし、その予想は大きく外れることになりました。
誕生日当日、仕事から帰ってきた彼は姉に、
「おめでとう!」
と箱を差し出しました。
可愛らしくラッピングされてはいるものの、厚みのない箱です。
(…ブーツじゃないんだ。ってことは、本当にこの人自分で考えたんだ)
姉はそう思いつつ、
「わぁ!ありがとう!」
と箱を開いてみます。
中にあったのは、お皿でした。お皿です。ご飯を食べるお皿が、1枚。
「えっ!」
思わず声が出たといいます。喜びの声では当然ありません。驚きと困惑の声です。
そのお皿は確かに、以前2人で行った雑貨屋で見たものだったそうです。
キャラクターものですが、姉にとっては好きでも嫌いでもないもの。
どちらかというと私が好きなキャラクターで、姉には、
「可愛い。誰かにあげたくなる柄だね」
と口に出した記憶がありました。
(私が誰かにあげたいとは思ったけど、欲しいって意味じゃなかったのに!っていうか可愛いけど、31歳の誕生日プレゼントにコレ!?)
あまりに似つかわしくないプレゼントに姉は大混乱。
確かに、彼女の“欲しそうにしていたもの”を買うのはサプライズの基本といえますが、それには確信と目の付け所が重要です。
(お皿1枚って母の日じゃないんやから…ってか、母の日でもあり得へんやろ!?)
瞬時にいろいろな思いが頭を巡ったそう。そして驚いたままの姉は思わずファーストリアクションとして、
「私、ブーツが欲しい!」
と言ってしまったそうです。
共倒れサプライズ
「…言ったの?ブーツが欲しいって?そんなすぐに?」
概要を全て聞いた私は驚いて聞き返しました。
「…言っちゃった。思わずよ、思わず」
「どんな反応だった?」
「そりゃもう当然。落ち込んでたよ。超絶落ち込んでたよ」
現場は、それはもう何とも言えない空気感になっていたそうです。
その場にいなくてよかったと思ってしまうくらい悲惨な話に、私の言葉も詰まります。
「いや、まぁ、すごい反省してるよ…」
喜んだふりくらい何で出来なかったのか、と姉は後悔していました。
彼の落ち込み様は酷く、リカバリー出来るような状況ではなかったそうです。
誕生日の話をしているとは全く思えないテンション。私は姉が気の毒になってきました。
確かに、“ブーツが欲しい!”発言はあり得ません。
妹の私からしても不思議なくらいの失言です。
私が言われていたとしたら同じように驚いて、落ち込んでいたでしょう。
しかし、それもこれも何もかも、お皿がやってきたせいなのです。
「いやいやいや!誕生日の姉さんが落ち込んでしかるべきよ!」
私は姉を励ましました。
「“春先からシール集めて応募した甲斐あったわ~”くらいのノリツッコミしてもよかったよ!」
「まぁ、お皿1枚ってパン祭りの規模やからな…」
「そうやで!番町皿屋敷でも8枚足らんわ!」
「…そうやんな、1枚加わったって使いにくいよな!?」
「使いにくいよ!」
「そこやねんそこ!またサイズも別に大皿じゃないしさ!」
「これが何でもない日のサプライズやったらいいけどさ、誕生日なんやから!何でもない日にスイーツでも買ってきて、そのお皿に乗せて“食べよう!”っていうならまだしも!」
「そう!そう言うことやんなサプライズって!」
「よかったよこれが30歳の節目の歳じゃなくて!」
私のお皿批判により元気を取り戻した姉は、彼と“これからは今まで通り欲しいものをきちんと伝える”という約束を取り交わしたそうです。
彼も、「是非そうしよう」と、賛成したとか。
こうして、特に誰も幸せにならなかった姉の誕生日サプライズは幕を閉じました。
あれから1年が経ち、今年の姉の誕生日。
2人でブーツを買いに行ったと笑顔で報告があり、嬉しい気持ちとともにサプライズ焚き付けの発端となった妹としては大変安心したものです。
結論:確信の持てないサプライズはしないで!
姉のサプライズプレゼントから得た教訓を、最後にもう1度まとめておきます。
・サプライズを軸にプレゼントを考えてはいけない
・急ごしらえでサプライズは出来ない
・サプライズがしたいなら普段から彼女の様子をよく見て
「1枚のお皿事件」はこれからも私たち姉妹の間で語り継がれることでしょう。
彼女が欲しいものをこっそり、そしてばっちり当てられてこそサプライズは成功します。
「サプライズをしよう!」ではなく、「これをプレゼントしたら喜ぶんじゃないかな?」からサプライズは始まることを是非肝に銘じておいてください。
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【著者】千文鶴子
20代、独身。男性からもらって嬉しいプレゼントはお花。元カメラマン。
