彼とは、とある婚活パーティーで出会いました。
20代限定のライトなもので、とりわけ盛り上がるのは学生時代の話。
当然のように出身大学を尋ねる流れになっていきます。
「××大学だよ」
「へぇー、そうなんだ」
「ほら、ずっとやってきたスポーツが強かったからさ!」
彼が口にしたのは、名前を聞いただけで母体がわかる有名な、とある宗教系大学です。
特にイメージが悪いわけでも、教えについて知っているわけでもなかったのですが、私の言葉にどこか疑問が混じってしまっていたのでしょうか。
彼はどこか慌てているようでした。
(まぁ、そんなこともあるよね)
程度に思った私ですが、焦ったような態度に若干引っかかるところがあり、つい質問を重ねてしましました。
「あ、じゃあ信仰は別ってこと?」
「あーいや、家族はしてるよ」
「・・・家族“は”?」
「いや、家族がそうだから俺もそうだけど、その程度だよ!」
「そうなんだ~」
「俺は全然、実は何してるかもよくわかってないくらいの信者!」
「なるほど。一応聞いておきたいんだけど、私にも信者になって欲しいとか、結婚するなら信者じゃないといけないとか…そういうのってある?」
「ないない!絶対ないよ!」
彼はますます驚いた様子を見せて、即座に否定しました。
それからは特に宗教の話題に触れることもなく、ラブラブの交際を続けていきます。
苦い過去の思い出
彼の宗教について知ったとき、私には1つの記憶が蘇っていました。
それは高校時代の思い出です。当時の私は、また別の宗教を家族ぐるみで信仰している男の子と付き合っていました。
「全然熱心じゃないよー。でももし結婚するなら信者になってもらわないといけないけど、そこまではまだ早いし考えなくていいよねー」
爽やかな笑顔でさらっと、私の思想信条にまで踏み込んできた彼。
その気軽さに恐怖を感じた私は、
(めちゃくちゃ好きになる前に別れよう!)
という決心せざるを得ませんでした。
時期を同じくして友人も彼氏に集会に連れて行かれたとげんなりしていたので、私は衝撃を受けました。
その頃まで、信仰や宗教が恋愛の壁になるなんていうのは、アメリカドラマの中だけだと思っていたのです。
この経験から、恋人の宗教に関しては少しだけ敏感になっていました。
私は、宗教自体に何の抵抗を持っているわけでもありません。
大学で学んだ宗教学なんかは好きな方でしたし、何なら信じるものが定まっていることに憧れもあるくらいです。
無宗教というわけではありませんが、ただ自分の家の宗派を知っているだけで、讃美歌だって歌えれば神社に手を合わせにも行きます。
もしも何かの教えを求めるような時がくれば、信じるものは自分で決めたい。
それが私の宗教への思いです。
そしてそのときでも他の宗教に対しては、
「私の信じる神様も素敵だし、あなたの信じる神様も素敵よね!」
というスタンスを貫ければいいなと思っています。
そのため、誰かに信仰を決められるなんていうのはお断りです。
結婚の条件に宗教が絡んでくるなら、
(じゃあ信者の中から探しなさいよ!)
と思ってしまうのが本音なのです。
判明する彼の本当の信仰度
そうして付き合いを続けていたある日のこと、彼がくたくたの様子で電話をかけてきました。
その日は貴重な休みだと聞いていました。
「どうしたの?」
「あ、言ってなかったっけ?集会の手伝いに駆り出されてたんだよ」
「集会って…何の?」
「ほら、××教の」
「そう・・・」
“何してるかもよくわかってないくらいの信者”
と聞かされていた私にとっては、もちろん驚きです。
さらに、その集会が行われる支部というのが、彼の住む実家のすぐ近くにあるということが判明しました。
(家族だけじゃなくて、彼もごりごりの信者なのでは…?)
疲れている様子だったので、私はその疑問を一旦は飲み込むことに成功しました。
しかし、また別の日の会話で、
「集会終わりに家に行くね!」
と言われて驚くことになります。
彼は、自宅近くだけでなく、あちこちの集会に参加している様子でした。
そしてその日は、私も彼もお休み。
私が困惑していると、
「君もくる?次の集会」
とお誘いの声をかけてきたのです。
(どう断ったものかな・・・)
などと頭を捻っている空気も読まずに、彼はどんどん一緒に行く方向で話を進め出しました。
「いや、いい!大丈夫!!」
「結構タメになるよ?」
「何でそんなに私を連れて行きたがるの?」
「んー、将来的なことを考えてかな。ほら、真剣に考えてるからさ」
「・・・信仰は形だけって言ってたよね!?」
「まぁでもさ、結婚するってなったらいろいろあるし。」
すっかり裏切られた気持ちになった私は、
「あなたの神様は、嘘つきを罰しないの?もう止めて!!」
と叫んでしまい、電話を切りました。
こうして私は恋愛と宗教というトラウマをまた1つ増やしてしまったのです。
結論:恋愛に宗教を持ち込まないで!
熱心な宗教信者だった彼に言いたかったことを、最後にまとめておきます。
・いつかバレる嘘はつかないで!
・恋人だからって布教してこないで!
・他人の意見や意志も尊重して!
信じるものがあるというのは素晴らしいことですが、強要されたくないと感じる人もいます。
話題にしづらいと感じてもいつか問題になるのなら、お互いの宗教観について話し合っておくことも必要かもしれません。
特に、宗教をきっかけに別れを経験したことがあるという方は要注意です。
宗教だけに限ったことではありませんが、理解し合える方と出会って、素敵な恋愛をしてくださいね!

画像引用:文化庁「国宝・重要文化財(美術品)」
【著者】千文鶴子
20代、独身。好きな男性のタイプは「好きなタイプは?」と聞いてこない人。元カメラマン。

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