私は大学卒業後、つい数年前までずっとアダルト男性誌の仕事に携わってきた。
そしてエロ本というのは、実は読者の声で成り立っている。
毎月、全国津々浦々の方から熱いお便りをいただき、一部は読者コーナーで紹介することがあったものの、大概は日の目を見ずに編集者だけがその想いを受け止める。
そして読者さんからの声で頻繁に頂くのは、次のような心の叫びだった。
「生まれて一度もセックスをしたことがありません。もういい歳ですから、このまま一生童貞で生涯を終えるのだろうと覚悟を決めております」
エロ本の読者層はおおよそ50代がコアであり、高齢化がはなはだしい。
そして、童貞率が激しく高い。
いやいや、覚悟を決める前に行動すればいいじゃないーーと思うのだが、最初の一歩を踏み出せない。
こういうタイプは世の中にごまんといる。
では、女性経験がない人は、いかに性の喜びを識るべきか?
答えは簡単。
北方先生の言葉通り、ソープに行けばいいんである。
ただし、自分は知っている。
本当にこじらせている人は、まず接客を受ける以前に、店の門をくぐる勇気すら持ち得ない。
雑誌編集時代、超高学歴なのに職歴なし、さらに童貞という30代後半のアルバイト君がいた。
撮影現場に連れて行くと、AV女優から「ガチ妖精来た!」と受けはいい。
しかし、放っておいても未来永劫彼女なんてできなさそうな、コイツを男にしてやらなければ。
なぜかそんな使命感に駆られた自分は、編集長権限で予算を組み、駅前ソープに叩き込むというミッションを立ち上げた。
自分が考え出したのは、風俗嬢、つまり女の子とどう接したらいいかなんてどうでもいい話と思えるほど、よりハードな指令を課すこと。
ちょうど会社の隣の駅に、日本で最も入店するのが恥ずかしいとされるソープがあった。
店の真ん前は西友で、四六時中おばちゃんだらけ。
しかも近所に学校があり、店の前が通学路という厳しすぎる立地である。
そこに平日の下校時間、ハイエースを横付けしてやるから、いきつけの居酒屋にふらりと入るくらいのノリで行ってこい。
しかも入店するその瞬間、あえて動きをスローモーションにして、道行く人々の度肝を抜いてやれ。
彼は言われるままに実行し、それを見届けた自分は店の近くのサイゼリアで待つこと1時間。
コトを終えて話を聞くと、ソープに行く勇気すらないなんて言ってた男が、
「むしろ店に入って心の底から安堵しました」
なんてことを言っていた。
とどのつまり、彼に足りないものは胆力だったということだ。
恥をかくことを恐れていては、何事も前には進まない。
どうしても勇気を奮い立たせられないという方は、恋愛でもセックスでもそうだが、役者になったつもりで振る舞うとよい。
緊張感はあってもいいが、照れは禁物。
舞台に上がってしまい、今この瞬間の自分は、他者に見せるための別人格ーーそう開き直ってしまえば、たいていのことはやってのけられる。
どんなキャラを演じたってかまわない。
受けなかった、外したなと思ったら、相手を変えればいいだけのこと。
そうしているうちに、貴方にもきっと女性にいい芝居を見せられる男になるはずだ。
より好みをする権利がないならあえて超ニッチを攻めるという手
女性にモテる要素がまるでない。
どう考えても、俺に彼女ができるとは思えないーー。
そんな風に己を分析し、恋愛とは無縁の生き方を選ぶ男は結構いる。
実際、それは間違いでもなかったりして、相談を受けてみればなかなかどうして自分を客観視できているなと思う場合もある。
「僕みたいな男に振り向いてくれる女性が、この世にいるんでしょうか?」
この手の悩みを抱える方には、いつもこう答えている。
「ストライクゾーンを宇宙の果てまで広げていけ」
つまり、誰もチョイスしない子を自分の好みにしてしまえばいいのだ。
ゲイの世界には「二丁目に捨てるものなし」という格言(?)がある。
二丁目とは言わずと知れた野郎のメッカ・新宿二丁目であり、この言葉が意味するのは、どんな非モテのゲイでも自分を拾ってくれる同志がいるということ。
ゲイの世界にはジャンルが非常に細かく、腹の出たおっさんが好き、なんて好みの人もいる。
さらに彼らはマイノリティであることから、より好みをするとそもそもメンズと出会えない。
ゆえにどんな人でもパートナーが見つかるという話だ。
ひるがえってノーマルな男にとっては、出会いスポットに行けば必ず誰かとねんごろになれる、なんてことはまずありえない。
イケメンはモテまくり、そうでない男はそれなりに。
この世の厳然たることわりである。
では、一発逆転を狙う方法はないかというと、実はある。
言葉は悪いが「皆が捨てるところをあえて拾いにいく」という手。
それが、ストライクゾーンを目一杯広げるべし、という言葉の意味だ。
世間一般で可愛いとされるルックスなんて、しょせんみんながそう思うから。
貴方の好みのタイプ、また審美眼は本当に自分の心の内に根ざしたものなのか、問うてみることをおすすめしたい。
自分の場合、太め好きということもあるが、ドスドスと廊下を歩く音で近づいてくるのが分かる女子、寿司屋に行くたび海鮮丼をご飯特盛で頼み、ドカ余りしたメシをわさびと醤油だけでかっ込む女子なんかに、何とも言えない愛着を覚える。
それは仕事柄、「見た目だけは抜群」という女性をさんざん見てきたせいで、整っているルックスはむしろ無個性であると感じるようになったのが原因。
普通にガッキー可愛い、石原さとみが堪らないという男にとって、己の好みを矯正するのが難しいことは百も承知している。
だが、誰もがうらやむ彼女を作ることに比べれば、決して不可能ではない。
他人があんまり狙わない、自分だけの好みのタイプを作り上げ、恋愛競争で勝ち抜こう。
痛いカップルと陰口を叩かれるかもなどと考える必要はない。
ふたりが幸せであれば、後のことはどうだっていいんである。
恥も心の痛みも全て己の糧とせよ
こと恋愛となると男の悩みは尽きないもの。
他にもあらゆる深刻な問題で頭を悩ませている方がいることは想像に難くない。
それらの男たちに少し乱暴ではあるが、締めのアドバイスを贈りたい。
「悩むな」
雑誌の人生相談でそんな回答をしたら即打ち切りは確実だが、実際この世には悩んだところでどうにもならないことがごまんとある。
丁寧な言い方をするならば、悩むこと自体は構わない。
脳汁が枯れるまで頭を働かせた末、誰も気づかなかった答えにたどり着く可能性は否定できないからだ。
しかし、悩んでいるからといって、歩みを止めてはいけない。
恥ずかしがったり、ふさぎ込んでいる暇があったら、行動をすべきなのだ。
当然やらかすこともあれば、生涯忘れられない恥をかくこともあるだろう。
だが、それこそが貴重な恋愛経験値。
経験とはどれほど啓発書を読もうが、たとえ千金を積もうが得ることのできない宝である。
ブサメンとして生まれてしまったら、それをカバーするだけの場数を踏んで、歴戦の恋愛エキスパートになるしかない。
行動こそが、貴方を救う。
世の男たちよ、ぜひ失敗を恐れることなく、蛮勇を奮うべし。
【著者】神坂縁
ライター、編集者、翻訳者。
週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。
雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。
現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。
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