ラブホの枕元に置かれたコンドームを横目に、男は悩む。
着けるべきか、着けざるべきか、それが問題だ。
いやいや、そんなの考えるまでもなく着用一択。
相手が妊娠したらどうすんのーーと頭では分かっていても、誘惑に負けてエイヤで挿入。
そんな無謀な輩は決して少なくない。
避妊具なんぞ、コトの前に用意しておくのが当たり前。
女の子に求められなくても、自分で進んで着ける。
これは男にとってベッド上での最低限のマナーと言えよう。
いずれにしても男として生まれた以上、普通は人生で幾度となくコンドームのお世話になる。
いわば性愛のマストアイテムでありながら、世の中には「コンドームのお作法」を知らない方があまりにも多い。
自分とて人に自慢できるほどのコンドームの達人ではないが、エロ本編集時代にひょんなことから開発に携わった過去を持つため、そこそこ詳しい自負がある。
さらにコンドームが商売道具とも言うべきAV男優から教わった知見もぜひ、みなさまとシェアしたいと思っている。
たかが避妊具、されど避妊具。
知っておいて損はないコンドーム特別講座、始まるよ!
AV男優が教えるコンドームの選び方
そもそもコンドームとは、100%の避妊効果を保証するものではない。
「破けることもあるという前提で作られているので」とは、かつてお付き合いのあったメーカー担当者の談。
なんと無責任な、と思う方もいるかもしれないが、これは免責目的という側面もある。
そうでも言わなければタチの悪い輩から、破けたわけでもないのに「妊娠した、どうしてくれる」と因縁をつけられ、訴訟の嵐となることは確実。
基本、普通に使っている分には破けるリスクをそこまで深刻に考える必要はない。
むしろ長年AVの撮影現場に携わってきて、より危ないと感じるのは「知らないうちに外れてた」というケース。
AVでは30分ピストンしっぱなし、なんてことが普通にあり、潤滑油代わりにローションが必須なのだが、そのせいでヌルっとすっぽ抜ける事件がたびたび起きた。
そんなリスクを避けるため、男優のみなさんのコンドームセレクトは超シビア。
彼らは女子のコスメ選びにかける情熱にも勝る勢いで品定めをする。
以下は知人の男優に聞いた話である。
「まずAVの現場では、色付きのものはモザイク越しでも着けてるってバレるので絶対NGです。
『生○出し!』とか謳ってる作品で、いやいや生じゃないでしょって突っ込まれたらまずいですから。
同じ理由で、着ける時にはコンドームのリングの部分を切ってしまうので、それでも外れないしっかりした作りのものがいいですね。
大事なのは自分のサイズに合ったものを選ぶことです。
あと、0.02とか0.01とか薄いやつは、僕の場合使いません。
別に破けやすいってことじゃなく、女優さんとか撮影スタッフに『こいつ、仕事なのに薄いの使って楽しもうとしてやがる』って見られるのが嫌なんで。
あと、本当に万が一破けた時、0.01を使ってたらそれを持ってきた僕に責任を押し付けられるリスクもあります」
薄いコンドームは危険かどうかーー自分はコンドーム博士でも何でもないので、ここで判断を下すことはできない。
しかし、かつてお付き合いがあったコンドームメーカーは、「確かに需要はあるのですが、うちは怖いので0.02はやりません」とのたまわっていた。
もっともその方が言うには、0.02といっても厳密には0.03ミリ以下、極端なことを言えば0.029ミリでも0.02と謳っていいらしい。
ただし酒の席で聞いた話であり、厳密なファクトチェックをしたわけではないので念の為。
また、生肯定派の知人たちに聞くと、「0.01だろうが0.02だろうが膜は膜。着けてる時点で負け」なんてことを言う。
負けかどうかは知らないが、彼らが女の敵であることは容易に想像がつくし、こういう人たちがいるから世界から性病が根絶されないのだナァ……としみじみ感じる。
死んでも使わないと心に決めている人には何を言っても無駄。
しかし、万が一の事故を避けたいと願うなら、コンドーム選びの際にはAV男優バリにこだわっていただきたいものである。
コンドーム着用の意義は避妊や性病防止だけじゃない
さて、ここで読者の中には疑問を感じた方もいるかもしれない。
「AV男優ってちゃんとコンドーム使ってるの?」
前出の彼に、引き続き語っていただいた。
「以前はガチで中○しをやる現場もありましたが、今は自主規制の関係でコンドームはマストです。
もちろんどこの業界でも掟破りをする人はいますし、裏の現場では当然のごとく着けませんが、基本は生厳禁。
前は一瞬外れたくらいならごめんで済む雰囲気もありましたけど、今は本当にシャレにならないですね。
それに撮影前に性病検査表を見せるのが義務になったので、プライベートでもコンドームは手放せません」
彼の話を補足すると、巷に溢れる「中○し100連発!」などと称するAVも、実際にはお行儀よくコンドームを使っていることが当たり前。
特にここ数年は業界ルールでコンドーム着用が必須となったことから、昔の作品はともかく最近のものはほぼ「疑似」と考えて間違いない。
実際、知り合いのAVメーカー関係者は
「最近は疑似ばっかりだから『生やりてえ!』みたいな感じでムラムラしてる男優とかいてキモいんすよ」
と語る。
ただ、これを違う側面から見れば、一見無法者の群れのよう思えるAV男優のみなさんですら、ちゃんとコンドームを着けているということでもある。
それらプロの人々に比べ、素人の怖さと言うべきか、それとも欲望に勝てない人の心の弱さと言うべきか、巷の男たちには生本番原理主義者がまだまだ多い。
彼らは一瞬の快楽を追うために、ありとあらゆる手を尽くす。
アフターピルを財布の中に常時キープしている確信犯的な男もいれば、海外から膣内挿入タイプの使い切り殺精子剤を個人輸入で大人買いし、「0.00ミリコンドームや!」などといって行為にふける輩もいる。
ちなみにこの使い切りタイプの殺精子剤とは、中国のエロ世界では普通に使われているシロモノ。コトをいたす前に女性器の中にジェル状の液体を注入することで妊娠を防ぐのだが、コンドームメーカーの方に言わせれば危険極まりない邪道アイテムだという。
なんでも、確かに精子は死ぬけれど、常用していると膣内の粘膜が荒れてむしろ性病にかかりやすくなってしまうそうで、
「簡単に言えば女性器内に中性洗剤を入れるようなものです」
とおっしゃっていたのが印象に残っている。
男からすれば妊娠の責任を取らされるリスクは避けられるが、女性の身体に与えるダメージを顧みない、ある意味男根主義的な避妊法と言ってもいいかもしれない。
結局のところ、生にこだわる男というものは、大事なことを見落としている。
それは、コンドーム着用の目的とは、避妊や性病防止だけではないということ。
相手の女性に対し、貴女のことを大切に思っていますと行動で示す。
それもまたコンドーム着用の重要な意義と心に刻んでコトに挑めば、お相手が貴方に抱く印象も変わってくるはずだ。
【著者】神坂縁
ライター、編集者、翻訳者。
週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。
雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。
現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。
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