
恋愛感情というものは、とにもかくにも厄介でややこしい。
なぜかというと、恋愛に対する価値観は千差万別で、さらに「嫌われたくない」が前提にあるからだ。
だから、ちょっとしたことでああだこうだと悩むことになる。
とくに悩みの種になりやすいのが、
「束縛の度合い」だ。
好きだから独り占めしたい。でもワガママは言いたくない。
そのふたつの気持ちのあいだを行ったりきたりする経験は、きっとだれにでもあると思う。
そこで質問だ。
「異性と飲みに行く場合、恋人に報告するべきだろうか?」
※記事内では便宜上「異性」と書いているが、「恋愛対象の性」という意味でご理解いただきたい。
「嫉妬するから女の子との飲みは報告しないで!」
先日友人に、「旦那さんは今日仕事?」と聞かれた。
なんのけなしに「女友だちと飲みに行ってるよ~」と答えたところ、こっちがびっくりするくらい驚かれた。
「女の人とふたり!? イヤじゃないの!?」と。
イヤもなにも、夫には夫の交友関係がある。
わたしにだって男友達はいるし、ふたりで飲みに行くくらい別に気にしない。
「遅くなったら送ってあげなよ」と言って見送るくらいである。
むしろ、「隠すってことはやましいことがあるってことだから、報告してくれたほうがよくない?」派だ。
……なんて話をしたところ、数人の友だちから、「女の子と飲みに行くことをわざわざ知りたくない」という答えが返ってきた。
ほほう。そういう考えもあるのか。
突っ込んで話を聞いてみると、どうやらこういうことらしい。
「彼氏が他の子と飲みに行くって言うからムカついてケンカになったことがある」
「女の子と飲みに行っていい?って聞かれたけど、ダメって言ったらわたしの心が狭いみたいだからOKするしかない。それなら聞かないでほしい」
「いま他の女の子と一緒なんだって思うとモヤモヤするから知りたくない」
「次のデートでオシャレなお店に行ったら、その子から聞いたのかなって考えちゃう」
などなど……。
こういった理由から、「恋人が異性と飲みに行くことを知りたくない」という人も一定数いるようだ。
家庭環境によって変わる「報告」の重要性
この考え方のちがいには、生まれ育った家庭環境が大きく影響しているのかもしれない。
わたしは小さいころから、出かけるときは親に「○○(名前)ちゃんと××(場所)で会うよ」と言っていた。
帰るときは「いまから帰る」とLINEをし、家に着いたら、「こんなお店に行ってこんな話をしたよ」と話す。
「過干渉?」「親離れ・子離れできてないの?」と思うかもしれないが、我が家でこれはふつうのコミュニケーションであり、小さい頃からずっとこうして育ってきた(むしろうちは門限や交友関係に関して完全に自由で、口出しされたこともない)。
こういう家庭環境なものだから、わたしにとって恋人に「だれと会うか」の事前連絡は当然だし、帰宅後「どこでなにをしたか」を話すのもまた当たり前、という認識だ。
恋人に対して「報告しない」という選択肢はわたしのなかにはなく、恋人も当然のように「だれとどこに行く」と伝えてくれるものだと思っていた。
でもまわりの話を聞いてみると、どうやらそれが「ふつう」とはかぎらないらしい。
小さい頃から親には「出かける」の一言ですませている人も多いようで、だれと仲が良くて、ふだんどんなところで遊んでいるのかを、親はまったく知らないという。
なるほど、そういう人からすれば「恋人にわざわざ伝えない」という選択肢があるのもうなずける。
異性との飲み会を報告すべきか否かは、「束縛度合い」だけでなく、「家庭環境」もかなり影響していそうだ。
他人から聞くほどイヤなことはない
ここらへんのちがいは完全に個人の考えだから、どっちがどうということもない。
ただ「報告派」のわたしとしては、「ほかの人から聞くのが一番イヤじゃないか?」と疑問に思う。
たとえば恋人が、「友だちと飲みに行く」とだけ言って出かけ、その相手が女性だったとしよう。
もしあなたがSNS経由でそのことを知ったら?
女性から「この前○○くんと飲んだときに聞いたけど〜」なんて言われてはじめて知ったら?
わたしにとってそれはもう、めちゃくちゃイヤである。
「なんで言ってくれなかったんだろう? 隠しておきたい理由があるのかな?」とモヤモヤしてしまう。
恋人が異性と飲みに行っていることを知りたくない……という気持ちもわからなくはないけど、それを他の人から聞いたらどうだろう?
そっちのほうがもっとイヤじゃないか?
後々「わざわざ言う必要ないと思って」「聞きたくないかなって」とそれらしい理由を言われても、「やましいことがあったんじゃ?」という気持ちがぬぐえない。
と、思う。わたしの場合。
「知りたくない」派の人は、そのあたりをどう思っているんだろう。
「バレないようにやってほしい」のかもしれないが、その思考回路って「バレなきゃ浮気もOK」と同じような気がするのだが……。
恋愛関係に必要な「信頼のかたち」の一致
とはいえ、恋愛関係の最適なかたちはカップルによってさまざまだ。
だからこそ大事なのが、「信頼関係を保つためにはなにを重視するのか」という認識を一致させることだと思う。
わたしにとって信頼とは、「知っていること」だ。
自分のことを知ってほしいし、相手のことも知りたい。
興味のないどうでもいい相手であればそんなことは思わないから、興味の度合い=好意、ともいえる。
だから「どこに行ってだれとなにをする」とちゃんと伝えるし、「どこに行ってだれとなにをする」と伝えてほしい。
わたしにとってそれが信頼につながるからだ。
そんなわたしにとって、「恋人から知らされない」というのは結構な不信感につながる。
同性との飲みだろうが異性との飲みだろうが、「ひとこと言ってくれたらいいのに……」と思う。
ただ、人によっては「相手をイヤな気持ちにしないためにあえて言わない」というのが思いやりであり、信頼のかたちかもしれない。
大事なのはどちらが正しいというわけでなく、ふたりが同じ基準の信頼感をもつことだ。
信頼というのは、築くのはとても大変だが失うのは一瞬。
何気ない行為で、いままで積み重ねたものがすべて崩れてしまうかもしれない。
気を遣うことも大切とはいえ、その気遣いが裏目に出て険悪になったら元も子もない。
なにをもって「信頼」とするかは、恋愛関係を続けていくうえで話し合っておく必要があるだろう。
もしかしたら恋愛で一番大事なのは、「信頼のかたちの一致」なのかもしれない。
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プロフィール:雨宮 紫苑(あめみや しおん)
91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)