国際恋愛のリアルな現実。でも結局、お互い「ひとりの人間」

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「外国人と付き合っている」と言うと、よく「かっこいい」とか「すごい」といった反応をされます。


わたし自身、はじめて国際恋愛をしたとき、「外国人と付き合うワタシ」に多少酔っていたことは否定しません。


でも現実的な話、国際恋愛はイメージにあるような「素敵でロマンチック」なことばかりではないんです。


赤の他人と深い関係になるのであれば、国籍や出身地に関わらずそれなりに問題は起こるもの。しかもそれにプラスして、国際恋愛だからこその問題がのしかかってきますから。

日常生活は問題なくとも立ちはだかる言葉の壁

まず第一に、母語がちがう人との恋愛では、言葉の壁が立ちはだかります。


これが国際恋愛が「むずかしい」「すぐに別れる」と言われる大きな理由のひとつであり、「かっこいい」と思われる理由でもあるでしょう。


国際恋愛するくらいですから、お互いが同じ外国語(たとえば英語)を話せる、もしくは外国人側が現地語を話せるというパターンがほとんどです。


とはいえ、母語がちがう人と深いレベルで理解しあうというのは、なかなかしんどい! ふだんは問題なく意思疎通できていても、大事な話やケンカをしたときに、言葉の壁を痛感するんです。


片方が母語、片方が外国語という、わたしたちのようなパターン(彼がドイツ人で会話はドイツ語)だと、どうしてもノンネイティブが「不利」になります。
向こうは言いたいこと全部言えるのに、こっちは気持ちをうまくドイツ語で話せない……というように。


ネイティブ側も、相手に理解してもらうための作業が負担になるかもしれません。


「話し合って解決」すらむずかしい。これは、他人と深い関係を築こうとするなかで、かなり高いハードルです。

文化のちがいに気づかず知らぬ間に誤解してしまう

そのうえ、文化のちがいもあります。


たとえばドイツでは、恋人を友だちに紹介するのが当たり前なんです。
友だちを呼んだら会ったこともない恋人を連れてきた……なんて日常茶飯事。


友だちの恋人含めて仲良くするのが、ドイツの「当然」です。


でも日本では、「友だちと飲んでるところに恋人を呼ぶ」ってこと、あんまりありませんよね。
他の人に許可なく勝手に恋人を連れてくるということも、まず聞きません。


わたしの現夫(当時は彼氏)には、仲がいい男友達が2人いました。
それぞれパートナーがいるので、男3人で会うときは彼女も連れて6人で会うのが通例。


そのためわたしも毎回誘われていたのですが、わたしは「気が合わないし、遠慮しておく」と断るようになりました。
「わたしは関係ないから行かなくてもいいだろ」というくらいの認識で。


その結果どうなったか?
彼がそのグループの飲み会に呼ばれなくなりました。


お互いカップルで参加しているのに彼ひとりで参加というのは気まずく、わたしが断るたびに彼も飲み会を断り、ほかの人たちも「もう誘わないでおこう」となったらしいです。


わたしからすれば「男3人で会えばいいじゃん」なのですが、そうもいかないらしく……。
彼は友だち2人を失ってしまいました。申し訳ない。


わたしは「なんでいちいち誘ってくるんだろう。面倒臭いなぁ」と思っていたけど、その後の話し合いによると、彼も「彼女なのになんで俺の友だちと仲良くしてくれないの?」と思っていたらしいんです。


文化のちがいの問題はこのように、「認識がズレていることに気づかず勝手に期待して勝手に傷ついたり怒ったりする」ことにあります。


都会から田舎に嫁いだ人なんかだと、この気持ちをわかってくれるかもしれません。

どちらかが海外に住まないと遠距離恋愛になる現実

さらに国際恋愛のハードルを上げているのが、遠距離恋愛になる可能性が高いところ。


国際恋愛では「どちらか、もしくは両方が海外に住まないかぎり必然的に遠距離恋愛になる」のです。
遠距離恋愛になると、時差なんかもありますし……。


しかも、海外に長期間滞在するのであればビザの問題が出てきます。


ワーホリは基本的に1年間だし、年齢制限もある。
学生ビザなら当然学校に通わなくてはいけないしお金もかかるけど、現地で仕事を見つけられるとはかぎらない。
ビザがおりなければ滞在できない。
逆に、ビザ目的で近づいてくる人もいる。


実際、国際恋愛をするも片方が帰国、お互い現地で生活をはじめ終わりの見えない遠距離恋愛に疲れて終止符を……というカップルを多く見てきました。


どちらか、もしくは両方が国を出ない限り遠距離恋愛。
こう考えると、「いっしょにい続ける」ハードルがかなり高いとは思いませんか?


国際恋愛の現実なんて、そんなもんです。

「国際恋愛」とはいっても、結局はお互いひとりの人間

とまぁここまで国際恋愛のしんどさを書いてきたわけですが、「じゃあ日本人と恋愛すりゃうまくいくのか?」と言われれば、話は別です。


たしかに、国際恋愛ならではのむずかしさはあります。


でも、20年以上日本に住んで日本でも人並みの恋愛経験をしたわたしとしては、「日本人と付き合ったからうまくいくわけではない」とも思うんですね。


国籍や文化背景がちがってもうまくいく人たちはうまくいくし、国籍や文化背景が同じでもうまくいかない人はうまくいかない。そういうものです。


日本人同士でも、たとえば収入格差がある、生活環境がちがいすぎて同棲がうまくいかない、金銭感覚が合わない……乗り越えなくてはいけない問題はいくらでも起こります。


国際恋愛ならではの事情はあるとはいえ、これくらいの事情、古今東西どのカップルのあいだにも存在するでしょう。


強いて言うのであれば、国際恋愛ではどちらかだけに負担をかけない、外国人である負い目を感じない・感じさせない、理解し合う努力を惜しまない。
このあたりの気持ちが必要だとは思います。


でも「相手を理解して思いやる」というのは、どんな人と恋愛するにせよ大事なこと。
どの国出身であろうと、結局、お互いひとりの人間ですから。


国際恋愛うんぬんと言いつつも、国籍や言語、文化背景に関わらず、好きな人を大切にすりゃいいよねっていう結論です。


プロフィール:雨宮 紫苑(あまみや しおん)

91年生まれ、ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、ハフィントンポストなどに寄稿。ブログ「雨宮の迷走ニュース」運営。著書「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」(新潮新書)
Photo:Adolfo Félix


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