
恋愛相談は、相手に自分の秘密を打ち明けるプライベートな行為です。
心が開いていて、しかも心的距離が親しい仲でないと、普通はなかなか『恋愛相談しよう』とは思えないものですよね。
今回は、そんなプライベートな行為である『恋愛相談』を切り口に、『頼られ度』と『自己開示』の関係について解説します。
いろんな人から恋愛相談を受けていた『少しチャラいけど頼りになる友人』の話
わたしの大学の頃からの友人に、Sという人物がいました。
見た目や口調が少しチャラくて、良くも悪くも大学生感の抜けないタイプのビジネスマンだったSは、ときおり一部の上司の反感を買ってはいたものの、社内でも客先でも多くの人に慕われていました。
Sは特に後輩からは絶大な支持を得ており、仕事の悩みはもちろんのこと、プライベートな恋愛の相談も多く持ちかけられていました。
Sを際立たせていたのは、人を『打ち明けたい気持ち』にさせる魅力です。
『自分の秘密を打ち明けたい、と相手に思わせるなにか』がSにはあって、その魅力で多くの人から悩みごとの相談が持ちかけられていたのでした。
実際、相談の内容がなにであれ、Sは受けた相談には真摯に的確な答えを返してやっていました。
様々な相談を受ける中でいわゆる『頼れる先輩』としての立ち位置を確立していったSは、仕事での目覚ましい活躍もあって、気付けば社内で一番大きなプロジェクトのリーダーを務めるようになっていたのです。
『出来るリーダー』と『よく恋愛相談される男』に共通すること
Sが持っていた「自分の秘密を打ち明けたい」と相手に思わせる”なにか”。
結論からいうと、この”なにか”の正体は『巧みな自己開示のスキル』です。
出来るリーダーやよく恋愛相談をされる男のような、人の心を惹きつけるのが上手な人たちは、どちらも自己開示が巧みだという点で共通しています。
上手な自己開示には、相手の心を開く『強制力』がある
自己開示とは文字通り自分の心をオープンにして相手に伝えることです。
この自己開示、実は”自分の心だけではなく相手の心も開く”という性質があります。『人が心を開くのは、相手が心を開いてくれたとき』というわけですね。
リーダーとしてチームの心を一つにするにも、誰かに恋愛ごとで相談されるにもまず相手が心を開いてくれるのが大前提です。
心の閉じたチームはそこそこの成果しかあげられないですし、心の閉じた相手は恋愛相談なんてまず持ちかけません。
Sの話ですが、彼もまた自己開示が巧みでした。
彼自身のかなりプライベートなことや、彼にとっては恥ずかしい失敗と思えるはずのことも、そのときの感情を交えて開けっぴろげに語ってくれるのです。
そんな風に心を開かれてしまうと、逆にこちらとしても心を閉ざしたままではいられなくなってしまい、気付けば親密な気持ちでSに接するようになってしまうのでした。
上手な自己開示には、相手の心さえもオープンにしてしまう”強制力”があるのです。
仕事でも恋愛でも! 相手が心を開きたくなる自己開示の方法
巧みな自己開示は、相手の心をオープンにして親密さを深め、その結果としてチームの心をひとつにまとめる”強制力”があります。
では、そのような巧みな自己開示は、どのような方法で行われるのでしょうか。
結論を先に述べると、以下の3つのポイントを抑えることが大切です。
- 自分の弱さを隠さない
- 相手が共感する内容を話す
- 相手の潜在的な欲求を狙い撃つ
ポイントを1つひとつ解説していきます。
自己開示のポイント1『自分の弱さを隠さない』
弱さを隠した自己開示は、表面をなぞっただけの薄っぺらな話にしか聞こえません。
当たり障りのない、どこにでもある世間話と同じです。
自分の弱さを受け入れて、それをあえてオープンにするという勇気ある行為が、奇襲的に相手との距離を縮めてくれるのです。
自己開示のポイント2『相手が共感する内容を話す』
話す内容もまた大切です。
相手が論理ではなく感情で共感してくれるような、そんなエピソードで自己開示しましょう。
感情のない共感は、共感ではなくただの「納得」です。納得では、人と人との間の心的な距離は縮まりません。
自己開示のポイント3『相手の潜在的な欲求を狙い撃つ』
人は誰しもつながりを求める生き物です。
特に、進化の過程で複雑に発達した人の心的機能は、自覚の難しい心の奥底で「他人の悩みを知りたい」「他人の成功や失敗を聞いて、自分の中に取り込みたい」という願望を持っています。
その願望は、人によっては『自分では折り合いのつけられない現実のストレスを他人の話で解消するため』かもしれませんし、『他人の成功を自分のことに据え置いて、自分も同じ感情に浸るため』かもしれません。
様々な理由で、無意識の願望を抱くのが人間の心です。
こういった潜在的な願望を見抜いて、満足させてやれるような自己開示をすると、相手は心の距離をぐっと縮めてくれるものです。
恋愛相談の受け答えからみる、頼れる男の”話すときの姿勢”
弱さを隠さず、共感できる内容で相手の潜在的な願望を狙い撃ちにした自己開示は、相手の心をオープンにしてくれます。
そんな自己開示で相手との心の距離が近づけば、相手はあなたを『頼りにしたい人』としてカウントしてくれるでしょう。
そんな『頼りにしたい人』から『実際に頼れる男』にランクアップするには、話すときの姿勢も大切です。
人の印象は”話し方”や”話すときの姿勢”でかなり左右されます。
本当に力になってやりたい相手の恋愛相談なら、最低限次のようなことを抑えながら話しますよね。
- 真剣に話している相手のことを絶対に笑ったりしない
- 論理ではなく感情・心情で共感する
これらのポイントは、恋愛相談の受け答えとしてだけではなく、『頼れる男』に必要な”話すときの姿勢”でもあります。
話す姿勢のポイント1『真剣に話している相手のことを絶対に笑ったりしない』
相手を笑わないこと。これは当然のことですよね。
相手の相談の中に出てくる出来事を笑うのはともかく、相手そのものを笑うのは信頼関係を壊します。
相手を笑うことは、相手を軽視することです。
仕事にせよ、プライベートにせよ、頼れる男は相手を軽視しません。
相手を尊重する気持ちが伝わると、相手もまた『この人なら信頼できる』と頼りにしてくるものなのです。
逆に、相手を尊重しておらず軽視している場合、たとえ実際に相手を笑わずとも、その軽視の気持ちは相手に伝わるものです。
頼れる男として、真剣に話している相手のことは絶対に尊重するようにしましょう。
話す姿勢のポイント2『論理ではなく感情・心情で共感する』
もうひとつのポイントが、”感情・心情”で共感すること。
自己開示をするときのポイントと同じく、感情の伴わない共感は、共感ではなくただの納得なのです。
感情で共感すると、それは相手に伝わります。
恋愛相談の受け答えとしては、感情的にどうでもいいと思っているような共感の仕方では、相手に残念がられてしまいますよね。
仕事上でのやりとりでも、同じことです。
論理ではなく感情・心情で相手への理解を示すことで、あなたの信頼度はぐっと上がることでしょう。
対個人の関係だけではなく、リーダーとしてチームを相手にやり取りするときもこれは同じです。
チームを率いてプロジェクトに臨むとき、ビジネス上のドライな関係とはいえども、心がひとつになっていないチームは高い成果を出すことができません。
向いている方向がバラバラのチームには、論理だけしかありません。
『同じ仕事・同じプロジェクトの達成のためにここにいる』という論理だけでは、チームはひとつになれないのです。
感情・心情を交えた共感で、チーム全体の相互の信頼度を上げることができます。
リーダーとしてチームの精神的支柱になることができれば、そのチームは前より高い成果を出せるようになりますよ。
まとめ
巧みな自己開示には、自分の心だけではなく、相手の心までもを開く強制力があります。
相手が心を開きたくなる自己開示で互いの信頼度を上げれば、あなたの”頼られ度”は大きく上がります。
頼ることは自分の弱さをさらけ出すことでもあるので確かな信頼がないとそもそもできないのです。
仕事でもプライベートでも、多くの人から頼られる男になりたければ、このような巧みな自己開示の技術を身につけましょう。
【ライフブースターからのお知らせ】
コロナ禍だからこそ!!素敵な女子とのプライベート飲みはいかが?
「最短30分で刺激的な出会いを叶える」マリオンから、ライフブースター読者だけの特典をいただきました!
▼ ▼ ▼
ただいま、こちらのサイトから予約された方だけに、嬉しい特典
なんと!!
『全プラン。1時間無料!!』(最大12,600円OFF)
こちらのサイトからご予約ください。↓
https://mullion.jp/mens/index.html
ご予約時に、1時間無料クーポンコード【GE452D】を入力してください。
※クーポン適用条件:お一人様一度限り。最低ご利用時間2時間から
ライター名:sig_Right
元パティシエのITエンジニア。文筆業が好きで、仕事の合間にライターとして各所で記事を寄稿しています。得意な焼き菓子はシフォン。
<Photo:Ben White>