夫との出会いはマッチングアプリでした。
30歳を過ぎてから結婚に焦りを感じ始めていた私は、頭の中が「結婚」のことでいっぱいになり、マッチングアプリを通して出会った男性は10人以上いたでしょうか。
なかなか好みの相手に出会えず、諦めかけていた頃に出会ったのが夫でした。
丁寧に書かれていた自己紹介が好印象で、メッセージも控えめ。
「悪い人ではなさそう」
そんな理由からなんとなく返事を返してみたのが、私たちの始まりです。
「笑顔が素敵。しかも歯並びが綺麗!」
「清潔感があって、爽やか!」
オシャレなカフェで出会った彼の第一印象は、本当に最高の男性でした。
ついつい時間を忘れ、家族のこと、仕事のこと、最近ハマっている趣味のことを話し、気づけば2時間も経っていたのです。
しかも帰り際には、「気にしなくて良いです。」の一言。
私がトイレに行っている間に、お会計まで済ませていたのでした。
女性は、お会計のタイミングになると
「どのタイミングでお金を渡そう」
「いくら渡せばいいのだろう」
「なんて声をかけたらいいのだろう」
と悩むものです。
そこで、男性から「今日は僕にご馳走させてください」と言われると、その紳士的な対応に心を掴まれる女性は多いのではないでしょうか。
もちろん私も、一瞬でときめいてしまったのでした。
2回目のデートもすぐに決まり、3回目、4回目と順調に次の約束が決まり・・・
初デートから1ヶ月後、交際を申し込まれました。
彼はとても優しく、真面目で、一生懸命。
仕事で大変だった時も全力でサポートしてくれて、私は次第に心が惹かれていったのです。
「この人と結婚したら幸せになれるかも」と今までに感じたことのない幸せを噛み締め・・・
交際6ヶ月後に結婚が決まり、夫婦となりました。
最悪な結婚生活の始まり
そして入籍初日。
私は幸せいっぱいで夫の帰りを待ちながら、夕飯の支度をしていたのです。
そこに扉が開く音が聞こえ、夫の帰りを嬉しく思い玄関まで迎えに行きました。
「おかえりなさい。今日は朝から疲れたよね。すぐご飯にする?先にお風呂がいいかな。」
「うるせぇ!話しかけるな!」
「・・・・・」
これが私たち夫婦の、結婚初日の最初の会話でした。
「疲れてるのわかってるんだろ!なら俺に話しかけるな!」
呆然と玄関に立っていると、再び命令口調で言われました。
返す言葉を失った私はキッチンに戻ると、涙が勝手に溢れて止まりませんでした。
「うるさい」という言葉は簡単に言えるけれども、言葉以上の強さがあります。
これが言葉の暴力と言われるものでしょうか。
たとえ仕事で嫌なことがあっても、これが妻に対して許される行為なのでしょうか。
結局、その日はショックのあまり眠れず、そのまま朝を迎えてしまいました。
それから毎日、夫が帰宅しても夫婦の会話はありませんでした。
夫の帰りを待っている時間は虚しく、切なく、楽しいものではありません。
「なぜ、私と結婚をしたの?」
「私はあなたにとってどんな存在なの?」
彼に問いただしたい気持ちと、その返事を聞くのが怖い気持ちが複雑に交差して、私の心は疲れ果てていきました。
それでも、週末は二人でどこかへ出かけられるかなと、密かに楽しみにしていた私。
ショックな出来事とはいえ、好きな気持ちはまだありました。
「未熟な二人が一緒になったのだから、これから話し合って解決すれば良い」
そう思ったので、しばらく彼をそっとしておくことにしたのです。
でも、「話しかけるな」と言われてから、自分から声をかけるタイミングが分からなくなっていました。
今思えば、なぜあんなに萎縮してしまったのかが不思議です。
知らない間に、夫の支配下でコントロールされるようになっていたのかもしれません。
夫を怒らせないようにしよう、夫の機嫌が良い時に話しかけよう、毎日夫にビビりながら生活をするようになっていきました。
「お前には無理だよ」が口癖
ある週末、夫は「チャーシューの入ったラーメンが食べたい」と言ったので、私はチャーシューを作る準備を始めます。
「チャーシュー作れるの?」
「作ったことないけど挑戦してみようと思って!」
「お前には無理だと思うよ。」
「やってみなきゃ分かんないじゃん。」
「お前みたいな味音痴に作れるわけないじゃん!」
せっかく夫の好きなものを作ってあげようと思っていたのに・・・
「なぜいつも馬鹿にされるのだろう」と内心ムカついていました。
結局、イライラしながら作ったチャーシューは、大失敗。
私の料理を「まずい」と言ったのは、これまでの人生で夫だけでした。
料理人として働いていた経験もあり、失敗したとしても不味いはずがありません。
あまりに「まずい」と繰り返し言われるので、自信をすっかりなくしてしまった私は、同じものを友達に食べてもらったことがあります。
友達は驚き、
「ご主人が食べないなら、私がもらってもいい?作り方教えて!」
と言われ、やはり私の腕はそこそこの一流であることを再確認します。
この時、気づきました。味覚がおかしいのは、夫の方じゃないかと。
これは大きな、気持ちの転換点になりました。
その後も夫は、転職しようと思った時も、新しい趣味を始めようと思った時も、反対ばかり。
そしていつもの口癖、いや言葉の暴力が飛び出します。
「お前には絶対無理だよ」
「お前みたいなバカができるとでも思ってるの?」
「お前みたいなクズが!笑えるな!」
否定的な言葉は、相手のプライドを傷つけるだけでなく、やる気も、自信も、その人の魅力さえも全て奪っていくものです。
私は、笑わなくなりました。友達とも会わなくなりました。
そして、ストレスで体重が10kg増加。
生きていくことだけが精一杯で、次第に鬱病を患うようになっていきました。
そして深夜に離婚を決める
夫は、私を「怠け者」「クズ」「役立たず」と言うようになりました。
鬱病になってしまった私は、思う通りに体が動かなくなり、やる気も気力も失っていたので、家事もまともにできなくなっていたのです。
「ワイシャツアイロンかけろよ!」
「車にガソリン入れとけよ!」
「ジンジャーエール買っとけよ!」
「腹減った!なんか作れ!(午前0時過ぎ)」
「風呂入れとけよ!」
それでも、夫は変わらずいつも命令口調で指示してきました。
「お互い働いているんだから、自分でできることは自分でしてほしい。」
内心そう思いながらも、怒らせると怖かったので命令された通りにやる私。
でも、結婚1年目を過ぎた頃には、この生活にうんざりしてきました。
そして、ある日の夜中0時過ぎ。
「お前、風呂入れてないだろ!なんでだよ!」
私は、叩き起こされました。
「お前、風呂も入れずに何勝手に寝てるんだよ!」
「お風呂に入りたいと思う人が入れればいいんじゃない?」
「お前、誰のおかげでこの家に住めていると思ってるんだよ?」
「・・・・・」
「答えろよ!ちゃんと言えよ!言ってみろよ!」
「・・・あなたです。」
「風呂を入れるのはお前の義務だろーが!何してんだよクズが!」
その日、私は体調が悪くてお風呂も入らずに、仕事から帰ってすぐ寝てしまったのです。
でも、深夜に帰宅した夫はお風呂の時間を楽しみにしていたのに、何も用意されていなかったことに腹を立てていました。
そう、夫はお風呂掃除が大嫌い。これまで一度もお風呂掃除をしたことがありません。
だから、お風呂を用意するのが私の義務だと言ったのです。
「義務・・・・・」
その言葉に違和感を感じた私は、これまで我慢してきた彼に対する不満が爆発。
そして、私は夫に離婚を告げました。
「私、あなたと離婚します。」
「え・・・」
我に返った夫は、驚いた様子で急に黙り込み、私の前から去りました。
家事は、義務ではありません。
同じ家に暮らしている夫婦ですから、気づいた方がやればいいのです。
余裕がある方がやればいいし、好きな方がやればいいし、担当を決めて助け合ってもいいはずです。
私は家政婦じゃない!
それから1年。
私は離婚をするために必死にお金を貯めました。
転職もして、夫の2倍稼ぐようになったのです。
結婚前の自信も取り戻し、あとは家を出るだけ。
そして、目標だった100万円が貯まったその月の月末に、私は有給をとって夫がいない間に家を出ました。
「私は家政婦じゃない。」
それが、最後に夫に残した手紙(言葉)です。
勿論、その隣には離婚届。
妻は、夫の所有物ではありません。家政婦でもありません。
同じ人間であり、愛されたいと思う一人の女性であり、大切な家族の一員であることを決して忘れてはいけません。
外で働いているから偉いとか、稼いでる方が偉いとか、それはどうでもいい話です。
自分の方が稼いでるからと、いつも偉そうに威張っている夫を、私はとても恥ずかしく思いました。
夫婦は、お互いを尊重し、思いやり、感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけないと思います。
「当たり前」は、失ってから気づく「大切な存在」かもしれません。
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