
皆さんは、お姉ちゃんのいる飲み屋はお好きですか?
キャバクラ、スナック、ガールズバー。
私は、その全ての形態で勤務した経験があります。
男性が全てこういったお店が好きなわけではないとは思うのですが、勤務してみると、本当にこういった場が好きでない男性などいるのだろうか?と不思議に思うほど皆さんとても楽しんで行かれます。
私は当時、成績は優秀だった方でしたので、歌舞伎町のキャバクラでナンバーワンだったこともあります。
そんな経験から、夜遊びが好きな方にもこれから行ってみたい方にも、参考になるような体験談をいくつかご紹介します。
目を引いたお客様の服装
キャバクラには、日々いろいろな方が来店されます。
スーツ姿のサラリーマン、全身高級ブランドで固めている方、仕事帰りの作業服の方…。
そんな中で、私が実際に目で追ってしまったお客様の服装があります。
それは、清潔感のある白いシャツ+Gパンのいわゆる『好青年系』。
これは昼間の街では珍しくない服装ですが、実はキャバクラに来るお客様は派手な方も多くなかなかいないジャンルで、逆に目立つのです。
おとなしめの男性でもギャル系が好きな方もいるように、キャバ嬢も派手な方が好きな子ばかりではないのです。
清潔感はとても大切で、そのお客様は待機席のキャストの女の子の注目の的でした。
私は最初に隣に着くことが出来ましたが指名してもらえず、次についた清楚系の子を指名していて、結局そっちかい!と悔しかった思い出があります(笑)
お客様に言われて本当に嬉しかった言葉
キャバ嬢をやっていると毎日不特定多数の男性と代わるがわる会話をするわけですが、褒めてくれるお客様もたくさんいますし、プレゼントをくださるお客様もいます。どれもとてもありがたいです。
しかし、やっぱりこちらは仕事中であり毎日のことですので、正直多少慣れてしまっている部分があります。
なので、返しはテンプレート的になりがちなのですが、私が今でも覚えている本当に嬉しかった言葉が一つだけあります。
その言葉とは…『ありがとう』です。
私の指名のお客様で、毎回必ず『今日も楽しかったよ。ありがとう。お疲れ様。』と言って帰られる方がいました。
私はその言葉にとても癒され、救われていました。
いつも心の底から『こちらこそ、ありがとうございました!!!』と思っていたものです。
そのお客様の接客中は楽しんで帰っていただこうという気持ちが強かったので、来てくださった日には背筋が伸びました。
褒めてくれるお客様はたくさんいても、気持ちのこもった『ありがとう』はなかなか言われることのない言葉でしたので。
『楽しい時間をありがとう。』『忙しいのに僕の所にヘルプに着いてくれてありがとう。』など、何でもいいのです。
たった一言なので、是非口にしてみてください。
お店ぐるみで歓迎されていたお客様の話
キャバクラでは、人気のある子は指名のお客様が多くいるので、指名がかぶってしまうことがあります。
そうすると、かぶっている人数により均等に時間が割り振られるのですが、指名料を払っている自分のお気に入りの子が他の席に行ってしまうのは、やっぱり面白くないといった方も多く、その間につなぎで着くヘルプの子にきつくあたってしまったり、黒服に悪態づくお客様も結構います。
これでは、ヘルプに入りたくない子が増えてしまい、ゆくゆくは自分の指名の子にも迷惑がかかることになりかねません。
当時私には、お店ぐるみで歓迎されていた自慢のお客様がいました。
そのお客様は、ヘルプの子に対してもまさに”神対応”だったのです。
私が席を外してもまったく嫌な顔をせず、ヘルプに入ってくれたどの子とも分け隔てなく楽しんでくれました。
いつも笑顔で相手に合わせた気遣いの出来る方で、一人ひとりとの会話をきちんと覚えていて店中のキャストの子たちから大人気でした。
毎日のように他の子から『今日は○○さんは来ないんですか?』と聞かれ、来店されると、自分の売り上げには全くならないのにも関わらず『ヘルプ立候補』の子が後を絶ちませんでした。
黒服にも非常に礼儀正しく低姿勢でしたので、お店中のスタッフがこのお客様のことが好きでした。
『○○さんがいい人だから、みんな○○さんが来るのを待ってるよ。私もとても鼻が高いの。』と伝えると、『ここのお店の人たちは本当にみんないい人ばかりだからね。僕が心からそう思って、いつも気持ちよく飲ませてくれることに感謝しているから、その気持ちが伝わっているのかな。』とおっしゃっていました。
お店全体での評判アップにつながります。『お客様は神様』と言えども、横柄な態度はどこの世界でも必ず嫌われると私は思うのです。
お客様に聞かれて本当に困る質問
キャバ嬢は、毎日毎晩不特定多数の男性と一晩中話し続けるお仕事です。
いろいろな方がいますし、皆さん多少なりともお酒が入っているので、嫌なことを言われることもありますし、困る質問もされます。
しかしそこはしゃべりのプロフェッショナル。
お客様を嫌な気持ちにさせないよう、うまくかわさなくてはいけません。
例えば、『彼氏はいるの?』これは本当によく聞かれる定番の質問ですが、本命彼氏がいても正直に話す子は少ないでしょう。
おそらくほぼ100パーセントの子がいないと答えると思います。
夜も更けてくると酔っ払っているお客様も増えて来て、下ネタ系の質問も繰り出されます。
『好きな体位は何?』『君の乳輪、500円玉で隠れるサイズ?』などなど。
これにみんなの前で答えるなんて辱め以外の何物でもありません。
しかし、不思議なことに慣れるのです。
場数を踏んだ大抵のキャバ嬢は結構ディープな下ネタにも上手に対応できるはずです。
そんな中でも、私が聞かれて本当に困る質問もあるのです。
➀『この中で誰が一番タイプ?』
まだ自分の指名のお客様のいない席でこれを聞かれるのは結構困ってしまいます。
なぜなら、誰が自分のことをいいと思って指名してくれるかわからない中で、その芽を摘んでしまいかねないためです。
ちょっといいな。指名しようかな。と思っている子が、自分以外の人をタイプと言ったらテンション下がってしまいますよね。
「まだ全員と話したわけじゃないし、見た目だけじゃ決められないです~」とか言ってかわそうとはしますが、「あくまで見た目だけで!」なんて言われてしまうと、もう選ぶしかありません。
こうなるともう、この先の会話が気まずくならないように自分の隣の人を選ぶことくらいしかできることはありません。
一人を選択してしまった時点で、その席からの指名率はぐっと下がってしまうのです。
➁『本名教えて!』『SNSアカウント教えて!』
私は当時お店では本名とは違った源氏名を使っていました。
キャバ嬢のお仕事をしている子たちはいろいろな事情を抱えている子も多く、副業禁止の企業に勤めながらもかけもちしている子もいたりします。
私も身バレを避けたかったので、お客様から本名を聞かれてしまうと困ってしまいました。
教えないのもそのお客様を信用していないみたいだし、お客様の機嫌を損ねたくない。
板挟み状態です。
他にも「家はどこなの?」「営業携帯じゃない方の携帯番号教えてよ!」「SNSアカウント教えて!」など…。仕事とプライベートがごっちゃになりすぎるのは避けたいのですが、なかなかそうは行きません。
キャバ嬢以外でも、営業のお仕事をしている方はわかるかも知れません。
お客様と仕事の関係性を越えて付き合うのって正直大変ですよね。
まとめ
行きつけのお店での評判が良くなりいいお客様だと思われていれば、居心地が良くなり、いつもよりもっと楽しい時間を過ごせるはずです。
もちろん初めて行くお店でも、初めは肝心ですよ!
当時のことを思い出しながら、懐かしく書かせて頂きました。
飲み会の増える時期になりましたね。皆さんの素敵なナイトライフの参考になれば幸いです。
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Mai Mizuki
20歳で水商売の世界へ。何店舗かキャバクラやクラブに勤務し、22歳で歌舞伎町の店舗でナンバーワンに。その後結婚し、主人の仕事に帯同し数年間アメリカで暮らす。現在は母業の傍らフリーライターをし、日々勉強中。
Photo by Carl Ibale on Unsplash