騙されたと思って私と一緒にミニ四駆やりましょう

「ミニ四駆」がすごい!という話です。


今を時めくビジネスマンなら一度は聞いたことあるのではないでしょうか?
ミニ四駆。


子供のころ、熱中しませんでしたか?
ご存知かもしれませんが、ドライバーとニッパー、そして1,000円札があれば始めることができます。


さらに、PDCAの話もしたいと思ってます。
働き盛りのビジネスマンなら一度は聞いたことあるのではないでしょうか?
PDCA。


本当にこれはご存知だと思うので、解説は省きます。
要はどんどんモノやコトを改善していくことです。


ミニ四駆をやることは完全に「趣味」。
端的に「趣味」から学ぶことがあります、という話なんですが、
おそらくミニ四駆は最速のPDCA体得できる夢のツールである!そんなことをお話します。

「あの頃」、ミニ四駆がくれたもの

ミニ四駆って懐かしいと思いませんか?
いやいや、隠してもわかりますよ。
40代から20代の男性なら一度は親に「ねぇ!買って!買って!」と、ねだったことがあったでしょう。


筆者が小学生の時、ミニ四駆は第2次ブーム真っ只中。
関連のマンガにアニメも展開され、そりゃもう父ちゃん母ちゃん、じいちゃんばあちゃん、にねだりまくった記憶があります。


やっとのことで買ってもらったミニ四駆。
子供ですから毎回欲しいものを買ってもらえるわけではありません。
貴重な「買ってもらえる機会」を消費して手に入れたマシンです。
それはそれは大切なものです。


説明書を読みながら組み立てて、単三電池を組み込んでいざ電源を入れる。


「ビュィィーーン!」


自分が組み立てたものがしっかりと動く感動。
この瞬間のために情熱を注ぎ込んだわけです。


「うわぁ!かっこいい!」という感情一本で、熱中して何かに取り組むその情熱。
当時、それをミニ四駆から得たものかもしれません。

「今」、ミニ四駆がくれるもの

あれから時は経ち、色々ありましたよね。
部活、受験、就職、出会い、別れ、出勤、出勤、出勤。。。


自分のマシンに向き合ってたミニ四駆レーサー達は、時が変わり、円滑なコミュニケーションや、クリエイティブなアイデアの創出にひたすら向き合う社会人になっています。


ミニ四駆なんて遠い昔に遊んだおもちゃのひとつ。
なんて、記憶の奥深くに埋まっていることと思います。


それはもったいないことです。
今、ミニ四駆は「遊びながら社会に通用するスキルが身につく魔法のツール」として注目されるべきなのです。


忘れてしまった人、知らない人のために簡単にミニ四駆について振返ってみましょう。
ミニ四駆は「手のひらサイズのレーシングホビー」とも言われており、レースで勝負することを楽しめるプラモデルなのです。


ラジコンカーと違い、電源を入れて走らせたら一切のコントロールはできません。
専用のコースを駆け抜け、最速でゴールする。


求められるのは「速さ」なのです。
1秒でも、0.1秒でも速くしたものが勝者となる、シンプルな世界です。


この「速さ」の探求には様々なアプローチが存在します。
GUP(グレードアップパーツ)と呼ばれる改造パーツを搭載するなど、マシンの速さに磨きをかけ続けることがこの趣味、「ミニ四駆」の楽しみ方です。


察しのいい方はお判りいただけたと思います。
そう、この速さの追求の過程こそがPDCAそのものであり、過去に熱狂したミニ四駆だからこそ楽しみながらそのスキルを体得できる。
これが今、ミニ四駆が私たちにくれるものです。

一緒にやってみませんか?ミニ四駆

物は試しです。
早速ミニ四駆を買って、PDCAを体得しましょうね!それではまた!


と、終わることはできません。
ここで終わってしまっては実際に買って試してみる人はほとんどいないでしょうし、それではここ記事の意味がありません。
その上、皆さんの貴重な時間の浪費になってしまいます。


どうでしょう?
これからミニ四駆のPDCAが目の前で回る様をあなたに体験してもらうというのは。


ぜひ、「初めてミニ四駆を楽しむVR」だと思って、楽しんでいただければ。
臨場感を大事にしていきます。心の準備はいいですか?レディー!?ゴー!

まずは組み立ててみる

今回、筆者とあなたが選んだマシンはこちら。

【サイクロンマグナムのBOX写真】


筆者と同じ第二ブームの世代であれば、知らない人はいないあの「サイクロンマグナム」です。
「ポケットモンスター赤・緑」と同じ年の1996年に発売ですから、もう24年近く前に出たマシンになりますか。


かっこいい。
ポケモンもそうですが、当時熱狂したものには、三十路のおっさんになっても変わらない感情が湧いてきますね。


開けてみると色も形も様々なものが封入されていることがわかります。
少し怖気づいちゃった人も大丈夫です。
組み立てにはしっかり説明書があります。


図や番号で組み立ての指示がされており、大変わかりやすい説明書に仕上がっています。
小学生でも組み立てることができるような配慮だと思います。
自分の会議資料ももう少しわかりやすい図や設計を意識しなくては、なんて思ったりします。

【完成したあなたのサイクロンマグナム】


1時間も掛からず、あなたのミニ四駆「サイクロンマグナム」が完成しました!
パッケージ通りかっこいいですね。


これでPDCA体得ツールの基本が完成です。
準備は整いました。始めましょう。

ミニ四駆PDCA、始動

PDCAは「どんどんモノやコトを改善していくこと」と述べました。
今回、改善していただくのは「ミニ四駆の速さ」です。


初期の状態からどのような改造を施して、ミニ四駆を速くしていくのか。
この過程からPDCAを体得して行きましょう。


そしてより有効的にこのスキルを体得するにはある制限が必要です。
それは”予算”です。


どんな仕事にも予算は設定されますよね。
限られた予算の中でどのような改造を施し、最速を目指せるのか。
これが私たちの今回の課題になってきますね。


予算の金額は「1回の飲み会代」なんてどうでしょうか?ホットペッパー総研の調査によると、令和1年度の飲み会1回の想定額は4,449円ということです。*1


切りよく予算4,000円(税抜)に設定しましょう。
既にサイクロンマグナムは780円(税抜)、走るために必要なモーター(ノーマル)150円(税抜)を消費しているので残り3,070円で一緒に最速を目指します!

今回、ミニ四駆の走行に必要な専用サーキットは埼玉県川越市の老舗ホビー店「K-Hobby」のサーキットを使用。
大きなカーブやジャンプセクションがバランスよく組み込まれた全長84.08mのサーキット。
最高の舞台です。


それではまずはベンチマークとなる「無改造」の状態での速さを計測してみましょう。

【25秒のタイム写真】


走っているサイクロンマグナムに惚れ惚れしていると、あっという間に完走しました。
繰り返しになりますが、スタートした直後からミニ四駆は一切のコントロールができません。
無事に完走してくると我が子の様に嬉しいものです。おかえり。


さて、このタイムをどれだけ改善することができるか、ワクワクしてきますね。


まずは速さに一番影響しそうなところを改造していくのはどうでしょう?
それはどこか。
私は文系なので、あまり理工学の難しいことはわかりませんし、車も詳しくありません。


持てる知識と経験をぶつけるしかないです。
お?あなたもそうですか、なるほど。
では、モーターとギアを変更してみるのはどうでしょうか?


スポーツカーなどのカタログなどを見るとエンジンについてアピールしていることって多くないですか?やはり車の心臓部と呼ばれるだけあってかなり重要なんですよ。
ミニ四駆であればそれはモーターに当ります。
そしてその力を伝えるギアも同様に重要かなと、予想しました。

【モーターとギアの写真】


ということで、モーターとギアを買って来ました。
数あるモーターの中から選んだのはハイパーダッシュ3モーター、400円(税抜)。
ギアは超速ギア、240円(税抜)。
ここで残りの予算は2,340円です。


採用理由はこのモーターだけ「3」という数字がついていたから。これが大きな理由です。
3はおそらく「バージョン3」であることが容易に想像つきますよね。
ということはメーカーであるタミヤ自身がPDCAを回して世に出した数が多いということになるかと。我ながらいいロジックだと思います。


それに比べてギアの選定理由は簡単です。商品名が「超速ギア」という名称でしたから。
ハイスピードという名称もございましたが、超速の方が速そうですよね?
はい、満場一致ですね。


このパーツをセットしてタイムを測ってみましょう!!

【コースアウトするマグナム】
ああああああああ!!!

【大破するマグナム】


はい、と言うことでコーナーを曲がりきれずに大きくコースアウトしました。
後輪も見事に吹き飛んでいます。


ミニ四駆は完走しなければ全く意味がありません。
走る過程での評価点などないのです。


負け惜しみのようですが、走行中はとんでもないスピードでした。
先ほどとは大違い。スタートした瞬間わかりました、「イケる!」って。
まぁ、行けなかったんですけど。


失敗から学ぶことはPDCAの基本です。
ここでの学びはこんな感じでしょうか。


・動力と駆動を強化すると飛躍的にスピードが上がった。
・マシンが速くなるとコースアウトする危険性が高まる


これらを解消しながら、手に入れたスピードで完走することが次の目標ですね。
早速改善に向けて動きましょう!


さらに以下のパーツを購入しました。

【ファーストトライパーツ写真】


このパーツセットには魅力的な効果が多数記載されており、今回採用に至りました。
「セット」と書いてありまして、一袋で様々なパーツが入っているようです。
確認してみてください。


おわかりいただけましたか?「安定性のアップ」、「コーナリングの車体の傾き防止」など、今すぐに欲しい機能が満載です。
まさに今の課題解決にぴったりのパーツですよね。


早速、搭載してみましょう。

【トライ搭載のサイクロンマグナム】


一気に見た目が変わりましたね。なんというか、ミニ四駆らしいというか。
今回搭載したパーツがしっかり機能してくれれば、課題が解消され完走してくれると思います。
楽しみですね。それではタイムの計測をしてみましょう!!

【20.99秒で完走するタイム】


ついに完走!
そして大幅なタイム更新を達成しました!おめでとうございます!
ありがとうございます。


効果ありましたね、ファーストトライパーツセット。
これは嬉しい進歩です。PDCA最高です。


ここでの学びはこんな感じです。


・速度が上がるとファーストトライパーツの様な安定性の強化が必要になる
・総重量が上がったことによって先ほどより若干スピードが下がった印象


さてこれよりさらに速くしていくことが求められます。
先ほどの走りで少し気になったことがあります。
ジャンプの着地でフロントが跳ね上がっていたことです。


サイクロンマグナムはモーターをマシン後方に搭載しているので、重量バランスは後方に寄りがちなことが予想できますよね。
なので軽い前方が跳ね上がってしまうのも理解できます。


それではフロント部分を少し重くすることで、前後の重量バランスがよくなり、着地が安定するのでは?
結果的に挙動のロスが減り、より速く完走することができるのではないか?こう思うわけです。


同意ですか?ありがとうございます。


ということで、こんなパーツを買ってみました。

【アルミボールベアリングローラー】


金属製のローラー、13mmオールアルミベアリングローラー700円(税抜)です!
アルミ製なので金属製にしては軽量な方ですが、今まで搭載してたプラスチックのローラーよりは重量がありそうです。
これで重量バランスが軽減されるか?早速、タイムの計測をしてみましょう!

【21秒でのタイム写真】


。。。。遅くなりました。
しかも着地時のフロント部分の跳ねは多少改善された様な気もしますが、ハッキリとはわかりませんでした。


クヨクヨしてもいられません。
こういうこともありますよ!
しっかり学んで次に生かしていきましょう。


ここでの学びはこんな感じでしょうか。


・総重量アップしたことによるスピード低下
・ローラーの取替えで得られるタイム向上効果は大きくない可能性がある


そうこうしている予算は1,000円切ってしまいました。
タイムを残りの予算だけで改善する必要があります。


こういった場合、2つの選択肢があると思います。


1つはこれまで行っていない改造ポイントをいじってみるパターン。
これは冒険です。
これまでの改善ポイントよりも効果的な改善になれば大幅にタイムが改善しますが、その逆の結果になる可能性ももちろん秘めています。


2つ目はこれまで行った改造ポイントで効果の良かった部分をさらに改善してみるパターン。
これは自らの実績もあるので確度は期待できそうです。
しかし、前者ほどインパクトのある改善ができる可能性は少ない場合もあるでしょうね。


さて、どうしたものでしょう。
どちらも一長一短です。
今回は「現状より確実にタイムを改善して終了する」と言うのを優先したいと思います。


そうすると2つ目の方向で最後の改造を進めていきたいのですが、どうですか?
そして、改造するポイントはズバリ、モーターです。


最初にモーターとギアを取替えた際、COしてしまいタイムは残っておりません。
しかし、目視したスピード感やその次の施策でのタイムを考えると、さらに上位のモーターに取り替えることで、タイムを上げることができるのではないかという仮説です。


いかがでしょうか?・・・ありがとうございます!良さそうなモーター選んできますね。

【パワーダッシュの写真】


ということでこちらのパワーダッシュモーター、460円(税抜)を購入。
名前からして期待できそうですが何よりもパッケージにある「上級者向け」という表記がそそります。


しかし、このモーターで仮にスピードが上がったとしても油断はできないのがミニ四駆。
現在の安定走行ができる様なセッティングの守備範囲を越えてしまうとおそらくコースアウトを招くでしょう。


ドキドキのラストランです。


結果は。。。

【18秒の写真】


見事完走し、タイムを更新することに成功しました!!
前回のモーターの変更ほどのタイムの改善ではないにしろ、確実に結果を残すことになりました。


これは運の要素というより、やはり私たちなりにPDCAを回してみたからこそ得られた結果ではないでしょうか?

「サイクロンマグナム」との成功体験を武器にしてほしい

おつかれさまでした。
怒涛のPDCA高速回転でしたが、しっかり結果を残すことができて安心しました。


お楽しみいただいた通り、ミニ四駆はパーツの取替えやセッティング次第でどんどん「速いマシン」へと進化させていくことができます。


これが筆者とあなたが一緒に行ったミニ四駆でのPDCAの一覧です。

【PDCA図】


これだけの施策を一緒に行ってきました。
「ミニ四駆の速さ」は確実に改善されたと言っていいでしょう。
気持ちのいい達成感があるじゃないですか。



このミニ四駆での学びはシンプルです。
仮説を立てて、試して、結果を分析して、新たな仮説を立てる。
この繰り返しは、本質的には「必ず前進する」ということです。


そして、このPDCAを体感できることは非常に価値があると思っています。


ビジネスになると会社の予算、施策の権限、人間関係などが複雑に絡むので、ミニ四駆のように高速でPDCAを回すことが困難な状況もあります。
むしろそんなケースばかりです。


そんな障壁が原因で、うまくPDCAを回せなかった経験があると、自信をもって「私はPDCAが回せます!」なんて、到底言えないですよね。


何よりPDCAの成功体験が必要なのです。


しかし、あなたはもう違います。
どんな障壁があろうとも、「PDCAを回すことは改善に繋がること」をあなたは知っています。
体得しています。これは大きな武器です。


まずは落ち着いて、周りの状況や自分の位置をしっかり確認して、できることからアクションを起こしてみましょう。


きっとその繰り返しはあなたい良い結果をもたらしてくれるはずです。
サイクロンマグナムもあなたを応援しています。


以上、「ミニ四駆」がすごい!という話でした。


*1 
引用)株式会社リクルートライフスタイル「ホットペッパーグルメ外食総研」
   令和初の忘年会・新年会(2019年12月~2020年1月)の動向を調査
https://www.hotpepper.jp/ggs/wp-content/uploads/2019/12/2019-20_%E5%BF%98%E6%96%B0%E5%B9%B4%E4%BC%9A191206.pdf

撮影協力
ケイ・ホビー
http://k-hobby.com/

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TAKE・スカイウォーカー
プロフィール
趣味全開のサラリーマン。英語、スターウォーズ、マイケル・ジャクソン、スニーカー、一眼カメラへの傾注遍歴あり。いずれも継続中。昨年夏よりミニ四駆への情熱が芽生える。
Twitter:https://twitter.com/takemjtoyo
Youtube:青春オーバーラン(不定期出演中)(https://www.youtube.com/sor2016

Photo:TAKA@P.P.R.S