「女性の話は否定しない」「認めて褒めてあげる」そんな秘訣を実践したデートの末路

中学生の思春期から、私は女性にモテたいと心から願ってきました。

そしてどうすればモテるかを考えた結果、誰でもモテる方法を開発したのです。

それは、「女性には優しくすれば万事解決」作戦。

チビでもハゲでもモテモテになれる、絶対法則です。

 

なぜこの方法が万能で有効なのか。

それは「女性が男性にもとめるもの」という、ちまたに溢れるランキングを見れば明らかです。

それによると、女性は男性に「優しさ」を求めているのです。

つまり女性には「優しくしているだけ」でモテることができるのです。

これほど簡単なことはないしょう。

反論できますか?

 

今回は、こんな私の絶対勝利の法則が崩壊した悲しい物語です。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト

 

私が考えた、こうすれば必ずモテるという必勝方法

女性には、食事をご馳走していれば仲良くなれます。

奢りというキーワードは女性の心理的ハードルを劇的に下げるのです。

特に、インスタ映えってる店にお誘いすればほぼ間違いなくデートくらいなら可能です。

ここまでの作戦は、あなたがよほどスペックの低い人間でない限り破綻しません。

 

ただしその際に、絶対に守るべき考え方があります。

女性というものは、会話を聞いてあげさえすれば欲求が満たされる生き物だということです。

つまり、

「なるほど」

「それで?」

「そうなんですね」

と肯定して返事をしてあげれば、大体の女性が気持ちよく話すんです。

こうすることで、女性の満足度=デートの満足度は確実に上がるのです。

 

そして、会話の内容は最終的に全部肯定してあげなければなりません。

何を言われてもです。

聞き出した会話から、イラつくこともあるでしょう。

余りにどうでもいい話に、バカじゃないのかと思うこともあるはずです。

しかし「お前バカだろ」などと、本音を言ってはいけません。

会話の最終着地は必ず肯定で受け止めて下さい。

そうすることで、モテる男に繋がるのです。

 

以上が、私が中学時代から積み上げた対女性必勝作戦です。

これさえ守れば、付き合えるかは分かりませんが、仲良くなれることは間違いないでしょう。

そう信じてきました。

 

そして私は現実を知った

このようにして、十分な脳内シミュレーションを積んで生きてきたある年。

季節は秋も間近で、装いは肌の露出が抑えられた、少し肌寒い日でした。

10月に合コンで知り合った女性との初デートが決まり、私は本当に舞い上がっていました。

 

お相手は黒髪の似合うおしとやかな女性で、暖色の服が彼女の雰囲気と良く似合っています。

しかも彼女の職業は、男なら誰だって憧れる看護師なのです。

出会いが無くて合コンに来たと言ってたので、まさにスーパーボーナスタイムだったのでした。

私はそのボーナスタイムを逃さず、彼女を1対1のデートに誘い出すことに成功したのです。

 

私はまず、彼女を食事に連れていきました。

料理が出てくれば、好きな給食は何だったを聞き、ノスタルジックを誘います。

さらに、スイーツはよく食べるのかを聞き、女性の好きそうな話題で盛り上げました。

完璧な作戦です。

会話では聞き上手に徹して、絶対に彼女が正しいと、肯定で終わらせ続けました。

 

そして、会話が少し盛り下がったところでスマートにお会計。

奢ったら少し申し訳なさそうな顔でお礼をいわれましたが、嬉しそうにしてくれていたので好感度は上昇したでしょう。

最後にカフェに行き、次のデートの約束を確定させれば、今日のミッションは終了です。

このとき決して、焦ってラブホテルに誘ってはいけません。

初回は紳士に振る舞うことで、逆に彼女は私を追いかけたくなり、心を鷲掴みにできるのです。

私はお店を出ると、スマートに道路側を歩き彼女をエスコートしました。

 

その時です。彼女が意を決したように話し始めました。

 

「あの、少しいいですか」

「はい、なんでしょう。」

「ご馳走になって、話もたくさん聞いてくれて、すごく楽しかったです。けど、でも、どんな話をしても決まった返答しか返してきませんよね?」

「・・・え?」

「用意されたもので話されている感じがして、こんなこというのは失礼なのですが、少し怖かったです。気持ち悪いんです。だから、すいません。これ、渡しておきます。」

 

そういって食事代の半分と深いお辞儀を残して、逃げるように去っていきました。

私は、小走りに逃げていく彼女の背中を見ながら、ここで初めて理解したのです。

 

「もしかして、僕の作戦は無意味なんじゃ・・・」

 

しかし私はこの時、この完璧な作戦の失敗をまだ素直に受け入れられませんでした。

「今回は運が悪かっただけだ」

「あの女がクソなだけだ」

そう自分に言い聞かせてきました。

そしてその後も、この作戦を実施し続けました。

しかし5人試して、5人とも同じように逃げられました。

 

ここに来て私は、私の作戦が失敗に終わったことをやっと受け入れられました。

 

反省から新たな作戦立案まで

現実を受け入れた私は、どこがダメだったのかを徹底的に分析し、新たな作戦を考えました。

そこで最初に考えた仮説は、以下のものです。

 

・最初のデートで奢るのが悪かった

 

私は、最初から奢ることがダメなのだと悟ります。

当然の話ですが、喜ぶ人もいれば奢られることが嫌な人もいるでしょう。

そこで次のチャンスから、きっちり割り勘にしようと女性に伝える作戦に変更したのです。

 

結果、ダメでした。

体感では、何も変わらないのです。

「割り勘で」といった瞬間に露骨に嫌な顔をした子も少数ですがいました。

もしかして女性は「奢るか割り勘か」ということで、男を好きになることには余り無いのかもしれません。

 

・全肯定作戦が失敗した

 

次に考えたのは、全肯定作戦はダメなのではないか、という仮説です。

そこで女性と真剣な話をしているときは、一部否定してあげることが大事だと考えました。

すると大抵の女性は

「でもね」

「そんなこと言うけど」

と怒り出します。

そこまで話を引き出し、相手の事情を深く理解してから

「そういう上司なら仕方ないね」

「それなら、そういう考えもありかもね」

と肯定してあげるようにしたのです。

こうすれば女性は、自分の話を真剣に聞いてくれる人だと思ってくれるはずだ。

そう考えたのです。

 

ただ、これも結論から言うと全て失敗しました。

反論されると、だいたいキレられました。

酷いときなど、私が軽く、

「それは違いますよ」といっただけで、「あなたに何がわかるの!!」とお叱りを受けました。

 

この方法が通じる相手は限られるようですので、慎重に相手を見極めましょう。

体感では、ずっとスマホを見ている人や自分の話をし続ける人は、否定したらだいたいキレました。

 

結論:女性は好きな男としか盛り上がれない

このような失敗を重ねた私にその後、新しい女性との出会いはありません。

しかしどうして私が女性からモテないのか。

その原因だけは、試行錯誤の結果はっきりとわかるようになりました。

 

私は多分、

「こうすればモテる」

という、頭の中で勝手に考えた女性像だけを見ていたのです。

 

・女性はご馳走して欲しい生き物だ

・話を聞いてあげれば喜ぶ

・全肯定すれば喜ぶ

 

そう考えて、生身の女性を分析していなかったのです。

 

大切なことは、いかに相手を知ろうとしているのか。

その本気度を伝える必要があるのです。

 

本当にモテる男は、気になる人を知る為に話を聞き、気になる人ともう一度楽しくご飯をしたいからご馳走するのです。

優しくすればモテるのではありません。

きっと話し上手なイケメン+優しい男がモテるのでしょう。

 

女性だって、好きな男としかデートしたくないのだから、当たり前じゃないですか。

 


 

【著者】朝の

ライティング歴2年。

出会い系サイトとガジェット系のサイト、医療系のサイトで執筆と編集を経験しました。

ライティングでは型を大切にし、伝えたいことを誤読させない執筆を意識しております。