気になる彼氏、その趣味だけはやめて欲しい!男性の部屋で見た衝撃の光景

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「趣味の合う女性が全然いない」

「彼女に趣味を理解してもらえない…」

そんなお悩みを抱いている男性にお聞きしたい。あなたの趣味なんですか?

もしかしてそれは、女をドン引きさせる“行き過ぎた趣味”ではありませんか?

今回は私の実体験から、男性の趣味と価値観の一致についてお話しさせていただきます。

 

変わり者 ミーツ 変わり者

私は出会い方に関して、“女友達の紹介”というものを信じていません。

彼女たちが紹介文句で決まって言うように“本当にいい人”なら、紹介なんてするわけがないからです。

しかし、“友達の彼氏からの紹介”となると、話はまた別。これからお話しする彼も、そんな友達の彼氏を経由して出会った男性でした。

 

「めちゃくちゃ変わり者で彼女がいない奴なんだけど、どう?」

知り合いのカップルが渡してきた前情報は、それだけでした。

「変わり者なの?」

「うん!でも、変わり者同士気が合うと思う!」

「ちょうどいいよね!」

(黙れ)

 

心の中ではそう思っていたものの、反論することは出来ませんでした。

「考え方が合わない」

「価値観が理解出来ない」

「君にはついていけない」

自らを変わり者と自覚したことはないものの、男性からこのような理由を突きつけられ恋愛がだめになった経験は、たくさんあります。

それに、男性からも女性からも等しく変わり者と思われている人物とは一体どんな人なのか、純粋に気になったのも事実です。

私は4人での食事会をOKして、後日変わり者の彼と引き合わされることになりました。

 

「どうも」

やって来た男性は、頭の中のイメージと全く違っていました。

イケメン、長身、髪の毛もあり、服装もダサくはありません。きちんと働いてもいます。

初対面の印象を一言で表すならば「素敵」以外にあり得ないような男性でした。

私の警戒センサーがビンビンに働きます。

 

(こんなによく見えて彼女がいないなんて…これは相当の変わり者だぜ)

しかも、彼は大変多趣味で、話題も豊富でした。

写真という共通点も見つかったため話はどんどん盛り上がります。

「ほら、やっぱり気が合いそうだよ!」

友達にもそうそそのかされ、実際食事会の最中、私は徐々に彼に惹かれていく自分を感じていました。

なかなか変わり者の片鱗を見せない彼に、私の警戒も緩みます。

結局私は彼と連絡先を交換し、また会う約束までして別れました。

新しい恋の予感に、ほのかに胸をときめかせながら…。

 

蛇に飲まれていたのは何と…

2人で行く初デートまでも、滞りなくLINEでの連絡が続きました。

やりとりをしているうちに、彼は私が設定していたアイコンに目を付けてくれました。

当時私はハムスターを飼っており、自分で撮影したそのペットの写真をアイコンにしていたのです。

「ハムスター飼ってるんだ!可愛いね」

聞けば彼も私と同じく動物好きだといいます。

(こんなに盛り上がって趣味も合うなんて、もしかして上手くいくんじゃない…!?)

私は「変わり者」として紹介されたこともすっかり忘れ、密かに胸を高鳴らせていました。

その連絡がくるまでは。

 

「俺の家にもねずみがいるよ」

その言葉とともに写真が添付されています。

それを見て私は絶句しました。

写真には、蛇が写っていました。蛇の大写しです。

ねずみはというと蛇に丸のみにされており、しっぽしか見えていません。

いや、何となく形を想像することは出来るのですが、そこがまた何ともいえず残酷です。

私はびっくりして、スマホを手にしたまま固まってしまいました。

(舐めていた…確かに、変わり者だ…)

 

これは果たして家にねずみがいるという情報とともに提示してくる写真でしょうか。

いや、そもそもハムスターが好きだと言っている相手に、生餌としてのねずみの写真を送るでしょうか。

私は困惑しながらも、とりあえず、

「蛇!」

という返事をしました。

もう「蛇!」と返す以外何を送ることが出来たでしょう。

 

すると彼は、次々に写真を送ってきました。

どうやら彼の家には蛇が2匹とカエルが1匹いるようです。

今までにも「ヒョウモントカゲモドキを飼っています」レベルのライトな爬虫類好きと出会ったことはありましたが、そのレベルは遥かに超えていそうです。

生餌のねずみショックから何とか立ち直った私は考えました。

これは、価値観の違いです。

私からすればねずみは可哀想以外の何物でもありませんが、蛇を可愛がる彼からすればこれは当然のことです。

蛇も立派な生き物には違いありません。

弱肉強食で世の中は回っているのですから、広い視野で考えればどちらか一方に肩入れするのはおかしなことかもしれません。

そもそも、そんなことを言っていたらヴィーガンにならなければ私の主張は通りません。

 

(私の考えがまだまだ浅かったんだ)

私はそう思うことで、何とか自分を納得させました。

変わり者といったって、このレベルの趣味であれば理解出来る範疇です。

生餌という事実には驚いたものの、私だって蛇やカエルが嫌いなわけではありません。

私は彼との連絡を続けました。

正直このときにはもう、これくらいのことなら我慢した方がいいと思えるくらい、彼に惹かれてしまっていたのです。

 

蠢くショーケースの中身

それから初デートが終わり、何度かデートを重ね、彼との関係は深まっていきました。

そしてある日、遂に彼がひとり暮らしをしているという家に誘われます。

私は戸惑いました。お家デートそのものにでは勿論ありません。彼の家には生餌用に繁殖させられているねずみがいるためです。

多少の戸惑いはあったものの、私は誘いを受けることにしました。

これから彼と付き合っていくことになったとしたら、許容出来なくてはどうにもなりません。そんな覚悟の上でした。

 

彼の家は、少し広めのアパート。物は多いものの、整頓されています。

「コーヒーでも淹れるよ。蛇でも見てて」

(そんなテレビ見てての感じで…)

私は思いましたが、確かに気にはなります。

しかし、ケージに近付こうとした私の足はぴたりと止まりました。

止まったというよりは、そこから動けなくなってしまったのです。

蛇のケージの近くには、ショーケースが置いてありました。蓋は開いています。

(ねずみだったら嫌だな…)

と思っていたのですが、そこにはねずみ以上にショッキングなものの姿があったのです。

ショーケースの中には、黒いものが蠢いていました。それも大量に。素早く。

そう、中にいたのは何とゴキブリだったのです!

 

「むっ、無理!無理無理無理いいいい!!!」

私は思わず叫び後ずさりをして、彼のいるキッチンに逃げ込みました。

私の顔を見てその男は、

「何?蛇怖かった?」

などと聞いています。蛇なんて、いたかどうかもわかりません。

「ゴキブリが…」

「ショーケースの?ヘビの生餌にするんだよ」

そんなことはどうでもいいのです。しかし私はあまりの恐怖映像の衝撃で上手く声が出せません。

蓋が開いている、逃げる!と伝えようとしましたが、さらに彼は

「あぁ、かわいいだろ。脱皮したては真っ白なんだよ」

などと知りたくもなかった情報まで与えてきます。

(怖い…)

私は震える声で、何とか言いました。

 

「蓋、開いてるよ…」

「あぁ、出てこないタイプのゴキブリだから大丈夫だよ」

大丈夫ではありません。

彼のことを信じていないわけではありませんが、ゴキブリのことは信じられません。

出てこないタイプとは何なのでしょうか。

いや、例え出てこなかったとしても、今私が立っているこの床も、考えようによってはゴキブリと地続きです。

私は声だけでなく全身震え上がらせました。

 

コーヒーを淹れ終わった彼は、ショーケースにほど近い椅子に腰かけました。

蓋を閉じてくれる様子はありません。

「その…爬虫類って絶対に生餌じゃないとだめなの…?」

「いや?そんなことないよ。俺があげたくてあげてるだけ。虫にしてるのは趣味」

(本物だ…これは本物の変わり者だ…)

私は、住んでいる部屋にゴキブリが出ようものなら泣きながら戦う虫嫌い。

だからゴキブリが出たときには率先して退治してくれる男性がいいとは常々思っていました。

しかし、ゴキブリが出たときに、

「餌だ」

と言いながら手づかみでそれを拾い上げ、カエルに与えるほどの男性までは望んでいません。

それはそれで、十分問題です。

 

(無理だ…どうポジティブにもとらえられない…) 

趣味を否定するつもりはありませんが、ある程度妥協してくれる人でないと恋愛は出来ません。

例えば、せめてそのショーケースの蓋くらいは閉めてもらえないと…

「怖かったんだねごめんね」くらいは言ってもらえないと…。

私は全てを諦める気持ちで、ごめんなさいとだけ言いおき、そっと彼の家を出ました。

後日、友達カップルにやっぱり無理だったという旨と経緯を説明すると、衝撃の言葉が返って来ました。

「あぁ、遂に行ったのあの事故物件」

「おばけ連れてきてない?」

「…先に言っとけよ!!」

道理で広いアパートだったわけです。

私は頭にこびりつくあの映像とお化けという二重の恐怖に苛まれながらしばらく眠りの浅い夜を過ごし、芽生え始めていた恋心を呪ったのでした。

 

まとめ:行き過ぎた趣味にご用心!

変わり者男性とのやりとりから得た教訓を、最後にもう1度まとめておきます。

 

・耐えられない一線は確実に存在する

・ある程度の妥協は必要かも

・価値観が合わない人との恋愛はキツイ!

 

もしもあなたに恋人が出来ないことの原因になるような趣味があるなら、それに対する熱中度を少し見直してみる必要があるのかもしれません。

もしもあなたが実際に趣味を要因として彼女を悩ませているなら、彼女側も相当妥協した上でのことかもしれません。

何にせよ、恋心を芽生えさせたり、愛情を育てたりするために価値観の一致は重要です。

もし恋人と趣味が合わなかったとしても、「共感は出来ないけれど理解出来る」くらいの範囲に留めておきたいものですね。

 


 

【著者】千文鶴子

20代、独身。

好きな男性のタイプは「好きなタイプは?」と聞いてこない人。元カメラマン。

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