ひょっとして俺、変態じゃあるまいか・・・。
ふとした瞬間、こんな思いが脳裏をよぎったことはないだろうか。
人と違うのがイカしてるといった風潮が強い昨今、そんなこと気にする方は昔に比べれば少ないかもしれない。
しかし、一度経験してみれば分かるが、女性に面と向かって「変態!」と言われると、結構キツい。
ちなみにそれすら快感、大歓迎という方は立派なジャパニーズHENTAIである。
法に触れないたぐいのものであれば、特殊な性的指向もまた個性。
個人的にはコンプレックスに感じる必要などないと思う。
ただ、自分の感性が世間一般とはズレているということを、自覚はしておいた方がよい。
どのみち、変態なんて直らない。
ならば大事な人の前で本性を隠し通すか、もしくは変態魂を受け止めてくれる心優しき女性を探すわけだが、そのためにはまず自分が特殊であると認識せねばならないのだ。
では、己が変態であるかどうか。
これを診断するのは、なかなかどうして難しい。
そもそも変態の定義とは何かと問えば、それだけで本1冊になるテーマであるし、変態とひと口に言ってもジャンルは多種多様である。
まして、おかしいおかしくないということを自己判断するのは至難の業だ。
そこで本稿では「今晩のオカズ」、つまり自慰のネタをテーマとして、筆者がこいつはやべえと感じた方のエピソードをご紹介したい。
オナニーとは性に対する男のこだわりが結実した行為。
誰かに教わるわけでもなくある日やり方を習得し、自らに合った方法を模索していく。
ゆえに、100人いれば100通りの自慰スタイルがあり、特殊な性癖を持っている場合はもろ反映される。
ぜひ頭の中で自らのオナニーと比べつつ、セルフ変態チェックの一助として以下お読みいただきたい。
リアルなセックスでは満たされない生粋のオナニストの話
トップバッターは、自分が出版社に勤めていた頃の同僚である稀代のオナニスト、F田氏。
普通、編集者というのはどこそこ編集部の誰それと呼ばれるものだが、この人は「オナニーのF田さん」の方がよく通じるほど、自他共に認めるマスターベーターだった。
普段はいたって常識人で、仕事もそつなくこなすナイスガイ。
ただし、隣に女子が座っていようが趣味は風俗とオナニーですと笑顔で言い切る、性の面でブレーキのないタイプの人である。
F田氏の下ネタは何というか、深みを感じた。
男のエロ話はしばしば自慢まじりになりがちなもの。
変態トークでも、どれだけ自分は変わったことをしたかとアピールするものは鼻につく。
F田氏の場合そうではなく、若かりし頃から己の欲情にとことん向き合い、たどり着いた境地といった趣きすらあった。
いわく、童貞時代からセックスはどういうものか、妄想に妄想を重ねて生きてきたという彼。
めくるめく快感を期待していたものの、大人になり、風俗デビューをして
「こんなにあっけなく、つまらないものなのか」
と愕然としたという。
しょせんそんなものと割り切って考えられればいいんですけどね。
結局、最高に興奮するセックスのシチュエーションとかお相手って現実には存在しなくて、頭の中にしかないんですよ。
だったらオナニーでいいじゃん、って思って以来、風俗では本番を求めなくなりました。おしゃべりしたりとか、まーネタ集めですね
風俗にわざわざ行きながら、女の子に何もしなくていいよと言う客はたまにいる。
働いてる子に言わせるとたいがいは心の触れ合いを求める「重い客」で、中にはストーカー化したりする輩もいるので決して大歓迎ではないそうだが、F田氏の場合は毛色が違う。
お店では理想のセックスができないので、ついた子を妄想のオカズにして自宅でシコりまくるのである。
「でも最近、お店にも行かなくなりました。女の子を直に見ちゃうと妄想の余地が少なくて」
と言ってF田氏が見せてくれたのは、九州の某県にあるデリヘルのホームページ。
行ったこともないお店のサイトで出勤表を見て、これはという子に目星をつけて徹底的に妄想を広げるーーそんなオナニーに、ハマっています。
というトークを、別の編集部の女子社員にも丸聞こえの声量で聞かされた。
その子がどう感じたかはともかく、自分は「いい話や……」と感じ入ってしまった。
ただし、自慰だけでなく普通に恋愛もしたいのなら、これは最悪のお手本。
当たり前だがわざわざ女子も聞いているところで公言する必要はまるでない。
どのような自慰をしようが、性癖を持とうが構わないが、それに無自覚であることの危険性は知っておくべきだろう。
無意識に変態アピールをしていないかご注意を!
オナニーのオカズが女性、というか人間であるとは限らない。
唾液や下着など、一応生身の女性とリンクしたものならまだマトモな方で、人によってはモノそのものが欲情の対象、なんてこともある。
もっとややこしいのになると、ある特定のシチュエーションに興奮するタイプもいる。
自分が今まで最も衝撃を受けたオナニーエピソードはふたつあって、ひとつは授業中に国語辞典を逆さに見ながら机の下でシコっていた同級生。
ただ、これは性癖どうこう以前にヤバい系のタイプであり、ここでは詳しく語らない。
もうひとつは、高校野球のスコアを見て劣情をもよおすという人。
なお、先に言っておくとゲイではないので念の為。
聞くところによれば地方大会の準決勝あたりの試合が狙い目らしい。
本来甲子園に行く実力を備えていながら、勝利の女神のイタズラか、よりによってここ一番の試合で本領を発揮できず、あえなく敗退……。
その模様がありありと想像できるスコアを見ると、球児たちのぶつけどころのない悔しさに思いを馳せ、無性に興奮してしまうのだという。
いやはやそれって国語辞典に負けず劣らずヤバい人ではと思いきや、ちゃんと「自分は変」という自覚があり、彼女すらいる。
ビジュアルが普通なせいもあるが、曲がりなりにも自身を客観視できていることが大きい。
言い換えれば、それができるなら尖った性癖がハンデキャップにならない場合もあるということだろう。
もっとも、いつか彼女と身を固め、自宅でスポーツ新聞を見ながらシコっているところを嫁に見つかる可能性は否定できないが……。
他にも驚いたのは、金髪太めの高齢女性でしか興奮できず、ドイツのメルケル首相で抜いていたヤツ。
女装した自分の姿に興奮し、自撮りセーラー服動画でしか抜けなくなった中年オヤジ。
また、日光浴しながらシコるのが好きで、「オカズはあえて言うなら太陽かな」と一見クールなセリフを吐くアウトドア派などなど。
これら知人は実際に遭遇した、私の実体験だ。
変態の世界は底なしに深く、自分などその淵を覗いたことすらない半端者。
むしろ読者の中には、私など遥かに及ばないメジャー級のド変態とているかもしれない。
問題は、それを自覚しているかどうか。
無意識のうちに己の異端っぷりを四六時中アピールしてしまっていては、恋愛のチャンスどころかまともな人は寄り付かなくなる。
これは心の病でも言えることだが、本気でヤバい人ほど私は普通と思い込む傾向がある。
もし本稿をお読みいただいて「俺も、もしかしたら変わってるかも?」と感じたとしたら、それは自分を客観的に見つめる目がある証拠。
貴方はきっと、大丈夫!

画像引用:警察庁「生活安全の確保と犯罪捜査活動」
【著者】神坂縁
ライター、編集者、翻訳者。
週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。
雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。
現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。
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