世界を股にかけて春を売る「セカシュー娼婦」たちから学んだこと

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コロナ以前、風俗嬢の世界には「海外出稼ぎ」なる働き方が存在した。

どうせ身体を売るのなら多く稼げる方がいい、仕事ついでに世界を見たい。

はたまた自分の力がどこまで通用するのか試したいーー。

そんなポジティブな動機もあれば、人身売買同然に海外へ送り出される子たちもいる。

 

貧しい国から、豊かな国へ。

それが海外出稼ぎの基本形だが、最貧国の場末感漂う盛り場を巡っていると、時として可憐に咲く大和撫子や凛とした半島美人に遭遇することもあった。

いずれのケースにせよ、うら若き娘さんが異国に赴き、言葉の通じない男を相手に春をひさぐのは半端な覚悟でできることではない。

セカシューなんて言葉が一時流行ったが、これぞまさしく夜の世界就職。

それって、一体どんな感じなのか。

 

稼げるのか、怖いと感じたりしないのか。

それよりなにより彼女たちの目には、どんな光景が映っているのか。

ここでは自分が巡り合った「セカシュー娼婦」のエピソードを語りつつ、その生き様から学んだことをみなさまとシェアしたい。

 

日本人女子=AV女優という中国男の思い込みが需要を生む

飲む、打つ、買うが全て揃った男の竜宮城、マカオ。

鉄火場として知られるこの地は、実のところアジア屈指の性風俗の都でもある。

一部カジノホテルには本番ありのサウナが併設されていて、その規模は日本とはケタ違い。

一番でかいところだと、顔見せの際には200人くらいの国際色豊かな娘さんに取り囲まれる。

男は全員フルチンにおそろいの浴衣姿で、マヌケなことこの上なし。

それはいいのだが、毎度気になっていたのはお嬢たちの中に日本人らしき子がいることだ。

お値段は1回5〜6万円とお店の中でも最高ランク。

あれって、一体何なのか。

その答えを教えてくれたのは現地在住の風俗ウォッチャーであり、某カジノで故・金正男に遭遇経験もあるというマカオ通の邦人の方である。

「中国男は日本の女性に憧れを感じるんですよ。

AVの影響が大きくて、日本の子とならああいう遊びができると思っているんですね。

今は本物の日本人が出稼ぎで来ていますけど、かつてはモンゴル人を日本人に仕立てるケースもありました」

 

日本人女子=AV女優。

中華圏の男にありがちな大いなる誤解だが、その思い込みがあればこそ日本人風俗嬢の需要は絶えない。

スカウトを生業とし、マカオに女の子を送り込んだ経験も持つ腐れ外道の友人はこんなことを言っていた。

「向こうからの要望としてルックス、身長がまずあるんですが、AV出演経験も結構でかい要素なんすよ。

日本ではほとんど無名でも、出演作があってそのパッケージを見せればウェルカムって感じっすね。

向こうの提示額がいいのと、あとは女の子もリゾートバイトみたいに考えてるんで仕事を振れば普通に行ってくれますよ」

 

結局金っすよ金! が口癖の彼にとって、女性とはとどのつまり単なる商品。

戦前にアジア各地の娼館で春をひさいだ「からゆきさん」のごとく、身ひとつで海を渡り、身体を張って働く子たちの心を理解できる男ではない。

だからといって自分なら分かるかというとこれまた疑問だが、少なくとも彼よりは娼婦に対する愛があるつもりである。

 

好奇心に駆られた自分はかつてアジア各地を旅行中、日本人と称する子を発見するたびにお相手願ってきた。

むろん、風俗嬢が客に心の内をすべて打ち明けるわけがなく、自分が聞いた話もまた、どこまで真実か定かではない。

事実を追求する術はないが、その体験から感じたことは女性のしたたかさ。

そして何より、己には到底真似のできないたくましさなのだっだ。

 

歴史問題の精算を身体に求められるハーフ日本人風俗嬢

前職時代、暇さえあれば上海に通っていた。

ここは別名「魔都」とも呼ばれ、その名の如く世のあらゆる悪徳がはびこるメガロポリス。

当然、大人の遊びは何でもあり。

そんなわけで上海では常にエロのアンテナを張っていたのだが、ある日気になる案件が飛び込んできた。

「高端AV模特 日妹」

 

日本語に訳せばハイクラスAVモデル、日本人。

ちょうどその頃、事情通たちの間で「上海風俗壊滅か」と言われるほど大規模な取り締まりがあった。

女の子も店の関係者も大概は雲隠れ中のなか、ジャパニーズでありながら堂々営業中とは一体どれほどの剛の者かーー。

てなことが気になり、結構なお値段だったが凸してみることにした。

プレイルームは上海中心部の高級マンション。

もちろん大家にはダマテンで、隣人に通報されれば一巻の終わりというハイリスクな仕事である。

 

もう名前は忘れたが、エキゾチックな顔立ちとカタコト日本語は今でも記憶に残っている。

そのAVモデルの子とは、日本とマレーシアのハーフ女子なのだった。

「日本にいるときAVでたヨ、『一本道』とかいうやつ」

ていうか、それって思いっきり裏ビデオ。

でも本人は裏と表の区別すらよく分かっていない様子で、自分のモロ出し映像が世界中で配信されていることも別段気にならないらしかった。

 

ここまで突き抜けている子だと、おそらく深い話は聞けまいて……

そう思いつつコトを終えて、ダメ元で掘ってみると意外や意外。

相手が日本人ということもあってか、生々しい体験を語ってくれた。

「日本の子がこっちで働くの超タイヘン。

中国人のお客サンだけじゃなく、お店のスタッフとかもフツーに『小日本!』(シャオリーベン、日本人に対する蔑称)とか言ってくるヨ。

Hした後で歴史とか戦争がどうこうって話をしたがるお客サンもいる。

前にシャチョサンから『上海は今取り締まりが厳しいから南京のお店で働かないか』って誘われたけど、怖いから断った。

生まれる前のこととか、ワタシ関係ないし!」

それは全くその通りで、君に罪は何もない。

しかし、全員とは言わないが、中国男たちがこの子を抱く時、脳裏に思い浮かべていることは大方想像がつく。

南京の仇は、サウナで打つーー。

理不尽なことこの上ないが、彼女はハーフ女子でありながら、身体による歴史問題の精算を迫られているのだった。

 

ところが彼女は、これからも中国で働きたいという。

「他にも可愛い子イッパイいるけど、私は日本人っていうだけでお客サンつく。

お父さんにはナイショだけど、お金貯めてこっちでマンション買うヨ」

嗚呼、たくましきかな大和撫子。

AV女優を抱きたい、日本人とヤって国辱をそそぎたい……

そんな中国男たちの歪んだ欲情すら彼女は商機と捉え、時に罵られながらも中華の大地に踏みとどまる。

流されるままに生きているように見えて、実はしっかり計算ができる子なのだった。

 

日の丸背負って海外で働くセカシュー風俗嬢たちに幸あれ

総じて言えば、これまで出会った海外で働く日本人風俗嬢というのは、どっしり腹の座った子が多かった。

限りなく韓国寄りの日韓ハーフでありながら、日本人で売った方がいい値がつくからとジャパニーズとして働いていた子。

100万稼げると言われて途上国の色街に飛び込み、着いて数日で騙されたことに気づいたが現地で成金男の愛人になり結構稼いだ娘さん。

「私なんて単なる旅するヤリマンですよ」と言いつつ夢は風俗で546アジア制覇と語っていた、道場破りみたいなお姉様。

傍から見ていると危うげな生き方で、実際稼いだ金の使い方などにトークが及ぶと、のけぞるような話をする子も少なくない。

 

しかし、まるで傭兵のごとく世界の盛り場を渡り歩く彼女たちには、旅と日々の接客で鍛え抜かれた強い心があった。

それを自分が持ち得るかというと、答えは間違いなく否である。

ハダカの商売というのは騙しがつきもので、全ての女性が望んで業界入りをするわけではもちろんない。

しかしひとたび仕事を始めると、腹を括ってとことんやり抜く。

全員ではないがそういう子は実際多く、こうなると男なんぞ敵わない。

金を払い、こっちが遊んでいる気でいるが、本当は相手の手のひらの上で踊らされているに過ぎないのだ。

 

風俗とは究極の接客業。

海外、国内を問わず、その世界で働く女性たちに対し、われわれ男は敬意を忘れてはならない。

敬意は言い過ぎなら、感謝の心と言い換えてもいいかもしれない。

その気持ちを持てさえすれば、むなしい遊びと言われる風俗からも、きっと得るものがあるはずだ。

 


 

【著者】神坂縁

ライター、編集者、翻訳者。

週刊誌記者を経て某中堅出版社に入社。

雑誌の製作に携わっていたが、十数年勤めた会社で内紛が起こったことを機に退職&日本脱出を決意。

現在は国外の通信社に勤務し、アジアの政治・経済に関するライティングを本業としている。


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